春日野の藤波〜春日大社・萬葉植物園 - 2021.05.02 Sun
飛火野の藤の木にもきれいなdeer line (鹿の口の届くところより上の葉っぱしか残らないので、下辺がきれいな直線になる)
牡鹿には袋角が生え、夏毛に換毛中の鹿たちの毛並みはへんにもこもこしている、うるわしい季節、この季節にはやはり行っておきたい場所がある。
春日大社
神鹿のお迎え?をうけて。
例年なら、この時期たくさんの参拝客が藤めあてに来られるが、今年はほんとうに静かなもので、本来の姿を楽しめた。(いいのか悪いのか?)
境内にある砂ずりの藤、毎年最長何㎝に藤の房がのびるのか記録されている。
1m70cmを越えた記録もあるが、今年はまあまあかな。
樹齢800年といわれ、鎌倉時代の春日権現絵巻にも登場する老木である。
緑と、神社の朱塗りに映えてゆらゆら。
舞妓さんの簪を連想させる美しさ。そういえばこの時期、ここの巫女さんはみなさん藤の大簪を前にお着けになる。
ここ春日野は野生の山藤も美しいのだ。この大木の藤がよじれてねじれて絡みつく様は情念的でさえある。かくの如く藤原氏も栄えていったのかなあと、想像したりして。
参道の手前にある春日大社萬葉植物園。
ここの藤は圧巻で、見逃せない。リニューアルオープンされたばかりでコロナ直撃、でも開園されているのはありがたい。毎年なら5月3日の東大寺華厳茶会の後に訪れていたが、今年も残念ながら、茶会は中止である。
花の季節が半月くらい先に行っているので、植物園(9000坪)の一番奥にある藤園はすざまじいまでの藤の極楽浄土?と化していた。
薄紫のグラデーション。ゆらゆら紫の瓔珞、風が吹くとまたゆれる。
だれかが印象派の絵のようだと。
ただひたすら藤の写真をあげる。どうしても写真を整理しようにもどれも捨てがたくて。
Purple Rain♪(懐かしのPrince)
八重の品種はどうしても色が濃くなりがちで、一房だけなら美しいが、たくさんになるとちょっとウルサイかな。
白藤もまた清楚で美しく
でもやっぱり色は紫
そのグラデーション
ああ、もうくらくらする。
いかがでしたでしょう。いっときの夢にひたれましたかしら???
(え?写真がひつこい?えろうすんません(^_^;)
あたりは花の香りが満つ。蜂も蝶々もやってくる。
やはり浄土としか言い様がない。
1年分の藤を十分楽しんで、奈良博の聖徳太子・法隆寺展行こう!