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2020-04

吉田山をめぐって〜2時間コース - 2020.04.29 Wed

本日の三密避けてのお散歩は学生時代から慣れ親しんだ吉田山!


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大文字山から見た吉田山が矢印になります。
大文字の標高が472mなのに対して吉田山は105mなので、山と言うよりほぼ丘、、ですね。



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岡崎の家から聖護院〜吉田と歩いて、途中歩いたことのない道を歩くと、こんなろうじを見つけたり、案外住んでいても知らないところが多い入り組んだ(ごちゃごちゃした)エリアである。洛中の整然とした町並みでないのは、このあたりついこの前まで(応仁の乱とはいわない)田んぼだったから。


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吉田山は京都大学の前を通って吉田神社の鳥居から登るのがメインだけれど、実は数本の登山(丘)ルートがあって、日ごろ愛用している南の裏参道から


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ここには元・吉田神社社家だった庭園家・重森三玲旧宅もある。(吉永小百合さまのCMで有名になったとこ)


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こちらのルートは吉田神社ルートと同じく比較的なだらか、さして疲れることもなく登れるが、



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それでも山の湿った匂い、枯れ葉の発酵した独特の芳香があって、やっぱり山なんだなあと思う。



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左手を見ると吉田神社摂社の飲食料理の神様・山蔭社。こちらは吉田の節分祭の時に反対側の前を通った方も多いと思う。名だたる京都の老舗料亭からの供物がすごい。



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節分祭のハイライト、節分の間の数日しか開かない大元宮。吉田神道のシンボルでもある。今年もお参りしたが、よもや現在こんなことに世界がなるだろうとは思いもしなかったな。



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節分祭は大元宮で行き止まりだが、そこをさらに進むと山の反対側にある吉田神社摂社の竹中稲荷へでるが、山を下りることになるので、鳥居のところで左折して吉田山山頂をめざす。



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季節はちょうど桜の後の緑の季節、ヘビイチゴの白い花がたくさん咲いていて可憐。



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この標識の宗忠神社はちょうど吉田山の東の麓、真如堂の西にあたる。そちらにはいかず頂上(といっても105m(^_^;)をめざす。



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躑躅が紅に萌えているその向こうに、、、



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 ♪ 紅もゆる丘の花

旧制第三高等学校(のちに京大に吸収)の学生の愛唱歌「逍遙之歌」で、京大生が「琵琶湖周航の歌」とともに、なにかにつけてやたら歌いたがる歌。ここにきたらやはり高歌放吟せねばなるまい。

 ♪ さみどり匂う岸の色 都の春に嘯けば 月こそかかれ吉田山



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この文語体の歌詞が大好きだったが、これを地でいくようなバンカラ学生はもうおるまいな。



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この歌碑を過ぎてさらに進む。


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ここには大文字がま正面に見える人気のカフェ+茶室(月釜もあるよ)の茂庵もあるが、当然ながら休業中。



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歌碑のあったところまではご近所の方々の姿もチラホラだが、ここから先はほとんど人気のない山の道である。でも傾斜が緩いので全然平気、、、というか心肺機能トレーニングにはならんなあ(^_^;
落ち葉を踏みしめるといい匂いがするね。



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そして、山頂公園、この絶景!
先日はあそこまで登ったな、と遙か見上げる。
学生の頃から、何かにつけ見あげては励まされてきた姿だ。



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山頂も極めたので下山、ルートは今出川ルートを選ぶ。



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実はこの北参道から登ったことないのだ。あまりポピュラーではない。こちらは距離は短いがけっこうキツイ坂なので、こんどトレーニングするにはコチラから登ろうと思った次第。



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今出川通りが見えてきた。
このあたりも学生時代ブイブイゆわしてた?エリアやわ。見慣れた建物やお店もほとんどないけれど、皿うどんのまつおだけは健在なんで感激。



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ひっそりしている北参道入り口がこちらになります。



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そこから東へ、今出川通りの一本南の細い道を歩く先にもついてくる大文字山。



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神楽岡通りに出たときのお姿。
左京区にいると(大原とか花背とかはナシね)やっぱり大文字ってシンボルなんやな〜と思う。



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神楽岡には和菓子と洋菓子両方が買える柏屋宏之菓舗さん。ここの上生菓子の意匠はどこか洋菓子テイストで可愛くって好きだ。



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神楽岡通を吉田山東裾野を巡るように南下すると、先ほどの茂庵さんへ通じる東ルートがある。



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そこの途中に好きな景色がある。大正年間〜昭和の仕舞屋数件で、かつて京都帝国大学の教官向けに建てられたという住宅群。


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以前こちらの一軒で中国茶をいただいたことがあるが、その時の座敷からの眺めがこれであった。
家にいながら大文字の送り火が楽しめるなんて、なんてうらやましいんだ!



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実はここに登ってくる手前になんだかな〜の新しい宿泊施設ができていて、景観ぶち壊しだったのだが、ここのたたずまいは、ずっと守っていかれますようにと願うばかりだ。


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神楽岡通りの南の端近く、元東伏見宮別邸吉田山荘、こちらでご飯をいただいたり、カフェの真古館でお茶したりしたけれど、こちらも今はコロナ休業中。



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そのお向かいが、先ほど吉田山で標識のでていた宗忠神社である。ここは黒住教の神社というちょっと特殊な神社ながら、階段脇の緑の回廊が美しい。



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そこを東へ。
ここを通るときかならずチェックするのが、、、



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こちらのお家のえべっさんの面。
かなり古いお家で、どなたかが住んでおられるのかいないのか、いつ壊されてもおかしくない建物なんで、いつも安否確認?しているの。



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そしてその先が緑したたる青楓も美しい真如堂。
これにて吉田山周辺散策終了。だいたい2時間歩数にして11000歩、6〜7kmであった。



坪庭のチャで白茶をつくり飲んでみる - 2020.04.26 Sun

恒例のうちの坪庭のチャの木から白茶を作る。



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今年は4月初めからもう新芽がでて、えらい早い茶摘みになってしまった。
柔らかい新芽、一芯二葉を摘む。



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煎茶は殺青する(蒸して発酵を止める)が、中国茶の白茶は日光に当てて微発酵させる。それ以上の複雑な製茶は手に余るからできない。



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ひからびてパリパリになった茶葉はこんな感じ。



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では早速飲んでみましょう♡
その坪庭の縁側に中国茶的茶席を即席で作る。


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熱源は市川孝さんのアルコール涼炉


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茶葉はまだ半分青い(^_^;ので、煎れてみるとちょっと青臭かったが、ほんものの白茶と煎茶の間くらいの感じ。


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チャフーはチェコのマルティン・ハヌシュさんの
ガラスの受け皿は、、、、忘れた、、、ゴメン
盆は水野祐二さん



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杯は大好きな脇山さとみさん



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味と香りはまあまあだったが、杯に残る香りは大好きな烏龍茶の残香と同じで、なかなかよろしい。
(自画自賛)

この縁側はこの季節が一番ここちよい。
もう少ししたら蚊がでてくるし、暑くなるからね。小一時間ほど、ここで一人お茶を煎れては飲んで、タブレットいじって、、、ですごしてしまった。コロナのことさえ考えなければ極楽であるが、それがなければ、こんな時間は作れていないだろうな、という自己撞着。


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チャフーの中で茶葉はゆっくりもとの形にもどっていった。


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お菓子:博多通りもん
皿:矢島操さん
葉っぱは坪庭のフタバアオイ

今年は葵祭のみならず祗園祭までも、人が集まる行事は中止となった。
別の意味でふりかえって心に残る1年になる。
ああ、これ阪神淡路大震災でマイナーながら被災したあの震災後の異次元空間に紛れ込んだような気持ちに似ている、、、。ただ淡々と己がすべきことを黙々こなして時間がたって、、、そんな感じだった。今回は、ライフラインは途切れず、宅配便は届き、買い物もできる(リスクも顧みず携わってくださる方々に深く深く感謝)、どちらがマシなのかわからない。そんなことを考えつつ日々を過ごす。



大文字山の眺望を茶室に一服 - 2020.04.23 Thu


さて本日の目標は、、、


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斜めからなのでちょっとわかりにくいが、大文字山。



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登山道をめざす途中の、これが現在の銀閣寺参道の景色である。
普段なら観光客でごったがえしているのですがね。



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その突き当たりを左に曲がると大文字山登山道の入り口になる。
大文字へ登るルートはいくつもあるが、ここは学生時代からなじんだルートなのだ。



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ジムにもいけなくなったので、運動不足、筋トレをかねて三密を避けて登山、あわよくば山の上でお茶を一服しようという計画。
、、、しかし同じことを考えている人はいっぱいいるのだな。大文字でこんなに人にすれ違ったのははじめて。とはいえ、そこは山の中、ひとっこひとりいない時間が長い。



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こんなケモノ道?もある。しばらく登ると、、

あれ???
おかしいな、大文字ってこんなにしんどい山だったっけ??
足腰はそれなりに日々鍛えているが、心肺機能がちょっとアラートでそう、、、
なんでこんなにしんどいんじゃ〜〜〜!!

はい、自分の加齢をすっかり忘れて計算に入れていませんでした(^_^;
学生の頃は鼻歌交じりにのぼれたのに、、、、とぜ〜ぜ〜一息いれている横を、ほぼ全力疾走で駆け上っていくアマチュアアスリートとおぼしき若者Σ( ̄。 ̄ノ)ノうらやましいぜ。



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しかももっとなだらかな道もあるのに、大文字の「大」の左の払いに沿ったきつい傾斜の道にはいりこんでしまい、、、最後にこんな心臓破りの階段。



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さすがに一気に登れず、ところどころの火床(送り火の時に松明をつける段)で休憩。



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階段脇に咲くスミレを愛でる振りをして(^_^;また休憩



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ついた〜!!
ここは「大」の字の要になるところ、約40分もかかってしまった。
でも絶景かな!


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この一番大きな火床の後にはこの大の字を書いたとされる弘法大師が祀られている。
いや、ほんと、みんなヒマと体力を持て余しているのだな、ここには10人くらい人がいて、お弁当など食べている。換気抜群なので三密にはならんが、やはりゆっくり一人でお茶を楽しみたいとさらに上をめざす。



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ここが「大」の字の一番てっぺんになる。
ここをさらに登ると滋賀県大津市との県境になる。大文字は標高約470m前後。

しかし、ここからの眺め、日ごろの生活圏である左京区がよく見えるので非常によくオリエンテーションがつく。左端真ん中あたりが吉田山、そこから手前斜めに今出川通、真ん中あたりのこんもり森はなんだろう?下山したとき確認してみよう。




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当方道具はたいしてもちませぬが、こんなりっぱな茶室がござる。洛中洛外眼下におさめまする。ぷは〜っ、気持ちいいっ!

盆は森口信一さんの我谷盆
茶碗は浅井慶一郎
お菓子は亀屋良長、SatomiFujitaの和三盆焼メレンゲ
茶籠は時代
茶器はジャムの瓶
茶杓は茶碗蒸用木製匙



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この茶籠セットは海外旅行の御供にいつも連れていっている物で、もう世界各国何カ所回ったことやら。でも大文字は初めてだな。



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しばらく景色を楽しんで気がすんだので下山。
この大の字の右の払いに沿って降りる道もあって、鹿ヶ谷の方へ続くのだが、車を銀閣寺道に置いてきたのでこちらは選ばず。



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登って来た道を降りる。
しっかし、、、こうしてみると降りる方が恐いくらいの急勾配だなあ。



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平坦な道になってほっと一息


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麓に咲く花(ツルニチニチソウ)を愛でる余裕も。
翌日足に来るかとおもったが、意外と平気である。日ごろエレベーターを使わず階段、とにかく歩くを心がけているのが実は下半身の筋トレになっていると再確認。これ、高齢者は大事。



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さて先ほど上で見たこんもりした森の正体は、、、
銀閣寺のすぐ北となり、浄土寺の氏神様でもある八神社の鎮守の森だったのだ。



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このあたりは学生時代何度もきているのに、こんな神社があるのに気づかずにいた。
そういえば、最近哲学の道あたりに引っ越してきた友人が「氏神様の境内のお掃除のご奉仕が」云々言っていたのはここのことであったか!京都はほんま奥深い。



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最後にここをお参りして、おうちに帰ろう。



この春は見る人もなき里桜〜西陣で春を見送る〜雨宝院 - 2020.04.20 Mon

こんな状況下だけれど、桜の最後はやはり雨宝院の御衣黄で締めたいと、西陣へ。
往き帰りは車で、人と話すこともなく(もともと西陣あたりはそんなに人出ないけど)、すれ違うだけで帰ったので責めんといてね(^_^;



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雨宝院に向う智恵光院通り今出川上ルの公園にも八重の里桜が満開である。



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ここにある首途八幡宮(かどではちまんぐう)
京都移住前からこのあたり、よくうろついていたので、前は通っていた。最初「首途」が読めなくて、だれかの首塚?とか思っていた(^_^;。


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しかしお参りしたことはなかったので、この機会に行ってみることに。
背景がマンション、、、というあたりが今の洛中の現実だ。



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この場所にはかつて奥州の砂金を商っていた金売吉次の屋敷があったとかで、源義経はその縁によってここから奥州に出発(おちのびた)したため、門出の無事を祈願したことから首途八幡宮とよばれるようになったとか。

御祭神は応神天皇・神功皇后の母息子と比売大神
宇佐八幡宮から勧請されたというから、そのまま同じやな。


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で、八幡様のお使いの鳩が、、、、
げろげろ、、、ではなくて手水舎に。



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西陣は、かつての洛中の暮らしがまだ色濃く残っている気がする。
お地蔵様もたくさんのよだれかけを奉納されてはる。このあたり大好きで、ほんとによくうろついたが、最近はとんとご無沙汰、このコロナ禍が収束したらまたゆっくり歩いてみたい。



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ランドマークである本隆寺の土壁の門を曲がって、、、、


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ああ、今年も巡り会えた御衣黄(ぎょいこう)



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西陣聖天・雨宝院
ここにはほとんど毎年来ている。例年ならこの里桜を見にちらほら人の姿があるのだが、この日は独り占めであった。



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御衣黄は芯に紅を宿すちょうど見頃をむかえていた。
派手さはないのに、その桜ともおもえぬ独特の色になぜかくも惹かれるのか。
名前が御衣黄とは、誰がつけたかあまりにできすぎ、その名前にもひかれるのだなあ。



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御衣黄だけでなく、八重桜の歓喜桜、観音桜、松月桜もほぼ満開


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  この春は 見る人もなき里桜 都の春を見送りけるかな



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この山門から見る提灯と本隆寺の土壁がベストアングルなのよね。


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桜の下にたたずんでいるともうハラハラと桜吹雪がすごくて、髪にも肩にも手にもふりそそぐ。こんなご時世をひととき忘れて、とてもしあわせな気持ちになれたよ。



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お堂の前にも花吹雪


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地面の上にも花絨毯


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境内にはところ狭しと四季の花が咲くが、シャクナゲが桜の木陰で咲いていた。
季節はもう夏へ向かおうとしている。



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西陣の風情はかつての京都らしい面影をまだ残している。
またゆっくり遊びにくるわね。その日が遠くないことを祈るわ。



小人閑居して、、、為不善?〜卯月雑記〜 - 2020.04.17 Fri

人間閑居するとロクなことをしない。
しかしながら昨今のコロナ禍で、不本意ながら休みの日は家に軟禁状態である。で、そのろくなコトをしなかった日々の記録。




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発端は小学校が長期休みで給食の牛乳があまって、酪農家が困っているから、少しでも牛乳を消費しよう、ということだったらしい。SNSに牛乳を煮詰めて古代のチーズ「蘇」をつくろうというブームが。

ふ〜ん、と思っていたのだが、さるところで以前から蘇を作っている奈良・葛城市の会社の蘇を食べて、、、、



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日本酒にもワインにも合いそうな美味しさに、これが自宅でできるならと、俄然挑戦する気になった。


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SNSで学習したところによると、どうも乳脂肪の多いジャージー牛乳を使うとより美味しいらしい。(ちょっと高いけど)
で、1リットルパックをHIクッキングヒーターでひたすら煮詰める。



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牛乳の湯葉みたいなのができてもひたすら混ぜる、、、



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約1時間かけて作った蘇がこちらになります。
味は、、、まずくはないが既製品には劣る。油断してちょっと焦がしたので焦げ臭いのもマイナスポイント。次回はもっとうまく作れると思うが、次回、、、あるのか?(^_^;



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裏庭の祇園守(ムクゲ)
八坂神社で10年近く前に苗で買って地植えにしたら大きな木になった。しかし、、、残念ながらあまり花が美しくない。茶席ではちょっと使えない。おそらく本当の祇園守でない種類の八重のムクゲとおもわれるのだが。しかも虫がついて手に負えないので抜根することにした。



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ここは自分ではちょっと力足りないのでプロの庭師さんにお願いする。
長い間ごありがとう。あまり活かせてあげられなかったけれどね。
祇園守、今年は祗園祭も観光客向けの行事はすべて行われないのではないかな、と思う。もともと疫病退散のお祭りではあったが、本来の姿にもどるならそれもよし。ただし、山鉾巡行はやっぱり危ういと思う。葵祭も今年は斎王代行列はなくなった。



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かわりに椿・西王母を植えてもらう。
いずれ月光椿も欲しいな。



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花期はもう終わってると思ったら、蕾をひとつ見つけてラッキ〜。
来年は紅白の椿を生けられそうだ。(白玉はすでにある)



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花期といえば、、、
こんな狂い咲きも、、、(^_^;
奥に青梅がみえるだろうか。なのに梅花が一輪なにを思ったか咲いてた。



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歌会の颯々会も延期だ。歌だけ郵便で送った。かわりに会主宰のFさんが選んだ「いとを菓子」を送ってくれた。詩を添えて。



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なんとまあ!まあ!美しいお菓子。
味はワインっぽい。
これ、以前ほしいな〜けれど待たないとだめだな〜と思っていた、ハラペコラボの「鉱物のヲカシ」の一つやったんや!うれし〜♪ありがとう!



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お茶の生活もすっかりストップしてしまった。茶事茶会に行くこともすることもなく、家元からは稽古場閉鎖を考慮、の葉書が先生方に届いているらしい。主にお茶と京都巡りのブログなのに、両方禁じられては書くネタもなくなってしまうではないか(^_^;

それでも来年のために「糊こぼし」の茶碗を衝動買いしてしまうあたり、、、。



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(これはbeforeの方)


まあ、普段できないコトをしようと、数年ぶりに水屋の簀の子をあげてみた。
いつも図らずも熱湯消毒はしているわけで、思ったよりきれいであったが、埃や炭のカスなどとりのぞいてきれいに掃除。



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蛇口のある方はどうしてもよごれるので、簀の子も左右ひっくりかえしておさめる。



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調子にのって茶碗の整理をしようと思ったら、、、収拾がつかないことになってしまった、、、。
我ながらこんなにためていたとは(*゚ロ゚)
しかも何年も顔をみてないやつもあり、処分も検討せねばな〜。



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ジムにも行けなくなったので、運動不足解消にご近所ウォーキング。
ついでに花見も。碧雲荘お向かいの清流亭の紅枝垂れは今年も美しく咲いた。いつもならもっとちらほら人が居るのだが、今年は近所のおばさまと私だけ。



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碧雲荘の花菖蒲が咲く頃には、この状況が少しは好転していてほしいけれどなあ、、。



飄々表具ー杉本博司の表具表現世界〜細見美術館 - 2020.04.15 Wed

写真家?空間アーティスト?建築家?、、どれもひとことでこの方を表す言葉がわからない。
本来なら3月21日グランドオープンする予定だった(現在GW開け以降予定)京セラ美術館、新館で瑠璃の浄土展をされる予定であった杉本博司さん。

それと連動して細見美術館で彼の表具表現世界の展示。(私が行ったすぐあとに細見も休館になってしまった!)



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(2016年細見美術館フライヤー)


初めて杉本さんの名前を知ったのが、やはり細見で4年前に開かれた味占郷茶会であった。館長さんとご懇意だそうで、美術館の茶席・古香庵で亭主をつとめられた。今思えばかなり贅沢な茶会だったなあ。

その時の美術館の展示が、床飾りとして杉本表具とそれに見合う置物、見立ての花器、超絶微細細工ものの花、、、いずれも垂涎、かつ物語のある美しさにハッと胸を打つ感動を覚えた。以来杉本さんの名前はしっかり脳裡に焼き付き、彼が監修した新しくなったMOA美術館にも行ったのだ。




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その時も、一枚あれば誇れるような古筆切を、ばさっばさっと彼流にビックリするようなアレンジの表具で見せてくれてビックリしたものだ。今回の展示に当時見たのと同じ表具の軸が何点かあって、懐かしく思いだした。

4年前にも印象深かった伝小野道風「小島切」、軸は一見キューブの絵が書いてあるように見えてその一面が古筆切になっているというもの。一般人にこんなことはできんよ。
今回各軸に添えられている置物は細見美術館蔵の名品、ほのかに軸の意匠に沿うものになっている。

これも記憶にあるのがエジプトの「死者の書」断片。この表具が麻のコプト織り、軸先がローマ時代の青銅の杖の握りの部分、置あわせが桃山の螺鈿の洋櫃。下に敷いてある板がまた思わずヨダレが出そうになった天平時代の春日杉古材敷板!

今回置あわせの細見コレクションのどれも、ほんとに一枚あったらな〜、、、と思う古材板や根来盆に載っていて、見応えがあった。

他に印象的な物として、神護寺経経帙、ほそい竹ひごで作られ織物や金具で装飾された経帙は平安後期のもの、初めて見た。二月堂焼経も堂々の数十行、一文字が焼銀で、これが焼経の紺地にすごく合う。



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面白かったのが、太田蜀山人の「素麺のゆで加減」という円相みたいな絵に、表具は上下に十牛図(これも円の中に描かれているもの)をあしらったもの。

また歴史のあるものばかりでなく、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」の楽譜の表具が、赤と緑の一文字、中廻し(?)でクリスマスカラーになっていたし、アンディー・ウォーホルのキャンベルトマトスープの落書きみたいな絵の置あわせが、実際のキャンベルトマトスープの空き缶とか。

表具紙も同じ生成り色でもテクスチュアの違う物を三種組み合わせたとか、そこはやはり杉本さんのセンスと才能がすばらしい。



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最後に入り口にあった、光琳の紅梅白梅図をモノクロ+銀で置き換えた杉本さんの「「月下紅梅白梅図」にまた出会えたのがうれしかった。この屏風を前にして4年前の茶会は行われたのであった。


この展示は休館にともない終わったが、作品のいくつかは細見の4年前のHPから見ることができます。我が拙文より遙かにわかります(^_^;






花筏に水脈残してや、、、岡崎疏水〜夷川ダム - 2020.04.12 Sun

今年もソメイヨシノの春がいく。


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花吹雪にまきこまれながらゆっくり歩くのは何年ぶりだろう。はからずも岡崎あたりにとどまる珍しき日々はそんな時間をくれた。



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この時期のお楽しみは岡崎疏水の花筏である。
ロームシアター裏〜冷泉通り、そしてゆっくり西へ。


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疏水がクランクをなすポイントでは、水流は複雑な渦となり、花びらの流れも面白くしばし眺めても飽きぬほど。


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冷泉通りを、東大路を越えて振り返ると東山にはぽつぽつと、まだ桜の木を確認できる。


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ここは蹴上のインクライン〜動物園〜ロームシアター・みやこメッセ沿道の桜という桜の花びらを集める、花筏鑑賞ポイントなのだ。



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そして夷川ダム、疏水が鴨川に合流する少し手前。


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冬になると渡り鳥がたくさんやってくるダム、今は鴨や、クイナなどが花筏の中を泳ぐ。

   花筏に水脈(みお)残してや 水鳥の くちばし光る 行く春 愛し(かなし)

腰折れ一首(^_^;



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もっと時が進むとここの花筏はもっと絨毯状態になる。



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花筏の渦も風が吹くたびに形をかえる。


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ダムを越えると、、、花びらは姿を消して、、、


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そのまま鴨川になだれ込むのだ。


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夷川ダムからふりさけ見るは、、、大文字。
明日大文字登山しようかな。

ソメイヨシノの春は行き まもなく来るは里桜の候



信楽・古民家で奥田美穂書作品展〜伊賀・yamahonで辻村史朗展 - 2020.04.10 Fri

京都から車で小一時間、洛中洛外より少し遅い桜の信楽へ。


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NHKの朝ドラ「スカーレット」の舞台となった信楽であるが、いつもとかわらぬ静かでのどかな景色だ。


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ここにある古民家、サラリーマン陶芸家・平金昌人さんのまさんど窯の母屋である。こちらで轆轤もひかせてもらったし、なんどかお邪魔しているものの、このたびは久しぶり。



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やはりここをアトリエにされている書家、ペンと珈琲の奥田美穂さんの作品展にかこつけてお邪魔した。


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「春夏秋冬」
今回の作品展のテーマである。奥田さんには以前、ペンと古民家という、ここでひらかれたイベントで、筆記用具、紙、書く内容を自由に選んで書く、、という体験をさせてもらった。
書について語るべきセンスは自分にはないけれど、それでも彼女の書は易しく優しい。



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展示は古民家の母屋あちこちにさりげなく飾ってあるので、あら、こんなところに!おや、lこれも?と宝探しのように家を巡って楽しめる。



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この座敷の室礼もすてきである。
まさんど窯の茶碗も並んでいる♪



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この梅の木?のような作品は竹筒を使って書いたものとか。彼女の筆記具は筆にとどまらない。以前の展示ではススキの穂を使っておられた。


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紙もご自分で能登で漉いたこだわりの和紙。
原材料も色々試して、さらに紙の草木染めまで。藍、南天の実、栗、、様々な自然からもらった色。紙にもできるのね。栗で染めた和紙に書かれた仮名、新しいのに古色を帯びて、まわりの藍の表装がぐっと引き締めて美しかった。



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なんと!茶巾筒が花入れに!
よくバランスをとって立っていること!このアイデアはすてき、真似してトライしてみようかな。



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奥田さんの試みは筆、紙だけにとどまらない。屋久島で硯の削り出しまでされる。すごい行動力だな、と思う。


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母屋のあちこちで宝探しをしたあと、平金さんと、以前より顔見知りの信楽の陶芸家さんといっしょに奥田さんの煎れる冷煎茶をいただく。



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このガラスの器もすてき。茶器はまさんど窯、片口に煎茶葉をいれ、冷水でゆっくり煎れる。片口をかたむけるだけで、急須もなしにきれいにお茶だけいれられるのがとても不思議であった。

平金さんに、ここから車で20分ほどで、ギャラリーyamahonに行けると教えてもらって、辻村史朗展開催中とのこと、足を伸ばしてみた。



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京都寺町のyamahonは時々のぞいているが、伊賀が本店?だったのね。しかも地名をみたら丸柱!以前おじゃました伊賀の陶芸家・笹山芳人さんの窯のあるところだった!



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なんとこんなところに(失礼!)こんなおされなギャラリーがあるなんて。山里ではあるがyamahon人気、辻村人気で意外とお客様がお越しだった。



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辻村史朗「内なる静謐」
陶芸家として有名な方で、その作品は李朝や織部と、まがうくらいで、けっこう好きなのだがお値段が、、、、(^_^; 買えなかったが、ぐい飲みの井戸っぽいのに結構ひかれた。スカーレットの喜美ちゃんの作品みたいな大きなものも多かったな。



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ギャラリーは左のトタン板の部分であり、正面は附属のcafe noka



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図書館カフェのおもむき。



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ラインナップも工芸芸術関係。後の席で子どもたちと賑やかにしているおじいちゃんがいるなあ、、と気配で感じていて、退出する段になって、辻村御大その人だと気づいた(゚Д゚)!



0先生の新規店舗の茶室にて茶事の試運転に招かれる - 2020.04.07 Tue


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芦屋にはこんなきれいな桜並木があるのね。沿道はおされな店ばかりでさすが〜と思う。

うちで時々茶席付き茶道具講座をひらいてくださっている古美術商のO先生が、この桜並木の途中に新規店舗をオープンされる。改修工事を終えて、引き渡しが2日前だったというひっこしで大変なさなか、茶事の予行演習(本番はお家元をお招き)をしようと、実験茶事にお招きいただく。(本来この日茶会をする予定がぶっつぶれた3人含む)



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お店の入り口のガラス戸には遠州流宗家お家元揮毫の店名が。
戸をあけると、正面に、、え?ここビルの一室でしたよね?、、、と驚く。
この障子の向こうが茶室になっているのだ。お家元揮毫の「和月庵」の扁額がかかる。


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茶室の手前が店舗部分になるが、茶事の時には待合にもなるし、勉強会ができるスペースとなっている。この障子の下が、、、


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なんとたっぷりキャパのある収納スペースに。

ビル内に店舗+茶室を作るにあたって、どんな仕掛けやアイデアが施されているのか、改修の設計監修をされた建築士・岩崎さんもお客さまとして入られたので、解説を聞きながら茶事をする、というある意味贅沢な一会となった。

建築については彼のブログ記事にくわしいので、そちらを是非。



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収納式の障子を開け放つと茶室があらわれる。三畳(上台目)
店舗として使うときはここにも道具を並べて、またはお茶を一服のんでもらうこともできるのね。


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障子を閉めてしまうと、ここが店舗の一部とはとても思えない。
独立した茶の湯空間になる。



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遠州流(宗家)の炭はこれまた独特。丸ぎっちょを横に寝かせるのにはびっくり。枝炭が胡粉化粧していないのは知っていたけれど。

実はこの炉壇、スライド式になっていて、電熱炉にもすばやく替えられるのだ。(岩崎さん考案)いちいち灰をとりださなくても、お手軽にいつでも電熱でお茶を楽しめるのはポイント高い。



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懐石、点心は先ほどの店舗部分に椅子をおいて、茶室の畳をテーブル代わりにする使い方を試された。人数が少なければ茶席で懐石もできるが、客としては椅子の方が確かに楽。小林逸翁美術館の茶席・即庵をほうふつとさせる。



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いつもO先生のお手伝いされて、この日水屋で活躍のKさんが薮ノ内流なので、八寸は薮ノ内流儀で三種(海の物、山の物、里または川の物)


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後座の花は馬酔木、寒芍薬(クリスマスローズ)、黒文字の枝。
右に墨蹟窓があって、自然光にしか見えないが、実は、、、、



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裏はこうなっていた!
茶室の照明は暗い↔明るいの調節が自在で、店舗部分の床の間の照明も蛍光色〜電球色に切替できるなど、ビル内ならではの工夫があちこちに。


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(蝶々の雲平はKさん手作り、これ言っとかないと(^_^;)


濃茶は障子を閉めて、薄茶はこのように開け放つととても開放的な雰囲気になる。
ここはああしたほうが、こうした使い方も、、とご一緒した師匠のアドバイスがとぶ。

お道具はO商店の名品揃いでこれもうふふ、、である。テーマは「桃〜三千歳〜西王母〜祓邪」
(桃は古事記で伊弉諾尊が黄泉比良坂で桃の実を投げて難を逃れた話があり、桃の枝は魔を祓うといわれる)



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最後にバックヤードと水屋拝見。きちんとして立派な水屋だわ。ただ水回りに問題は多少残っているとか。

引っ越しの荷物でひっくり返っている中、ありがたくも模擬とは言え茶事にお招きくださり感謝しかない。コロナ禍のさなか、船出されるのは大変だと思うが、ますますのご発展をお祈りします。

嵐が過ぎたら、できれば秋にまた京都で茶道具講座してくださいね。その日を楽しみになんとか生き延びよう。




生活圏内での花見にはことかかないのよ - 2020.04.04 Sat

毎年身近の桜を楽しむ。
紅葉とちがって、早い遅いはあっても桜には出来不出来の年の差はないようだ。

こんなご時世だから、ことさらに人ごみの多い名所へわざわざ出かけることもあるまい。私はありがたいことに生活圏内で十分美しい桜が楽しめる。愛でるのも地元の人だけというひっそり咲く桜もある。

   年々歳々花相似 歳々年々人不同 

私もまた一つ歳を重ねた。とりまく環境も年々かわって「歳々年々人同じからず」だ。



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さて、今年の身近の桜はどうだろう。

これは夕刻の賀茂川べり、加茂街道沿いの御霊通りあたり
向こうに大文字もみえる。昨年の夏はこのあたりで送り火を見た。



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まだ桜の日の浅い頃、蕾も多い。


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長いこと改修工事で立ち入れなかった京セラ美術館(旧市立美術館)の疏水べりの桜も、今年は久々に楽しめる。



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観光客は少ないながら桜十石舟は疏水を走る。
毎年夜桜の頃には予約しないと乗れなかったが、空席が目立つ。



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ある日の鴨川べり
桜はシルエット、三日月と木星?が背景
この景色がチャリ圏内で手に入る幸せを思おう。



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(桜・休憩)

書き落としの振り出しに裏庭のリュウキンカ



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徒歩圏内の桜とくれば、東山
山のあちこちに桜が見える。



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その麓の哲学の道である。
学生時代はこの畔に住んでいた。南端の若王子神社は桜花祭りの幟は立つも、祭は中止。それでも桜はコロナなんてどこ吹く風、で咲く。



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疏水に沿って北上、今年はほんとうに人が少なくてゆっくり花をめでる。



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レンギョウ、ミツマタ、ハナニラ、スミレ、早くもシャクナゲまで咲いていた。



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ああ、ここは本当に美しいなあ。
近年観光客多すぎて近づきがたかったのだが、いいのかわるいのか、これも桜はしらんふり。



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疏水縁のねこ
お外で毛繕い中 あったかくなったもんね。



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若王子から北上するとき西に見えるこの光雲寺の桜(ソメイヨシノではない)は、哲学の道の景観ナンバー1をあらそうね。



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疏水からはずれて木の下まで眺めに行く。
東山を背負ってなんと圧倒される花の渦!



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(桜・休憩)

裏庭に年々繁茂し続ける白雪芥子
伊賀の花入



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桜の季節、鴨川があればよそへいかなくてもいいや、と毎年思う。
今年は高野川(鴨川の上流は出町で分岐して東が高野川、西が賀茂川となる)に沿って歩く。



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高野川にはいつも利用する川端通りが沿って走る。ここの桜並木は昔から有名だけれど、川端を車で通り過ぎながら見るだけであった。今年は川の方から見てみよう。



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こちら側から見る景色は新鮮。
例年ならもっと花見の人が多いのだろうか。



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左岸(東)を出町から北大路まで行って、今度は右岸から下る。こちらからみる左岸の眺めもまたよし。右岸は下鴨の高級住宅街が広がるので、高野川に面した大きなお庭をお持ちの家も多い。このお庭の花を楽しむもまたよし。



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桜の下に自転車を停めて語らうもまたよし。こういう景色もまた好きだ。


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(桜・休憩)

有名な枝垂れのある本満寺の駐車場のねこ



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寺町の名前にふさわしいお寺さんがならぶ寺町今出川上ルの本満寺
普段はしずか〜な小さな日蓮宗のお寺
桜の季節だけ、カメラをかかえた人が集まる、、といっても京都の人がほとんどではないだろうか。



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なかなか見事な枝垂れ桜

この桜が有名なのは、かの円山公園の枝垂れの姉妹桜だからなんだそうだ。(樹齢90年)
このちかくに、すてきな茶会をときどき開いてくださるNN居さまのお茶室があるので、このあたりちょこちょこうろつくようになったのは昨年あたりから。だからこの桜ははじめまして、だ。



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岡崎の満願寺
ここも日蓮宗の寺だが、観光客はまず来ない。(地元の人もあまり来ない)ここにも見事な枝垂れがあるのだが、私はこの山門のソメイヨシノが大変好きである。(時々猫にも会える)



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毎年今年は枯れてやしないか、切り倒されてやしないか、ドキドキしているロームシアター東側(細見美術館の北)の枝垂れ、今年もなんとか美しい姿が拝めた。ここは長らく空き地になっている。マンションやホテルになったら、この桜ピンチやな、、、



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これもロームシアター東側〜冷泉通りへ
岡崎疏水が直角にまがる部分で、ここの水流はみていると面白い紋様を描くので、花筏のころもう一度こよう。



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知る人ぞ知る、おそらく地元民でもあまり知られていないとおもわれる東山二条の妙伝寺の紅枝垂れ!(妙伝寺は南座顔見世のまねきが書かれるお寺だよ)
これはお寺の表からはほとんど見えない。裏の駐車場から見るのであるが、、、



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知ってる人の少ないまま咲いているのがもったいないくらいお見事!



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ロームシアターの東を流れる疏水べりの桜も有名
仕事帰りにバス停1,2ずらしてここの夜桜を見て帰るのも、この季節の楽しみ。



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(桜・休憩)

、、、、の前の疏水の魚をねらうアオサギと白サギ



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最後に、これが仕事帰り楽しみにしているその夜桜である。
ああ、もうよそいかんでもええわ。




和菓子二題 - 2020.04.02 Thu

ほぼ毎日一つずつ、これからの予定を書き込んだ手帖に線を引いてとりけす日々。みなさまも同じでしょうね。ここはひとつ我慢のしどころ。



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月に3,4日のみ開店の和菓子店 青洋さんへ。4月に開く予定だったちょっと大きめの茶会に干菓子を頼んでいたのに、中止においこまれてご迷惑をおかけしたので、ご挨拶がてら。

今月のラインナップは春と旅立ちをテーマに繊細な美しさのお菓子が並ぶ。


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どれもすてきだったが、あれこれ悩んでこの三つ。
右:じょうよにこなしの花びら 「春興」
中:ういろう 「就航」 船からたなびく紙テープのイメージ 人生航路がはじまったばかりの若い人も多いでしょう

左が、、、


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なんとパセリの羊羹!
パセリのほろほろ苦さがなんて餡子に合うのだろう。下の方に透けて見えるのはもろパセリの葉。



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もう一題は先日初めて行ってすっかり気に入ってしまった東寺畔の古民家間-ma-さんの和菓子と洋酒のマッチングセット。



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なぜか知り合いの若いクリエーターやアーティストが急にここに集うようになった感がある。(陶々舎グループが引っ越してきたみたいな)



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さて、和菓子と日本酒はすでに何度も試して、家でもいただいている組み合わせなのだが、洋酒はいかがだろう。

和菓子担当はインスタでも人気の名主川千恵さん。
長久堂で修行されたのち、亀屋友永さんでも仕事をされているが、青洋さんとはまたちがったテイストの美しい楽しいお菓子を作られる。何度かいただく機会もあり、またここでいただけるとはうれしい。



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左上:金柑わらび餅 金柑がひとつごろっと入ったわらび餅
右上:苺寿司+濃縮バルサミコ酢 苺ののった桜餅的なお菓子で醤油ならぬバルサミコつけて食べると美味

左手前:キャラメル羊羹 五色のかのこ豆に柑橘ピール 思いも掛けない組み合わせ



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さて、これに合わせる洋酒は、、、、間maを立ち上げた酒井さんの腕の見せ所。

金柑わらび餅には赤ワイン(南フランス セビアンコムサ)これは飲みやすい、いっしょにするすると。

苺寿司には長浜のウイスキー「AMAHAGAN」(知らんかったけど人気のウイスキーらしい)最初ストレートだったのでむせてしまった(^_^; のちにハイボールに

キャラメル羊羹にはもっとアルコール度の高いアブサン!65%
これは喉が焼ける〜〜〜。なんというか、アニスの香りプンプンで薬草酒みたいな感じ。キャラメルの甘さにはこれでガツンとカウンターくらわす、といった感じか。



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とても65%は飲みきれないので水で割ったもらうと、、おお、白濁するのね。

洋酒もやっぱりあうのだな。ブランデーにチョコと同じように、これから洋酒にも和菓子よ!
(でもアブサンはちょっとやばいよ(^_^;)



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これは別の日ながら、間ma さん真ん前の東寺ライトアップの写真をちょっと置いておく。

不二桜(実は此処へ移植は平成になってからだから歴史は浅いのだが)がちょうど見頃、国宝五重塔とのツーショットが佳い。


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池に映る五重塔と桜が美しくて撮影に夢中になるあまり、片足池ポチャになったけど(^_^;




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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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