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2021-03

李朝と謡曲と雛の茶事 - 2021.03.31 Wed

雛の茶事二回目
先だってお招きいただいた、奥嵯峨のすばらしい茶室をお持ちの李朝好きの陶芸家さんをお正客に、さらにお能好きが嵩じてお能の本まで上梓された方とそのお社中友さんを御連客に。


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謡曲のお題をしのばせつつ、あとであててもらおうという趣向。(文中「」内は謡曲の演目にて)

まずは「隅田川」香合を寄付に。


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待合には雛飾り、もうすぐ旧暦の節句だ。


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いつもの方達が持つ百人一首は<天津風雲のかよひ路ふきとぢよ をとめの姿しばしとどめん>

これは「羽衣」もしくは「吉野天人」


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待合の掛け物は高麗好きにははずせない、浅川兄弟のお兄さんの伯教さんの画賛。額装を復興丹波布で軸装にしたてなおしたもの。柳宗悦は彼を通じて朝鮮の焼物の美しさに導かれた。ので、民藝つながりで丹波布(柳がとりあげていちやく有名になった織物)



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露地もあっというまに春から初夏の勢いの緑


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3月というのにもう楓の葉が萌えるという今年の早すぎる春。


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コンプラ瓶(波佐見焼)に入れたのは瓔珞ツツジとぎりぎりもったバイモ、本来敷板はしないがあわせたくて、舟板に。


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今回も釣り釜にて


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3月ギリギリ使えるかな、、、と、二月堂修二会お松明の竹を用いた炉縁。東大寺の娑婆古練でもある上野道善師の花押がある。


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お雛様なんで、雛道具の水注にて白酒を


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雛の茶事にはやっぱりちらし寿司


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あと蛤も欠かせないわね。


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強肴をいれるミニ煮物椀もお雛様用に手に入れた物。左が通常サイズの椀。


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主菓子はみのり菓子さんの「西王母」(この題の謡曲あるんです)
なんとフルーティーな木苺の餡!

濃茶はお正客さんと共通の趣味の高麗茶碗シリーズ、茶入も高麗の小壺を見立てた物を。酒器も鶏龍山、ここらへん、説明しなくても説明してくださるお正客様、ありがたし。


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干菓子は「西行桜」(吉野の吉田屋)と亀廣保さんの貝と、前回の茶事でお客様お手製をお持ち下さった土筆の砂糖菓子。


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薄茶は茶箱にて、薄器は淡々斎好みの「桜川」棗
茶杓は春と言ったらこれかな、の「竹生島」、今なおファンの多い堀内宗心宗匠。


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日が長くなったとは言え、薄茶の頃にはすっかり暗く、ちょっと亭主目線の写真を撮らせていただいた。

趣味が同じで(李朝、謡曲)で気心がしれた気取りもてらいもない方々との席中の話はとどまることがなく、いつまでも話していたいくらいで、だいたい後座になると疲労を感じてくるものなのに、それもなかったくらいであった。


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お見送りのあと、片付けが一段落した後、見上げれば、、、


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満月に近い月


近隣の桜に挨拶を - 2021.03.29 Mon

住まいせる岡崎はなかなかの桜の名所である。今年の桜は思ったより早すぎて、忙しい時期にかさなり、ゆっくり名所にでかける時間がない。でも大丈夫!自転車で1時間ほどで回れる近隣の、毎年見ている桜に今年もご挨拶を。(3月23日頃の写真なのでリアルタイムには役にたたないよ)



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京セラ美術館の裏庭の池のほとりの桜
池にリニューアルオープンしたころからずっとあった水上ガラスの茶室<聞鳥庵もんどりあん>も1月末になくなってしまった。


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この桜の下で、コロナでなければ筏をだして桜茶会をしていたところの白川


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この桜並木、ほんとうは後のマンションが景観壊さないためにのんだ条件だったという。今ではいい名所。


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ここのほとりの絵になっていたカフェ+デリカテッセン、オタンペルデュも3月で閉店された。


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ふだんはだれもいない(野良猫だけがチラホラ)近所のお寺の桜も毎年楽しみにしている。


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境内の奥には紅枝垂れもあって、、、、


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絵になるのである。


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これも近所ながら昨年まで存在に気づかなかった東山二条・妙伝寺の枝垂れ。



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なぜ気づかなかったかと言えば、コインパーキングに奥にあるので、中まではいらないと目に入らない。


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この圧倒的花の雪崩を見て欲しい。だれにもあまり知られずにいるのがもったいないような、知られたくないような。


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こちらもご存知野村碧雲荘向かいの清流亭の枝垂れ。こちらはまだ少し早いようだった。


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野村美術館へ行く疏水分線沿いの桜も見逃せない。



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花見のついでに?野村美術館「うるしの美」展を堪能して、、、



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少し足を伸ばせば蹴上のインクラインの桜。
さすがに昨年はほとんど人が居なくてゆっくり楽しめたが、今年は人出がもどってきているような、、、(線路にすわりこむのはやめてね、お願い)



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南禅寺方向の眺め


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疏水の橋からのながめもなかなか。


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夜になって京セラ美術館へもどって夜桜ごしに見た月が美しかった。

春宵一刻値千金
花有清香月有陰

良きかな。


銀月サロン・桜茶会2021〜銀月アパートメント +THE SITE - 2021.03.28 Sun



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北白川疏水縁に立つ築年数不詳の銀月アパートメント
今年も銀月サロン桜茶会の季節。


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毎年予約が取れる日の、桜の開花具合は一か八かである。幸い桜が遅い年も早い年もなんとか見頃の時期に来ることができていた。


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今年はあいにくの雨ではあったが銀月アパートメントの枝垂れは見頃であった。天気のいい日は部屋の漆喰の壁に桜色の影ができて美しいのだが、雨は雨なりにしっとりと美しい。


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さて、今日もすてきな室礼の中で中国茶をいただこう。


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まずは緑茶ベースのジャスミン茶のスパークリング。中国本土のジャスミン茶は花の香りを移したら取りだしてしまうという手間がかかっている。白茶ベースのはクセがないが、緑茶のはすこし苦みがあって春らしい。



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これを炭酸で割るというのがすてき。グラスのなかで泡がはじける。


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これにあわせる甘みは銀月さんお手製桜フィナンシェ(めちゃ美味しい!)、大紅袍を練り込んだクッキー、ドライデーツ(棗)


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次に煎れてもらうのは台湾四季春茶
名前は春でも、秋に収穫したものも春茶というらしいから名前のひびきがよいだけかな。1990年に台湾で発見された武夷種系の自然交配種だったらしい。烏龍茶に比べるとクセがないぶん香りも少し弱い。


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乾燥した状態の茶はころころ丸まっているのだが、煎れた後にこんな長い茎までまるまっていたなんて!とびっくり。茎まで茶にするのは台湾茶だけだそうだ。



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毎年桜茶会には、これ、と決めているというガラスの大皿に水+桜+フローティングキャンドルがいい雰囲気である。



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次のお茶は福建野生紅茶
野生というのは畑ではないところにはえているので、肥料や水やりなど定期的にされないのでできあがりが予測できないお茶なのだそうだ。



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美しいルビー色
最初少し酸味があったが、三煎目くらいでそれがとれて、とても美味しい紅茶に。葉っぱをクラッシュした英国風紅茶と違って、何煎もいれられるのがうれしいところ。



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さて、一番(^_^;お楽しみの点心である。
エビシュウマイとピリ辛(かなりスパイシー)シュウマイ、もちろんお手製、それにホタルイカとしらすのお粥である。ほんま美味しい♪

最後のお茶は寿眉茶、白茶なのでさわやか。
老人の眉のような白毫があるのでこの名前が。


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それに合わせるこれまたお手製のレモン羊羹+レモンピールジュレが美味しいことといったら!
、、、で美味しい美味しいを連発してお開きとなった。今回もすてきなお茶をありがとうございました。


<おまけ>


銀月の近くの北白川をぶらついていたらこんな場所を発見。


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元美術学校校舎をリノベしていくつかの店舗がはいっているTHE SITE
銀月アパートメントのモダン版といった感じ。


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焙煎コーヒー豆とカフェの旅の音(タビノネ)さん



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カウンターでコーヒーをのんでいたらお向かいにも良い感じのお店


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酢橘堂(すだちどう)というビンテージもののお店であった。



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同じく民藝骨董の、まてりあほるま

さすがアーティスト気質の人が多く住む左京区北白川っぽいなあ。


薬師寺花会式前のお身拭い式2021 - 2021.03.26 Fri

東大寺二月堂修二会が結願したら、次は薬師寺修二会、通称花会式がはじまる。(3月25日〜31日)


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金堂内の薬師三尊像をたくさんの造花で荘厳するので、この名前がある。現在この花造りはたった二軒のおうちで担われていて、一昨年はそのお家の方のお話をききに行った。(→造花作り



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これはその時の写真。
あわせて2000本近い造花をご家族総出で農閑期に作られるそうだ。



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25日からの法要開始の前、23日には薬師寺の各お堂の諸仏像をきれいに拭き上げる、お身拭いがおこなわれる。


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(玄奘三蔵院伽藍の高田好胤師出身地ゆかりの薄墨桜ははや見頃を迎えていた)

金堂の薬師如来+日光菩薩、月光菩薩の前で待っていると、彼方からシャラシャラと露払いの金棒が地面を引く音が近づいてくる。そして今年の練行衆(薬師寺は10名)入堂。
みなさん七条袈裟(たぶん)に墨染めの衣、着座後に法要がはじまる。



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導師の読経のあと散華、一枚すばやくゲット(^_^; ↓これ


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そこからの聲明がすごかった!
これはもう音楽、すごくハモっているというか和音になっていて、目をつぶって拝聴しているとどこかにもっていかれそうな感じになる。これが聲明の功徳というものか。いままでよく聞いている密教系の聲明とまた違って、より無国籍的音楽であった。


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二月堂ご本尊が十一面観音ゆえ「南無観」になるところ、薬師寺は薬師如来なので「南無薬(なむや〜)」と唱えるのである。


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いよいよお身拭い、数人の若い練行衆が袈裟を脱いで、袖を交互に首に掛けて襷で締め上げ、なかなか勇ましくかっこよい。あらかじめ用意されていた根来の大樽、この日の朝に壇供としてついたお餅を作るときにつかったお湯が入っていて、これで拭き上げていくのである。(薬師寺のInstagramに写真あり)

般若心経が繰り返し唱えられる中、ご本尊の薬師如来の膝の上にのっかって!ゴシゴシ拭いてく。日光月光にいたってはガシッとハシゴをお体にかけて、それに登ってふきふき。下ではお寺の職員+信者+ボランティアの方が、先にフォークが付いたような竹の棒で新しい手ぬぐいをはさんでは練行衆に渡し、拭いたあとの手ぬぐいを回収し、それはもう戦場みたいなあわただしさなんである。

終われば、全国でも珍しい金銅製の仏様はさっぱりとつやつやのお肌。
いさましい姿の練行衆はさっと元の姿にもどり、七条袈裟をつける、その変わり身がすごい。



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堂司(練行衆の役)が柄香炉を持って、体をのけぞらせて絶叫!するお経も、迫力あったな。いずれにせよ、お坊さん達はいいお声をされている。あれは訓練で出るようになったのだろうか。

約1時間の金堂の法要のあと、先導されて金堂からでてこられる練行衆の方々。


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次なるお身拭いは講堂の阿弥陀三尊像。


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金堂から運び出されるお身拭い用のお湯がはいった根来の大樽。



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お水取りを思い出しちゃうな。


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法要の間、ずっとお堂の東の端にいたのだが、ずっと目の先に西の扉から見える桜が瓦屋根を背景に、お堂に額縁に切り取られて、夢見るように美しかった。
(お堂の中は撮影できないので、違うアングルで撮る。本当はもっと額縁内に桜が広がって見えて圧巻)



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講堂でのお身拭いを遠くから拝見して境内を巡る。



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ああ、菜の花も桜といっしょに咲いちゃってるよ。桜早すぎやな。


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10年あまりの大改修を経て、昨年再び姿をみせた国宝東塔の初層を拝見できる。
(落慶法要が予定されていたがコロナで延期、予定未定、残念)


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てっぺんまで貫く心柱の力強さよ。これが世界最古の木造建築を1300年もの間支えてきたのだ、と感無量。


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青空に映える「凍れる音楽」、水煙。薬師寺のシンボルでもある。


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帰りに写経道場に寄って、カナクギ流(^_^;の写経を。(なかなか全文覚えられない般若心経、、、)




二月堂修二会のおくりもの - 2021.03.25 Thu

コロナのために今年は堂内でお参りすることがかなわなかった二月堂修二会、いろんな行事や儀式がコロナ仕様になって、例年にないことが色々。
でも、わるいことばかりではなかった。修二会関連でどうやったら入手できるのかあれこれ検討し続けた物が、ころっと手に入った年でもあった。


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まずは牛玉札(ごおうふだ)
8日、9日の下七日の行の二日間の間、堂内で初夜法要の時に練行衆の手によって刷られる御札。漢方薬でもある牛黄と閼伽井の御香水と墨を混ぜたを使う。結願日にご縁の方に配られるという。時々お水取りの時期の茶会で、これを軸装しているものを拝見し、私もほしいな〜と。でもご縁の方ではないし、、と長年思っていたら、奈良の茶会のご縁でいただくことができたのだ。ありがたし!(何でも願いは口にだすべし。言霊の国だもの(^_^;)



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そしてもひとつ欲しかった物、行の間内陣に山と積み上げられる壇供のお餅。これはまだ内陣に供えられる前の状態。1000面x2(上七日と下七日で入れ替えがある)。これも結願ののちご縁者やお供えをした方々に下げ渡される。



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これが来たのですよ、うちに。
お供えをして、昨年は東大寺の御札だけだったのが、今年はこの壇供と右の寶牘(御札)を送って来てくれたのである。(なんと真空パックの脱酸素剤付き)
ちなみに寶牘の梵字は十一面観音の真言(オンマカキャロ、、、なんとか)



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表面がカビているという話もよく聞くのだが、カビはなさそう、でも煤はかぶってる。これがありがたいの。(医学的にどうよ?)感謝していただくことにしよう。


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も一つ、今年ゲットした竹の炉縁。もちろんお松明の竹をもって作る、、、ですよ。数代前の東大寺別当・上野道善老師の花押入り。

かくのごとく、お堂には参れなかったが、今年も無事結願した修二会を堪能出来た気がする。



仕舞「浮舟」〜観世会館にて発表会 - 2021.03.24 Wed

 橘の小島の色はかはらじを このうき舟ぞゆくへ知られぬ

源氏物語、宇治十帖に登場する女性が、浮舟とよばれるようになったゆかりの歌である。


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昨年の社中の観世会館発表会はコロナはやりかけの時期で、開催もあやぶまれたが、換気換気、アルコール消毒、観客控えめにとかなり神経を使って行われた事を覚えている。今年もある程度の感染対策知識もわかってきたので、それなりに留意して開催された。



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ここの舞台を踏むのは今年で6回目である。少しは進歩したであろうか?いつもまあまあうまいこと舞えた、と思ったのにDVD録画で自分の舞を見てがっくり、、二度と見ないことにしている(^_^;



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例年はご家族友人のギャラリーがたくさんおいでの待合だが、今年はこのように閑散。その方がこちらもあがらなくて済むし。とはいえちょっとお声がけした友人が何人か来てくださって、差し入れまでいただいて感謝しかない。


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今年は源氏物語の宇治十帖のヒロイン「浮舟」を舞った。その前に同じく源氏物語の夕顔に題材をとった「半蔀」を習ったのだが、あまりにスローな曲過ぎて、あかん、これは私には合わない!とこちらに鞍替え。

仕舞はキリ(最終部)の部分
死してなお薫と匂宮の板挟みの煩悩執心に苦しめられているところを旅の僧の供養で苦しみから解放されて消えていく。というお話し。


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ストーリーはきわめてシンプルながら、謡の部分に源氏物語の文言や歌がちりばめられており、かなりの古典の素養がないと、全部はわかるまい、と思う。先だっても詞章の中に和漢朗詠集の有名らしい(全然知らなかった)文言がでてきていて、あとで教えられて、そうだったのか!と目からウロコ。

*初瀬の便り、観音の慈悲
    →浮舟一行を薫が初めて垣間見たのは初瀬の観音(長谷寺)参りの折だった。
*大比叡〜横川の僧都
    →自殺を図った浮舟を助けたのが横川の僧都(元三大師良源がモデルとも)、横川は比叡山の一番東、奥にある地区で横川中堂がある。扇で比叡山を指しちょっと横を向いて横川〜♪となるのは地理的にとても納得できる。
*横川の杉
    →大比叡から横川に行く途中に玉体杉という杉の古木があるが、それのことか???
*小野にともない、、、
    →横川の僧都に助けられたのち比叡山西麓の小野の里(大原〜修学院あたり=惟喬親王の眠る場所も同じ小野の里)に預けられることに

で、先頭の歌、橘の、、、も源氏物語を知っていなければなんでここで橘がでるのかな?になると思う。ちゃんとした詞章の解説講義うけたいなあ。



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浮舟のイメージなので今年は袴は着けず、着物で。紫のゆかりの物語=源氏物語なので紫の付下げに、舟の帯を締めたが、小さすぎてきっとだれも気づかなかっただろうな〜、、、


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諸先輩方の上手な仕舞、舞囃子を見て、特別出演の片山九郎衛門さんの仕舞「籠太鼓」を見る。なんとあの狭い舞台袖の空間でご一緒させてもらった。(数分だけね)
師匠の舞囃子「船弁慶」めちゃかっこ良かった!さて、今年のDVDが届いたらやっぱり一回見てお蔵入りかな〜、、、(^_^;





ほぼおじさんばかりの雛の茶事〜数寄屋建築を熱く語ろう? - 2021.03.22 Mon


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露地のアオキの蕾もふくらんできた。例年より早い春にお互いとまどうねえ。


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季節的に雛の茶事なのだが、客組が、、、ほぼおじさん(失礼!)ばっかり。というのも今回うちの茶室と家を設計してくれた建築士Iさんと、(茶事の客を何回かご一緒させていただいた)大工の棟梁と庭師さんをお引き合わせしたいとかねてよりの野望を果たしたく、その時期がたまたま雛の季節という、、、(^_^;
ちなみに紅一点は棟梁と庭師さんをご紹介下さったギャラリーのオーナーさん、お詰めをおねがいした。



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もう10年くらい前に作ったさげもんは自作です。(縫い物は得意なの(^_^;)


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待合の恒例のこの人達は今日は桃の花をうかべたお酒ですでにできあがっているようです。


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今週同じような室礼でもう一会あるので、画像アップはいろいろまだないしょ。
これは釣り釜の自在の調整方法。いままでは猿型のつなぎをつかっていたのだが、先だって先輩茶人さんの月釜で、こんなふうにいろんな大きさ形の鐶をつなげて使っておられて、これは侘びたいい風情だなあ、、、とまねさせていただいた。


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長崎のお茶友さんから拝領の藤弦柴折り戸留め、健在である。



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前回の茶事まで、懐石の時に膳燭を必要としたが、もういらなくなった。日が長くなったと感じる。
待合にはいられるまで、リビングの造作に、またトイレの大津磨きの壁に、茶室のあれこれにいろいろプロ集団として話に花がさいたようだが、亭主の哀しさ、できたら客に交じりたかったよ。



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お雛様の五人囃子の持つ鼓になぞらえて鼓胴を花入れに、この時期だいすきな卜半(ぼくはん、または月光椿)と木五倍子(きぶし)。お雛様の毛氈の赤をイメージ。

懐石はやっぱりお雛様仕様で。(画像は次回)
食器を小さいかわいいものでそろえてみたので、おじさんたちの口から「かわいい〜♪」が引き出せたので、大成功?!



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いつもご愛用のみのり菓子さんがこの日はおやすみで、とらやさんに特注(実はこの意匠、季節がすぎているらしい)のこなし。銘は「都の春」であったが、私は「西王母」とつけたい。


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濃茶の各服点て(裏千家推奨のやりかたではない)の仕方もかなりこなれてきた。一人分は少し薄めになるけれど、まあまあ上手に練れるようになったよ。


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お正客さまへ、季節の蒔絵皿にて干菓子は貝寄せ、薄器も貝寄せ。
御茶碗もこの季節だけの粟田焼「西王母」、去年に続いて二回目の登板。


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さすがにお見送りの時には夜の闇がおりてきて、西の空に帰りかけの細い三日月、茶事のおわりに眺める月々の月はまた格別なんである。


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さて、最後にうれしいお土産を頂戴した。
棟梁からはお手製の花入れと蓋置(なんと鎹まで打ってある)。窓のところの切り口がきれいにカーブに磨いてあって、さすがプロのいい仕事、と感心。乞うて銘をつけていただく。(茶事の道具のゆかりと、棟梁のお住まいをかけて「須磨浦」と)
Iさんからは、うちの待合の落としがけの煤竹と同じ竹から削り出したというお手製の茶杓をいただく。西行の初桜の歌銘、さすが仮名のお稽古をされているだけあるうるわしい水茎の跡。

本日も、ありがとうございました。






御所は木の花のワンダーランド2021春 - 2021.03.20 Sat

先日もぼやいたが、春が早足過ぎてついていけない。でもこの季節を逃せないので、茶事の準備あるのに、しばし放置、チャリで御所へ。


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賀茂川べりの芽吹いた柳を見ながら丸太町通を西へ。


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堺町御門から入ってちょっと行けば御所の裏鬼門を守る宗像神社。平安時代、皇居の鎮護に現在は世界遺産である筑前宗像神社を勧請した神社で小さいのだが、なかなかここだけで春の花が楽しめるのだ。



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レンギョウ


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白木蓮
この後に真っ赤な薮椿の花も咲いていた。


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神社らしくおみくじを結ばれた桜の枝(よい子はまねしないように)


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あとハナニラとムスカリも


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また楽しみにしているのがこの雪柳の行列である。


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むせかえるような匂いもして圧巻。
子供の頃は小米花(こごめばな)と言っていたが、実感やな。


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さあ、来た〜!
出水の糸桜
さすがにまわりに人が一杯なので上半分だけ撮影。


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天から降ってくる薄紅の滝の如く


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かつてよくお花見をした出水の小川の里桜たち


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まだまだ蕾は固い。里桜はソメイヨシノよりも遅いのでまたゆっくり見に来よう。


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あまりに早い春に戸惑っている紅梅はそれでもまだがんばる。


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いわゆる御所(建物)の前の紅白梅


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ここの白木蓮も有名だがすでに散りにはいっていて、地面にいっぱいの散華


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おまたせ近衞の糸桜、今年も来ることができましたよ。
このほん近くの同志社女子大の卒業式だったらしく、まわりは袴姿のうら若き女子がいっぱい。なのでここもやっぱり上半分だけ。


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洛中洛外図にも描かれているという旧近衛邸の糸桜。
ここ数年は池の水がぬかれているので、池にさしかかる枝の図が撮れないのが残念。


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逆光墨絵バージョン


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絢爛たる花の饗宴を見たあとは、こんな足元のタンポポにほっとする。


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人がほとんどいない御所の中の穴場は東側なんである。ここには花の木はほとんどないが、コオロギの里とよばれるエリアはじめ、森と草の緑が美しく、森の中に図書室があったりもする。ちなみにこれは最近立ち入り禁止になったのか、はいれなかったトンボ池。

一日ひがな楽しめる御所(性格には御苑)なのであるが、ことこの桜の時期は一種の狂乱の季節である。

京都にあってよかったもの、御所と鴨川(私見)

(おまけ)

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あら、あちらから来るのは、、、?


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(めちゃ逆光だが)
騎馬警察???さすが御所やなあ〜。
(平安騎馬隊・京都府警察の騎馬隊だそうです)



弥生雑記2021 - 2021.03.19 Fri

春があまりにも早く進行するので体も心も追いついていかない。
日常もなにかとあわただしい。みんなコロナ疲れを癒やしたい気持ちが爆発しているね。


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我が家の庭にも春は来た。いつもより早い開花のシラユキゲシ。


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蹲居の苔もあたらしい胞子?を踊らせている。


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秋から冬、お世話になった五徳をあげた。


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釣り釜の調整
炉から風炉へ移行する季節、ゆらゆらと釣り釜って好きやな。


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円山公園真葛原の西行庵保存会も、コロナでそのありかたを色々模索されているようだ。
春恒例の小文法師忌茶会に参席させていただいた。人数はやはり少ないが、客としてはぜいたくでうれしい限り。


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宗貞囲の小間、皆如庵で濃茶
円相床に飾られた聞香炉一式、お香が西行法師にたむけられてた。
薄茶席は釣り釜にて。円位流の女性のお点前を初めて見たが、なんとりりしいこと。


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点心は三友居の花籠弁当、時節柄お持ち帰りできるようにご配慮いただいた。(私だけその場で食べたけど、、、(^_^; お酒もいただきたいしさ)


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帰り道の円山公園枝垂れ桜はこんな感じであった(14日)例年なら人で賑やかな公園も、閑散としている。桜を静かに眺められるのは今だけかも知れない。


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知恩院前の河津桜はもう満開で、すでに花吹雪



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その鮮やかな桜色を目に焼き付けて、こんどは反対に緑深い金毛院(法然院隣 哲学の道近く)の月釜へ。宗偏流のS様の御招待をうけて久々である。
コロナにていろいろ配慮されつつ、参考になる室礼、道具の使い方もあって勉強になる。相生棚という御流派の棚が珍しく、そして美しかった。



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和菓子店青洋さんで味かわり色かわりの松露の予約販売、早速予約して取りに行った。見た目もラッピングもすてきだ。


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早速、中国茶セットを持参して月日社さんへお茶しに。


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半分に分け分けして、すべての味を味わう。イチゴ、チョコ、黒糖、フランボワーズなどなど、食べるたびにこれ何の味やろ、と予測するのも楽しい。こんなにたくさん食べられへんわ、と言いながら完食してしまう二人であった(^_^;


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そして月日社へあらかじめ届いていたEさん手作りの「糊こぼし」!上手〜!ありがたくこれもいただく。


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ふと坪庭をみるといつのまにか、フタバアオイの芽がほどけて葉がでていたのに驚く。ほんま早いなあ〜今年の春はほんと追いついていけない、、、



修二会オタクがうれしくて悶絶する茶事 - 2021.03.16 Tue

修二会も無事満行を迎えた。執着至極。

5年ぶりに蛸と鯛が美味しい瀬戸内の町の茶事にお招きいただいた。


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玄関にかかっていたのは私にはお馴染みの二月堂の絵馬、糊こぼし椿と瓜提灯、これ見た途端、今日のテーマはもしかしてお水取り?! o(≧▽≦)o と心がおどったのである。

待合にかかっていたのは修二会下7日(3月8日〜14日)のご本尊となる絶対秘仏・小観音さまの御尊影である。修二会をはじめた実忠和尚(じっちゅうかじょう)が、法要の本尊となるべき仏様を、難波津で花と香を舟にうかべて勧請したところ、波の上に現れた生身(今も肌があたたかいといわれる)の観音様である。(絶対秘仏でだれも見ることはできないが、江戸時代に二月堂火災の折、運び出した人が見て絵に残していた!)



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、、、かくの如き修二会オタクなんである。
そのオタクを喜ばす仕掛けがあちこちに。脇床に舟形のお盆にお花と香炉が置いてあり、沈香のよい香りが漂う。小観音様を勧請する仕掛けなのね。



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腰掛け待合いにでるとぱっと目を惹くかわづ桜はもうピンク色の花をつけて満開、うららかな天気であった。本日およばれの4人、迎え付けを待つ間。気心がしれたお茶友さんばかりでうれしい。(正客が修二会暴走してご迷惑をおかけしました(^_^;)


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腰掛け待合いに居る間に部屋の室礼ががらっと変わって、東大寺名物別当であった清水公照さんの華厳経唯心偈、脇床にわざわざ探し当ててくださった小観音様を模した像が。

懐石が持ち出される前に(机の)二月堂がでてきたのにはびっくり!そしてニヤリ。
器はお精進の朱塗り四ッ椀、向付は楪子(ちゃつ)、修二会のテーマにふさわしいが、持ってはるのがすごいなあ。


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菜の花に蕨がのった百合根しんじょう、美味しくいただいた。先だってお招きしたときに百合根を出汁でゆでただけの煮物椀をお出しした返礼いただきました。


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感動的に美味しかったのがこれ!
一見どうみても鱧か穴子の蒲焼きに見えるのだが、これも精進の一種、蓮根餅+海苔なのだ。引重(二重の重箱で下に焼物、上に香物をいれる)にぴったり入っている四つの器がお菓子の箱の流用だったとはびっくり。すごい工夫だな。ここで引重の扱いも学習。



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さらに感動するのがこの特注主菓子。ぱっと見てもう糊こぼしにしか見えなかった。
今年もいただいた萬々堂さんの糊こぼしはこんな↓感じで、だいたい似たような具象なのだが、

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こういう抽象的シンボル的糊こぼしの解釈もあるのだと感動した。さる数寄者のかたのレシピで注文して下さったとのこと、SNSに写真アップしたら和菓子屋さんからも褒め言葉いただきましたよ。


さて、中立後の後座、ここからは二階の座敷が茶席に。席入りした途端目に飛び込んできたのはこの糊こぼし(造花)椿!


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修二会オタクとしては感涙にむせぶではありませんか。お知り合いに頼んで作っていただいたという糊こぼし椿(修二会の荘厳のため、練行衆らが参籠前に和紙で作る椿)を本物の椿の枝に差して。しかも枝が大ぶりでいくつもの椿が。

濃茶の前に御幣付きの木地水注おもちだし、なにをされるのかと見ていると、その水をなみなみと波紋様の水指にくみ入れる。おお!これはもしかして修二会で3月12日深夜に閼伽井屋で汲みあげられる若狭の井の水のイメージか。
若狭の国の鵜の瀬から、お水送り(3月2日)でおくられた水が12日に二月堂に着くという。その鵜の瀬の水は現地でないと入手出来ないので、その近くの日本名水百選にも選ばれている瓜割の滝の水をご手配してくださったのだとか。今年は二月堂におこもり出来ず、御香水もいただけないのを残念に思っていたのでほんとうに感激です。

濃茶の茶杓がなんと少庵のつやっつやのすごい蟻腰のもので、銘を「瑞雲」。修二会の法会の間、お堂の上に瑞雲がたなびいたという言い伝えによる。

後炭の時に(初炭は省略)またまた修二会オタクを泣かせるような香合がでた!



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(二月堂縁起絵巻)

実忠和尚の勧請に遅参した遠敷明神がおわびに湧かした若狭井の水、この時、白と黒の鵜が水からとびだしたという、その水上の鵜をモチーフにした香合!見た途端これも感激ですわ。陶芸家さんにこの日のために特注してくださったとか。

ご亭主はとてもお茶目な方で、半東のお弟子さんも「先生のお茶は楽しい」と。大先輩なので最初は少し緊張していたけれど、途中からよく笑って楽しくすごせたのはうれしい。御家族の方々が水屋をしてくださったそうで、(実は客の数より多い人数)茶事のためにありがたいこと、またご亭主のご人徳によるものでしょう。


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干菓子盆も練行衆の日の丸盆を縮小したもので符牒が合い、圓能斎の茶杓「春霞」で、お水取りの後関西にやってきた春を堪能したのである。

薄茶も終わり、待合にもどると、また早変わりして脇床にお松明の燃えさしが置いてあるではありませんか。最後まで、修二会オタクが悶絶するほどうれしい楽しいお茶事でありました。\(^o^)/






如月〜弥生雑記2021 - 2021.03.13 Sat

露地の四つ目垣が根腐れをおこして枝折り戸をささえられなくなった。


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そこで数年ぶりに庭師さんに新調してもらった。


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うむ、やっぱり気持ちよい。


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ついでに玄関の竹垣も。これは家を建てたとき以来一度も代えてないからかなりボロボロ。新調前の画像はないが、竹をひっぺがしたところ。う〜む、こんな具合になっているのか、ブロック塀そのままやと。


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で、新調。お〜、やっぱりすがすがしい。今度これを変えるときは何歳になってるんやろ(^_^;?


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数年前まで我がテリトリーのひとつ、仁王門(東山仁王門西入る)通りにあった鯛焼きのお店、こたろうさん。注文したら1匹ずつ型で焼いてくれるのだが、いつのまにかなくなっていた、、、と思ったらなんと近鉄奈良駅近く、東向商店街の近くに発見!


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もともと奈良がホームグラウンドであるよし。でも来年はまたさすらいの旅?にではるとかで、今のうちに食べておこう、もっちもちの鯛焼き。


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二月堂修二会がはじまるまでのいろんな行事を今年はおっかけたので、どれだけしょっちゅう奈良へいったことでしょう。そしてその奈良のお茶席といえば三五夜さんの月釜。若い表千家のご亭主の入れる花が楽しみで、今月は?、、と思ったらまあなんと!!
いちめんなのはな いちめんなのはな、、、(山村暮鳥の詩)
これ、あとで食べられるよね、、、なんて主婦的発想をしてゴメンナサイ(^_^;


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奈良と言えば一刀彫りのかわいらしいお雛様も。


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お菓子はやはり糊こぼしを模した「南無観椿」(糊こぼしは萬々堂だけがつかえる菓子銘)
陶器でできている華籠がまたすてきでよく映っていた。


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そしてこのたび二階の広間にも炉を切られたよし、今月はお披露目の月釜になるという。


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奈良と言えば(そればかり(^_^;)かわいい子鹿が母鹿とはなれてひとりでいた。


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あんまりかわいいので写真をとろうとしたら逃げもせず、近寄ってきて舌をぺろり、あ、鹿せんべいもってなくてごめ〜ん。



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京都ではすてきな店主さんの古美術のお店でお茶をいただきながら骨董談義、また楽しからずや。


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さて、先日の梅見の茶事の花である。そろそろばらしてもいいかな、この中身。


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実はこんなことになっていて、、、


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そう、お米なんです。これも某古美術店のディスプレイのアイデアを拝借。もちろん使用後はちゃんと炊いていただきましたよ。


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これはお知り合いになった和乃芽さんが扱っておられる国産100%米粉クッキー。紫芋、桑の葉、炭などのオーガニック原料。オーガニックにこだわりはないが、小麦粉クッキーとはちがう食感と味は不思議なテイストで、あとをひく。食べても胸焼けしないのであっというまに一缶食べてしまうところだった(^_^;やばいやばい。


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テリトリー外なので、たま〜にランチや、お世話になっているみのり菓子さんのお菓子をいただきにいく民藝と古いうつわのカフェFUDANさん。今回古美術商でもある御主人主催のイベント「無地のうつわ」展をされるというのでおでかけ。初めて二階へあがってみると、なんとミニミニ茶席で御主人がお茶を点ててはった。(茶道暦数ヶ月とな、、(^_^;)でも単に展示だけでなくこういうお茶が飲める空間があることで場所が生き生きとしてくるね。



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もちろん下のカフェでみのり菓子さんのヨモギロールを味わう。この中の餡が絶品なの。和菓子だけでなく洋菓子風もお上手だわ。


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で、この白い幕末〜明治の瀬戸の器をお持ち帰り。写真がゆがんでいるのではなくて、微妙に真円でないところが茶人好みよね。強肴を銘々皿でだすのによいかなと。


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さて、いよいよ旧暦に従って我が家でもお雛様だしたよ。


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私の初節句の時のだからかな〜り年季はいってます。また今年も会えたことに感謝。




其中庵様・福の神茶事2021 - 2021.03.11 Thu

少し前の話。
毎年2月、節分の頃其中庵様の「福の神茶事」が行われるのが亀岡楽々荘時代からのお約束、狂言「福の神」をプロの狂言師が演ずるという時代もあったそうだ。其中庵様とのお付き合いはもう長いのに、実は福の神茶事は初めてであった。



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玄関で、これも長年節分の季節にはお目にかかっているイワシとヒイラギ。あまりにリアルなんで匂いをかいでいる人いるけれど、これは木彫。


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待合ではどっちかというと蒔絵が本職の、柴田是真のアメノウズメ、、というよりは天宇受賣命に扮したお多福さん、といった風情。この三番叟にも使われる鈴がもうリアルでリアルで感激。是真、好き♡ ちなみにお玄関に飾られた油絵は能舞台披きで三番叟が演じられているものだった。



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風格のでてきた蹲居周り、お迎えをうけて席入り。

初座は松尾大社厄除け護符、これは狂言「福の神」で松尾大社云々がでてくることから。汲み出しが狂言袴写しとは、徹底してますね。

釜は神田上水ゆかりの宮嶋釜、鐶付きが鳥居なので、これで厳島神社、松尾大社、(待合の煙草盆になっていた)吉田神社(の福枡)三社そろい踏みとはめでたい。
よって神様に捧げる意味で、炭斗は普通の炭斗でなく、白木の神折敷、すがすがしくふさわしい感じがする。

伏見人形手の土鈴はどうみてもふっくら豊かなおっぱいみたいで、「おっぱい香合」と命名されてしまったが大丈夫か?(^_^;



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懐石ではそれぞれにアルコールスプレーの消毒付き、時節柄ありがたくみんなで席中でシュコシュコした。ちなみに高取の向付にのっているのは伊勢エビですのよ♪


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煮物椀が、鴨団子にねぎ、という釣り釜シーズンの定番、これを小さな銘銘皿ならぬ銘銘鉄鍋にていただく。懐石はもちろん今回も富山の万惣さん。


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炉中は神聖にして食事の鍋をかけるのはどうもお嫌いという其中庵様の策として、万惣さんにでてきていただきおかわりはこちらの鍋にて。(本来鉄鍋の予定がアクシデントで土鍋に(^_^;)



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その鴨鍋に対して一対の鴨徳利がでてくるとは、お蔵の深さよ。鴨のつがいに見えてかわいいものである。今回も一人用の徳利として白井半七の吉兆好みミニミニ徳利がでたので、これはもういつか手に入れなければ、と思うのであった。


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鯛の焼き物もおいしいのだが、祥瑞の針木皿に目が釘付け。


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あと出るたびに感動新たな桃山の鼠志野四方皿〜♪


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小吸物の蕗の薹が鮮烈な苦み、そして八寸のご馳走は、、、何度も謡いに挑戦して連敗しているので客としては準備もありませんで、とお断り、そこですかざすご亭主のお謡が。

「♪俵をかさねて面々に〜、俵を重ねて面々に〜、、、、楽しうなるこそめでたけれ〜」

付け祝言である。(「靭猿」)



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これも節分のお約束、鈴の緒をいただいて中立である。


後座


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これは後ほどいただいた写真、白玉+山茱萸、ちなみに花入れの銘も「長袴」。

掛け物は大心義統の大黒図、福の神である大黒さんが俵に載っている画賛である。
ああ!なるほど、先ほどの「俵をかさねて面々に〜」の俵はここへでてきたか!さすが!

賛に言う、宝とは打ち出の小槌ででるものでなく、信心の心からでるものである云々、まさにこれが狂言「福の神」のテーマなのであった。

茶器は、狂言中で福の神がすわる葛桶をかたどったもので其中庵家の家紋入り、仕覆が金剛裂とはまた能楽堂仕立てですね。

濃茶の主茶碗はもちろんこの茶事に使わなくてなんとする、の一入黒楽「悪魔払い」。これで練って、節分を意識した枡形の数茶碗にとりわけていただいた。
茶杓が、これを見てこの茶事を思いついたという覚々斎原叟の「福の神」。柄の真ん中に虫食いの穴が開いて、裏に朱で「福の神」と。一度見たら印象的で忘れられないものだった。

蓋置に三鳥居がでていて、これはさきほどの吉田神社、松尾大社、厳島神社かなあ〜と(^_^;



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写真がボケボケで見えにくいが、薄茶のお菓子は木の枡に入った甘納豆である。
御茶碗はたくさん出たのだが、やっぱり安楽庵策伝(落語の創始者といわれる江戸時代の僧侶。「醒睡笑」書いた人)箱の安南がツボにはまる。
薄器は七官青磁の酒会壺(お酒を貯蔵する壺)をミニチュア化したもの、福の神はもっと自分にお酒を供するように、とおっしゃるので(^_^;なるほど。


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一会終えてまあなんといろいろ福の神、節分の符牒があちこちにあったことだろうと、感嘆したのであった。こちらも頭を使って対抗しないとあかんバトル茶事、このうえなく面白い!

待合へ帰ると同じ是真ながら違うお多福さんの軸がかかっていて、また感動したのであった。


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ちなみに薄茶のお菓子でもでて、お土産にもらったこちらはピーナツの甘納豆、めちゃ美味しい!



修二会2021〜初夜上堂 お松明 - 2021.03.09 Tue



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四月堂の横の階段に登ると開山堂の糊こぼし椿がちらっと見える。二月堂修二会の内陣を荘厳する造花の椿のオリジナルである。


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今年は局での聴聞は不可であるが、11日まではお松明を拝むことが出来る。ただし芝生内に入れるのは200人まで、ということで早くから並んだのだが、蓋をあけてみればほぼ全員が芝生内へはいれるくらいの人出であった。例年となんという違い!


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かぶりつきの場所にて19時の上堂を待つ。
暮れていく奈良の町、大仏殿の屋根だけがみえる。



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今年は人数規制が厳しかったので、芝生の外に一時出るには再入場の券が必要であった。


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暮れていくお堂


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そして奈良の町に灯りがともる。


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19時、電灯が消され、上堂を告げる三時の案内(あない)の小さい松明が登廊を行き来する。
「出仕のあな〜い!」



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そしてゆっくり最初のお松明が登ってくる。

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初夜のおつとめをされる練行衆の行く手を照らす灯りだ。現在のように大松明になったのは江戸時代中期以降と聞く。それまでは実用的なシンプルな灯りだったのだろうか。



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お松明のあとをゆっくり練行衆のお一人が登ってこられる。







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お堂に登りきった最初の角で突き出される大松明。


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振られるとたくさんの火の粉が舞い散って、最前列だと熱気すら感じられ、火の粉よけに着たビニールレインコートに容赦なく穴を開けるのだ。でもありがたや、これで1年無病息災まちがいなし。


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お水取りは火と水の行、今年水のパートは見られないが、このすざまじい炎を見ているといろんな思いが浄化するような気がする。


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お松明は欄干を走って反対側の角へ。


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そこでも盛大に火の粉をまき散らす。


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先に上堂して用事をすませている処世界(一番若い役)以外の10人の練行衆にあわせてお松明は次から次へ10本登ってくるのだ。


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登廊の上で控える堂童子さんかな。


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すべての民になりかわって罪を悔い改める観音悔過(けか)、同時にそれは春の訪れを告げる火の乱舞である。


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サッカーワールドカップ優勝トロフィーが渡される瞬間に舞い散るキラキラ紙吹雪を思い出しちゃって、、(^_^;
わ〜い、春だ春だ!





↑ 入堂する練行衆の差懸(さしかけ・履物)の独特のリズムと、松明の燃える音、鐘の音、童子達のかけ声をどうぞ!



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すべての練行衆の上堂が終わり、中に練行衆を閉じ込めたままお堂の扉はすべて閉まる。例年なら局の中へはいって深夜まで、下堂されるまで聴聞をするのだが、今年は周りをぐるっとまわって拝んでおしまい。とにかく練行衆の方々に感染させぬようせねばね。


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いつもは拾い集めることができるお松明の燃えさしも、今年は満行後の15日にまとめて授与、ということらしい。かろうじて拾えたのはこんな小枝であった。小さいが杉の葉の燃えた匂いは芳しい。


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そして恒例の萬々堂さんの「糊こぼし」をいただく。


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自宅には昨年のもえさしがいまだ飾ってあって、昨年入手した日本画家・中田文花さんの「青衣(しょうえ)の女人」を飾る。(修二会中、過去帳読み上げの時に現れたという幻の女性)



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なにもかも異例づくめのコロナ下の修二会ではあるが、今年一つとてもうれしいことがあった。

修二会の期間中、お堂の中で練行衆が刷る「牛玉札(ごおうふだ)」、満行後、関係者に配られるのだが、これが欲しくて欲しくて、長年あれこれ調べたり聞き回ったりしていた。ツテもないまま半ば諦めていたが、願いは口に出すものだな、意外な処からコロッと我が家へお迎えできたのだ。(感謝感謝!かたじけない!)




李朝好き3人があつまれば茶会 - 2021.03.07 Sun

古稀をこえて、お茶をただただ楽しむために茶道を習い始められたN氏、李朝がお好きな、そして作風も李朝がメインの陶芸家さんです。


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(玄関:バンダジの上の古木に投げ入れ)


ご縁あって、習い始められてまだ数ヶ月の時に茶事の正客をつとめられる、という現場?にたちあわせていただき、その懐にしのばせた茶事のアンチョコの細かさが印象に残った方でした。

奥嵯峨にあるご自宅に、ご母堂が作られた小間の茶室があって、しばらく放置していたものの、これは使えるのでは?とお茶を習いはじめられたとか。それ以降、ご自宅で茶会を何回もされている快進撃をSNSで拝見し、またその室礼の写真に憧れ、あふれる李朝loveに同類の匂いを感じ(^_^;これは一度お招きいただきたいものだと。



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念願叶いまして、しかもかねてよりご縁のある、李朝が得意分野の古美術商I様と二人という贅沢な茶会に招いていただきました。(これは解説が期待できますヨ)

待合の座敷では憧れの大型の李朝家具、これにぎっしり、作品が並べられています。いずれも私の大好きな李朝系の物が多く、おもわず手に取って眺めたりひっくり返したり。
大きな木の火鉢(代々お家にあったものらしい)には御自作の藁灰、しっかりいこった輪胴がいけこまれ、とてもお茶を習い始めてまだ2年ちょっとの方とは思えない。



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奥嵯峨は春の嵐で雨模様でしたが、庭の苔の緑をきわだたせてうっとりです。この苔もご自分で採取してこられて貼ったものとか。

茶室は平三畳台目、我が垂涎の火灯口になった給仕口が!!(今の自分の茶室に一番ほしいもの!)
天井も真行草、洞床。これは相当お茶を長いことやって経験上計算し尽くされた茶室ではないかと思う。陽の入り方(雨だからちょっとわかりにくいが)、点前座のほの暗さ、客座からの距離感、一つの小間の理想を体現しているようです。



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お茶を習うに当たって、先生につけた注文は、「許状などは不要、お茶を楽しむための基本だけでいい」だとか。お点前の所作にはまだ自信がない、とおっしゃるのに、着流し姿、台目の点前座で濃茶を練られるお姿は悠揚迫らざる呼吸で、一幅の絵になっていました。

とても習い始めとは思えない風格に、今までの人生のキャリアが違うと、静かに感動。お茶は点前の技術だけではない、と改めて強く思いました。



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(春告げ鳥 紫野源水)


お道具はご自作の呉器や奥高麗など李朝系、唐津系のものから、欧州の軟陶から着想を得た物、ヨーロッパの焼物の見立て、宋胡録、古瀬戸と幅広く、お蔵が深いな〜と楽しませていただきました。
御自作の白磁壺(梅壺みたいなフォルムの)の水指、白い角形の花入れに真っ赤な開いた椿、が印象に残ります。美的センスはやっぱりプロですね。



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(奥嵯峨野の雨の竹林)


一席の後、座敷で楽しい楽しい李朝骨董談義、おびただしいコレクションを次から次へと繰り出してこられ、それを美術商・I様がいろいろコメントされる。李朝好きが3人よれば(まあ私だけはシロウトレベルですが)気づかぬうちにあっというまに時間がたっていました。

学習したのは現在の北朝鮮にあった会寧という朝鮮の焼物、なんとも形容しがたい不思議な色合いの焼物、斑唐津などに影響を与えた、といわれるが現在窯跡調査にいけない場所なので、詳細は不明、と。

コレクションの中でも一番沸いたのが古瀬戸の麦藁手ボトル!本来は徳利と言うべきだけれど、形はどう見てもワインボトル、きっと陶工がなにかの機会にそれを見てまねようとしたのだろうな。しかも茶色とオレンジっぽい黃色の化粧土のストライプはモダンで、あの時代にこんなおしゃれな焼物があったとは!と一堂うなったのでありました。

いや、楽しかった♪しかも勉強になりました。
形式だけのお茶ではない、なにか深いところで琴線にふれるような、そんな茶会でありました。
感謝です。





修二会2021〜練行衆参籠宿所入り - 2021.03.05 Fri

二月堂もすでに修二会の行がはじまった。

これはその1日前。2月最終日の練行衆参籠宿所入りのお見送りの記事、あいかわらずお坊さんの行列ばかり(^_^;



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別火坊(日常の煮炊きから神聖な火で生活するおこもり期間であるが、今年はそれにさらにコロナ隔離の期間もあったらしい)である東大寺戒壇堂、北門からのぞくと、練行衆参籠宿所入りのための出発を待っているようだ。



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裏参道も今年は行列のために閉鎖されたが、これはその閉鎖前の様子。先日見た注連縄張りの結界が見える。



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この時はまだこの湯屋周辺にも立ち入り出来た。



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21日に張られるところを見た二月堂の南西角の注連縄



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お堂の中には朝早くに運び込まれた壇供(千面の餅・行の間、二月堂内陣に飾られる)、これはまだ内陣に運び込まれる前の状態。この餅は行の後関係者に配られるという。


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参籠宿所入りの練行衆ご一行は戒壇堂北門からまっすぐ裏参道へはいる。大仏殿の裏あたりで勝手にお迎え。


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関係のない身ながら身が引き締まるわ。
21日の社参の時は墨染めの衣であったが、宿所入りのときは湯屋小袖の上に素絹といういでたち。宿所入りしたらすぐに湯屋へ行かれるからな。


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よく見ると袈裟も違うのね。


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お見送り〜〜。


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裏参道へ通じる道には今年は入れないので、お見送りはここまで。


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南の参道の方から上がって見ると、宿所で練行衆ご一行を迎えた娑婆古練(今年の行には加わらない練行衆経験者)の皆様がはや退場されるところだった。かなりご高齢の方もいらっしゃる。あ!いつも東大寺華厳茶会で東大寺席を持たれる上野道善師だ。



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12日にお水取りのおこなわれる閼伽井屋の上の遠敷明神のお使いの鵜を眺めながら、練行衆の入浴シーン((^_^;お風呂にいくところだけ)をじっと待つ。



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16時過ぎ、ばたばたと堂童子さんが出入りし始めたので、まもなくやな。


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駆仕さんか仲間さんが持っているのは入浴グッズと見た。


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まもなく
「お湯屋にござろう〜〜」
とのお触れの声。

わらわらわらと手に入浴グッズ?を持って練行衆の方々が湯屋へいかれる。


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今年は新入練行衆はおられないので(たぶん)、どちらにしろこの角度からは見えないのだが、新入さんがおられるときは、どうしたらいいか迷ってしまうそぶりで湯屋の前で蹲踞していて、駆仕さんが迎えに来てはじめて湯屋にはいるのだそうだ。

法相宗の竪義(試験のようなもの)で問題を見て「おお!こんなむつかしい問題が!」と、驚いたようによろめくのがお約束と聞いたが、それと似たような所作が華厳宗でもあるのね(^_^;

二月堂に戻ると中では堂童子さんが、行の途中でギリギリとまきあげたり、ほどいて広げたりする戸帳の設置と所作の確認をされていた。行が進むと灯りの煤でずず黒くなるんだが、真っ白な状態の戸帳を初めて見たよ。



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帰りは練行衆を出している塔頭にかかる輪注連を見て帰ったが、このあと18時から大中臣祓がある。神仏習合っぽい儀式で、これは昨年見たので写真だけあげておこう。


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かくの如く毎年なにか新しい発見がある奥深い修二会、多くの人が惹かれるのも無理からぬことである。




にいさん茶会・100回記念の茶会@祗園 - 2021.03.03 Wed

祗園一力の裏手の茶室で毎月23日、23に<にいさん>をかけて月釜を掛けてはるにいさんこと黙楽庵さんのお茶会が100回を迎えた。


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1年前から企画してはった100回記念にいさん茶会は、コロナで多少改変を余儀なくされたけれど、無事開催。おめでとうござりまする。


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(祗園の奥深くにある秘密?の茶室)


黙楽庵さんには祗園大茶会から、若手芸術家バックアップの白沙村荘春秋会から、いろいろ、色々お世話になっている。毎月のにいさん茶会も時々お邪魔してはお道具の知識をお持ち帰りしている。


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四条通りの喧噪が嘘のような坪庭、この塀のすぐ後が一力茶屋である。

にいさん茶会を始めはったのが8年前、そのころはまだ祗園の楽宴小路にある櫓下の二畳くらいの屋外スペースで、夏は暑く冬は風がビュービューという過酷な茶席であった。カセットコンロにかけた落書きだらけの薬缶を釜代わりに、それでも楽しかったな。

2014年の当時の写真が出てきたので、ちょっとアップしておこう。

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4年前から今のこの場所で、ちゃんとした茶室の室礼での茶会を開始された。



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いつもの待合になっている四畳半は、お酒もワンコインで飲める仕様になっているが、この日はハレの日なのですっきりかたづいている。花入は豫楽院こと近衞家煕の二重切。
本席の軸は「一帯雲」で、雲のように自由に生きていきたいという思いをこめた、とおっしゃるが、私は書いた人の名前で選んだとひそかに思っている(^_^;

土岐二三(ときじさん・江戸中期の茶人)→二三→にいさん、、、

二三が隠居したのは我が岡崎のあたりなので、勝手に親近感を覚えているが94才まで生きた長命の方、黙楽庵さんは「ぼくの友だち」と言ってはばからない。彼にかかると利休もお友達だから(^_^;
茶杓が土岐二三と交遊のあった鷹司輔信、豫楽院とも文化サロンでつながっていた同志である。

こちらで濃茶をよばれる。お菓子が苺大福だったのはイチゴ=一期一会のシャレですね。
黙楽庵さんのお茶の弟子(私は自主稽古一緒にしている)陶芸家のA君が席中で各服点てに登場。自作の御茶碗でお茶を練ってくれた。


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黙楽庵さんのお友達?の利休は茶人にお金をわたされて、良い茶道具を買ってくれとたのまれ、麻の茶巾を山ほど買ったという。そのエピソードにちなみ、茶巾がお土産、そしてA君の小皿であった。



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茶会はまだまだ続く。
茶室をでたその足で祗園石段下の寿司・いづ重さんで、にいさん特別寿司をピックアップして、八坂神社のかがり火さんでいただき、薄茶席となる。

いづ重の大将は祗園大茶会でもお世話になっているが、緊急事態宣言の時、まかない弁当を500円で販売してくれて、その節は毎週通っていた。その心意気に頭が下がるとともに元気づけられたことを思い出す。(NHK特集「のりおと神様の夏」というコロナ下の祗園祭ドキュメントの主役、のりおさんです)



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まあ!なんて乙女なお寿司!
エディブルフラワーやナッツもたくさん入っていて、食べた後、写真で気づいたけれど上に乗っている蒲鉾みたいなの「祝」「100」にちゃんとなっているのね!絵心のある方だとは知っていたけれど、この盛り方もなかなか。



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八坂神社内のかがり火さん。数年前、祗園大茶会の最初の数寄数寄茶会、黙楽庵さんの号令のもと、席をもった時に、荷物置き場として解放してくれた懐かしいお店である。のちにここで打ち上げもした。

こちらでお寿司を食べて、大茶会の時には「さくらなでしこ席」として茶席を持つ、きれいどころの面々が立礼で薄茶を点ててくれる。みなさん、お弟子さん、べっぴんさんばかりで華やか〜。



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そしてエクストラ席?として、ほん近くのギャラリーで開催中のいさやんこと、諫山宝樹(たまじゅ)さんの初の個展。彼女も黙楽庵さん主催の白沙村荘春秋会の初期からのメンバーなのである。



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着物の超絶細かい絞りの模様や、金糸銀糸の刺繍の質感まで、ほんとステキなのである。知り合った頃はまだ無名に近かったのに、ここのところ、めきめき曳く手あまたで、手の届かない人になっちゃいそう。(朝ドラ「スカーレット」のフカ火鉢の絵付けは彼女の作)昨年描いてもらった絵がお宝になるなあ。



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安土桃山〜元禄の風俗人物がとてもうまい。今回さらに菩薩や仏の絵まで、感動してしまった。

というわけで、にいさん100回記念茶会無事におひらき。ますますおめでとうございます!
祗園にまた京都の茶界にこの人あり!

最後に黙楽庵さんのキャッチフレーズで締める。

  「敷居は低く 心は熱く♪」






天神さんの茶事 - 2021.03.01 Mon

梅の季節に茶事一会、関東からのお客様をお迎えして。


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寄付に北野天満宮でもとめた天神さんの土人形。
今年は梅花祭もコロナバージョンであったという。


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待合は大津絵の雷さま。本当は自分の太鼓をおとしちゃってあわてているマヌケな雷神なのだけれど、ここは雷になった道真さんになぞらえて。


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天神さんといえば牛よね。今年はたまたま丑年なのでいろいろ使い回せる干支の香合(^_^;

道真が太宰府で亡くなった時に「牛の行くところにとどめよ」と遺言し、遺骸を牛車で運ぶ途中、牛が座り込んで動かなくなった場所に埋葬、安楽寺としたという。(「北野天神縁起絵巻」より)また、道真は丑年生まれであったとも。


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例の人たちが持っているのは、季節は違うけれど(秋!)菅家(=道真)の百人一首の歌。(このたびは幣もとりあえず、、、)


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我が家の白梅も見頃を迎えた。
宝塚から持ってきた梅もはや30年近い歳になる。

迎え付けの時に、枝折り戸のところで表千家の作法でお正客様が蹲踞の姿勢をとられ、なんか感動的。


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花は紅白梅見にて
実は試験管6本に枝を立てているのだが、某美術商のショウウィンドウで見て、まねしてみたもの。白梅の大きな枝がもう手に入らなくなって若干インパクトに欠ける。


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しかも紅梅が手に入らなくて桃で代用しているという、、、、(^_^;


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濡れ釜でお出迎え。
本日のお正客様はお若いけれどユニークなお茶の活動をされている方。お名前はかねがね、共通の知人も多い中、ようやく実際にお目にかかれた。



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今回のお気に入りはこちら、鶴の鐶、かわいくて一目惚れ



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梅の季節に必ず出したくなる梅の三段重ねの盃
今回のお客様はなんだか大酒飲みさんばかりで(^_^;五合瓶がまるっとあいてしまった。だしたお酒をさくさく飲んでもらえるのは亭主としてはうれしい。



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麩嘉さんが季節限定でだしているフキノトウ麩を汁のたねにしたが、これが鮮烈、蕗の薹そのもので、これだけで一品できそうな逸品。この季節ありがたい麩を覚えた。


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コロナ対策の焼物、強肴をひとつにまとめて各人へ。しばらくはこの方式だな。ただ強肴が煮汁多い物だとだめなのが難点。


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昨年の今ごろの茶事でつくってもらった、みのり菓子さんの梅見のお菓子がとてもすてきだったので、ふたたびリクエスト。泡雪かんの中に梅ゼリーを埋め込んで。お客様によると蝋燭の灯りでこの透けた部分がとても美しかった、とのこと。



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後座は渡唐天神さんで。なくなった後、禅を極めたいと東福寺開山円爾弁円(聖一国師)の夢に現れ、ならば中国にわたって(唐ではなくて宋だったけど)無準師範に教えを乞うとよいと勧める。天神さんはまたたくまに宋にわたり無準に教えをさずかり中国風の衣、梅の一枝とともに帰国したという伝説に基づくもの。

書かれる賛はいろいろあるがほぼ共通なのは「天下梅花主 扶桑文字祖、、、鎮西太宰府」


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お茶について、現在のありかた、コロナ下の状況、今後のことなどいろいろ斬新な意見をお聞きできたのが楽しかった。また自分の茶のありかたも改めて問い直すことも必要と思った次第。今後の茶の湯界を生きる人たちのたのもしさよ。


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干菓子も各自別々に
亀廣保さんの恒例の梅に鶯に、今回はどうしてもいれたかった、太宰府のお菓子。なにせテーマが天神だったから太宰府ははずせない。藤丸さんの清香殿。2日前にあわててお電話でお頼みしたのに大丈夫ですよ、と快く送ってくださった藤丸さんに感謝。

茶杓の銘はやっぱり「老松」よね〜。(道真が太宰府送りになったときに梅は飛び梅として太宰府にたどりついたが、松は神戸あたりで力尽きたという伝説。老松=追い松)


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この季節、私としてはガッツリお水取りの趣向で行きたいのだけれど、関西ではすっかりおなじみの行事でも、関東の方には名前は知っていてもピンとこない行事であることをふまえ、封印した。
だけどちょっとさびしいのでお詰めをしてくれた、いつもスーパー水屋としてお世話になっているEさんにこっそり「糊こぼし(内田裕子作)」の茶碗をだしたのであった。(あと炉縁もこっそり東大寺古材)



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