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2020-02

日本最古の節分宝船図 - 2020.02.03 Mon

現存する宝船図を蒐集して研究しておられる民俗学者さんがいて、昨年その勉強会に参加する機会があった。枕の下に敷いて初夢の吉凶を占ったものゆえ、節分の夜にこれを使用する。つまり宝船図は節分と切っても切れないもの、つまり節分の時にしか寺社で授与されないものなので(通年売ってるところもある(^_^;)これを集めるにはかなりの足と時間が必要で、そのコレクションはなかなか見事であった。起源は室町時代にまで遡ると言われるが、一般に庶民の間に爆発的にひろまったのは江戸中期以降とか。

よくみる宝船図は宝船に大きな帆掛け船で、帆に「獏(夢を食べるからか?)」の字が書いてあったり、お宝や米俵、七福神などをのせていて、有名な「ながきよのとおのりふねのみなめざめなみのりふねのおとのよきかな」の回文が書かれている物もある。

ところが、めちゃシンプルというか脱力系というか手抜きというか、いわれなければ宝船にすら見えない「宝船図」があるのである。



P2030027_20200201224743e5c.jpg


これ。
2年前の節分でゲットして、実は以前もアップしたことがある写真なのだが、おもわず笑っちゃうような宝船?!
あまりにシンプル故に最古の宝船図といわれるものである。




P2030022_20200201224745f76.jpg
(画像は2年前のもの)


これが授与されるのは松原西洞院の五條天神社、または天使社(天使は勅使の意味、近くに天使突抜という名前の通りもあるよ)。なんでも平安時代から洛中に存在したことがわかっている数少ない歴史のある神社なのだ。(空海が勧請とか)
弁慶と義経がであったのが五条の大橋というが、現在の五条大橋ではなくて、こちらの五條だったという説もあるくらいである。



P2030024_20200201224744588.jpg



しかもこの宝船図がもらえるのは節分の日だけ、というある意味レアなもの。



DSC00027_20200201224747624.jpg



もう一度こののんびりした絵を見てみよう。
波の上に帆もない小舟、乗っているのは稲穂だけ。一説には神代文字と言うがだれも読めない朱印の文字。でもみているとほのぼのとしてしまうのはなぜだろう。



DSC00026_20200201224748a50.jpg



というわけで、これを軸装して節分の前後に掛けることにしている。宝船図は1000円ちょっとだったと思うが、それを思うと軸装に10倍くらいかかったわけで、まあそれはそれでよしとしよう(^_^;
今年も節分すぎて、立春大吉、よい年になりますように。



*)ちなみにかの民俗学者さんは足を使って洛中洛外の、現在も節分に宝船図を授与している寺社をリストアップした厖大な資料をお持ちです。すごい!



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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