飯後の茶事〜道具鑑定会?付き - 2020.10.13 Tue

本日の茶事のお客様は、、、
某・古唐津についてほぼプロのお客様(タライラマ師ともおっしゃる)
古美術のほんもののプロのお客様(お世話になっとります)
台風がくるとか来ないとかであいにくの大雨であったが、濡れないでしかも露地の一部を通って席入りできるルートを先日発見したのでおそるるに足らず。露地全体の風情は雪見障子をあけて楽しんでもらう、、、、あ、ガラス磨かんと、、、(^_^;
古染向付兼火入れ、本日のお客様のお店でゲット。
今回の茶事は下ゴコロがあって、懐石を簡略化した飯後の茶事とした。
蹲居は使えないが、庭の風情は味わえる、、、はず。
李朝の籠、おそらく山菜採りにでも使ったものかしら。見立ててで花器に。
直前にチャの花をあやまって切り落としてしまったのがくやしい。
飯後なので軽い点心風懐石に。
長崎のM師に憧れて、李朝小盤を折敷代わりに、両班風のおもてなし。
でも八寸はきっちりあるのでお酒も飲んで飲まれて、今回も都こんぶと「都こんぶに合う日本酒」が大活躍。
どちら様も焼物全般に対して深く広い知識をお持ちなので、お出しした器についてもあれこれ貴重なご意見拝聴。
主菓子はいつもお世話になっているみのり菓子さん。洋梨のコンポートにスダチをきかせたふるふる錦玉。急に寒くなったので、寒天系のお菓子はこれが今年最後かな。
今回のテーマはいろいろごちゃ混ぜながら、夏に連れて行っていただいた大人のピクニック須磨編への返礼もかねて、行平、須磨寺一弦琴、松風村雨堂、たちわかれいなばのやまの、、、の趣向にて。
今年は風炉の季節、ずっと李朝火鉢を風炉に使っていたが、実はこれも本日のお客様にお願いして探してきてもらったもの。M師がお持ちだったのを唐津で見て、憧れて、欲しくて欲しくて。
干菓子は例によって亀廣保さん。
今回薄茶はこれは、と思う高麗茶碗を六碗お盆に並べて、さあどうだ!じゃなくて、、お好きな茶碗で点てるとともに、ちょっと出自があやしいなあ、、のを鑑定してもらおう、、というのが下ゴコロ。
いや〜、冷や汗かきましたね。忌憚のないご意見をいただいて、長年これどうかな〜?の疑問がいろいろ解けました。結論として、やっぱりアヤシイと思ったものはアヤシイということで(^_^;
そして一会終了後、明るい座敷でふたたび鑑定会。これがしたかったのよ。
しかし、なんというご慧眼、どれだけよく勉強されているのかビックリ通り越してあきれるほど。小さな石の轆轤のひきずりを見て、高麗のものか和物かを判定できるなんて知らなかった。
今回がっかりした茶碗もあったが、優良印をいただいた茶碗もあって、これは次からの茶事で自慢になりそうだ。
写真は、高台フェチのおふたり。高台にはいろんな情報が詰め込まれていると言うが、私にはまだまだワカラン。是非是非、焼物講座中級編を開催してほしい。
鑑定はともかく、お人柄とおふたりのかけあいで、盛り上がり超楽しかったのは確か。貴重なひとときに感謝感謝。