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2019-10

正倉院展2019 - 2019.10.30 Wed



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今年も日本人大好き正倉院展。
しかも東博でも正倉院の展示(「正倉院の世界」)をやっているというダブル展示、正倉院のお蔵は深いなあ。



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今年ははじめてご縁をいただき前日の内覧会にいってきたので、いつもは大行列のこの回廊もすいているのである。しかもイヤホンガイド無料貸し出し、図録までついてくるという。(内覧会招待者はいつもこんないい目にあっていたのね)



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先日の佐竹本三十六歌仙絵展でデビューし大活躍した単眼鏡、ふたたび大活躍、これいままで何見ていたのだろう、と思うくらい展示品の細部まで見られて世界が変わったような気がしたよ。



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東京に持って行かれているので、点数は若干少ない気がしたが、それでもレベルの高さはかわらない。何度も見ているものもあるけれど、今回のお気に入りをいくつか。


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まず圧倒されるのが図録の表紙にもなった<金銀平文琴>
紋様の形に截りとった金と銀のおびただしい数の薄板を貼り付け、上から漆でかためた、という気の遠くなるような作業がなされていて、ためいきがでるほど美しい。金銀の板の表面に彫られた細かい模様も見ることができたのも単眼鏡のおかげ(しつこい?(^_^;)

<七条刺納樹皮色袈裟>
遠目に見て、なんだこの現代的アブストラクト的色彩は!と驚くセンス。
近くで見て、刺し子の超絶細かさに嘆息する。

六扇まとめて見るのははじめて、教科書でもおなじみ<鳥毛立女屏風>、というか6枚もあったとはしらんかった。なぜ「鳥毛」なのかずっと謎で、頭が白いのは頭巾かなにか被っているのだろうと思い込んでいたが、本来髪の毛の部分などに山鳥の毛が貼り付けられていた、とわかってすべて解決納得。



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ポスターなどで一番惹かれたのがこの<礼服御冠残欠>、これ以外にもおびただしい大小の残欠があって、いずれもきらきらでかわいくて、お花の残欠など女子の心をいたくくすぐる。
古文書より、これは天平勝宝四年東大寺大仏開眼会で聖武天皇、光明皇后、その娘の孝謙天皇いずれかが使われた冠だという。事故で大破(どんな事故やろ)してばらばらの状態で保存されているとのこと。




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ポスター(下)に載っている<紫檀金鈿柄香炉>
これも見所満載、柄の所に巻いてある錦や糸が鮮やかで美しく、よくこの状態で残っていたなあと感心。

そして実は一番感動したのが<子日目利箒(ねのひめとぎほうき)>
なぜか?これがかの玉箒(たまはばき)であるからだ。

ならんで展示されているのが<子日手辛鋤(ねのひてからすき)>、正月最初の子の日に天皇が五穀豊穣を願って土を鋤く儀式につかわれたもので、箒の方が皇后が養蚕の成功を願って(皇后様が蚕を飼われるのは現代まで続く風習)この箒で養蚕所を子の日に掃く儀式に使われた。

コウヤボウキの茎を束ね、鹿革で包み金糸で巻いて把手とし、箒の先にはいくつかガラスの玉がさしこまれている。掃くたびにシャラっと音がしたであろうか。

万葉集の大伴家持の歌「初春の 初音の今日の玉箒(たまはばき) 手にとるからにゆらぐ玉の緒」、これが歌われた天平宝字二年正月にまさしく使われた箒であるとは!
茶友さんが「玉箒」の銘のある道具を持っていて、それで記憶にあった歌だが、こんなところで現物を見られるとは感激なのである。



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今回いただいた図録についてきたのが平成時代の正倉院展ポスターをあつめたリーフレット。



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行けない年もあったが、ここのところほぼ毎年いっているので、見て懐かしいポスターもたくさん。
これはお値打ちかも。



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今年もハイレベル展示、胸いっぱい。

次にお腹いっぱいになるためならまちのはしっこの定食とカフェ・minamoさんへ。



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古梅園のあるずっと南の方だが観光客はほとんどいないし、中途半端な時間でも定食が食べられるのがうれしい。



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古民家を改修されたお店で、トイレや洗面所も古民家の面影がありツボにはまる。


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この日は定食じゃなくて気分でカレーランチ!



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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