自粛下の皐月雑記2020 - 2020.05.26 Tue
緊急事態宣言下の5月のある日、運動不足を解消するために岡崎からてくてく大徳寺まで歩いた。

5月いっぱい自粛で店内で珈琲が飲めない大徳寺近くの珈琲山居さん、どうしてはるかな〜とご機嫌うかがい。おかわりなくて安心。テイクアウトの珈琲豆とグルテンフリーのお菓子をゲット。
お菓子は大徳寺の金毛閣の前の茶所(開いてた!感謝)でいただく。
その足を伸ばして久しぶりに狐菴KissaCoさんへ。こちらもご亭主は普段とおかわりなく、梅餡のはいったaoiさんの猫最中とコーヒーをいただく。長距離歩いた後のコーヒーはまた格別。
さて、夏になるとガラスの器や茶器に目が行く。
コロナのせいで行く予定だったのがおじゃんになった姫路のギャラリーとーくさんの「茶道具の小さきモノたち展」、展示会自体が自粛になってしまった。けれどオンライン販売可能になったので、こちらのガラスの茶器をゲット。四国のガラス作家・梶川泰臣さんのもの。
ガラスといえばこちら百万遍の実験器具の小さなお店。
こうやって見るとガラスの実験器具ってきれいだし、夏の茶道具に使えそうなモノばかりだね、と食指が動く。
メスフラスコは必要にせまられて買ったのだが、お店の人がオマケにキムワイプをつけてくれた。これ、昔実験室でよ〜く使ったペーパータオルで、理系の人ならかならずお世話になっているはず、懐かしい。
こういう使い方もできるな〜と思って、野の花を入れてみた♡
また別の日、この日のウォーキングは下鴨神社まで。
糺の森は緑が目に麗しい。神社はやはり人は少なくご近所の方ばかり。
糺の森には最近みたことないような摂社、末社の新しいお社が次々できていてびっくり。これも森の一部を売ってマンションにしたもうけからかなあ、と思うと若干腹立たしい。
もう観光目線はいらんから、こういう昔からの自然の景色を大切にしてほしいと切に願う。インバウンドは当分もどらないと思われ、いまこそ観光を考え直す時ではないか。
ウォーキングもしんどくなったある日はドライブを。嵐山高雄パークウェイを目指したが、閉鎖中、急遽周山街道を北に行って「北山杉の里・中川地区」へひさしぶりに。清滝川に面する建物は磨いた丸太を保存乾燥する倉庫らしい。
川端康成の「古都」の舞台でもある。
いまでも菩提の滝の砂で人の手によって杉の丸太は磨き上げられる。そして洛中からちょっと出ただけで、こんな静かな集落があることに感動する。
さて、グルメのお取り寄せも自粛生活の楽しみである。
まずはお馴染み和菓子店・青洋さんの薔薇の羊羹!この美しさを見て!
わざわざ取りに行ったので、御礼に、と試作品の干菓子もいただいたが、これがまた美しすぎて食べられない〜!(結局食べましたが、、、(^_^;)
鍵善さんもお菓子のラインナップが初夏になった。これは「青楓」、餡のまわりの葛が美味しくて!
この写真見せたら「オクラ?」と言った人が居て、、、見えなくもないか(^_^;
お料理屋さんのテイクアウト弁当も楽しかった。
これは東本願寺近くの料理旅館井筒安さんのわっぱ弁当。井筒安さんにはかつてよく行ってお世話になったものだ。ランチをいただいたこともある。普通弁当は味付けがどうしても濃くなりがちだが、これはふだんのお料理と同じく上品な京料理であった。
別の日には円山公園の菊之井さんの時雨弁当とおごってみた。さすがに高級食材ぎっちりでお腹一杯。お店は開けてはるものの、店内で召し上がる方はほとんどいないとのこと、早く賑わいがもどるとよいが。
ある日はお茶日和の鴨川へ。充分歩いて行ける距離である。
桜の木の木陰にマットを敷いて一人茶席を作る。
木陰で龍笛か能管のお稽古をしている人もいるようで、美しい音色と川の流水の音のBGM。
ここでお茶を点てて飲んだり、持参した本を読んだり、土手を行く人をぼ〜っと眺めたり、しばしの一人時間を楽しんだ。京都に鴨川があってほんとうにヨカッタ。
最後に、これ坪庭に突如咲いたシランである。
勝手に葉っぱが生えてきて、なにかな〜??と思っていたら花が咲いた。得した気分。たぶんこの種を運んだであろう鳥に感謝。