今年最後の我が家の歳暮の茶事 - 2021.12.26 Sun
怒濤の三週連続茶事(もう二度としないぞ!)の最後、今年うちでする最後の茶事。

寄付には鬼の寒念仏の大津絵をかける。
待合にはグレゴリオシャント、一応クリスマスを意識して。
この人たちにもクリスマスリースを。
今年最後の歳暮の茶事のお客様は師匠はじめ、皆様裏千家茶道学園の卒業生ばかり。こりゃ緊張するわ。しかも懐石のお店の奥様もおいでとは、一体どんな懐石だせっちゅうねん!((;´・ω・`))、、とドキドキしながら迎え付け。
この日まで持つか、と思われた紅葉は前日の初雪にすっかり落葉してしまった!掃除の大変さ、わかる〜?
諦めて敷紅葉で行こうとした内露地は落葉の厚さ数センチになっている。それにしても紅葉の枯れ葉って、良い匂いするのね。
前日は蓮の鉢に氷が張ったりしたので今年初めての湯桶を準備。
初座の花は我が家でなんとか間に合った白玉椿(ちょっと小さくてバランスわるいが、これが精一杯)と辛夷。花入は新羅土器(8世紀)。
狸に見えるこの香合(実は兎)もこの秋使い倒した。(卯年でもないのでなかなか出番がなかったやつ)
炉の季節はやはり火が恋しくていいよね。昔の人は炭火の扱いには慣れていたと思うが、われわれ現代人には炭をさわることが特別で、火鉢など、いじっていると心が落ち着く。(炭火セラピーとかできんかな)
家庭料理に毛の生えたような懐石しか出せなかったが、まあそれでも家庭の味ってことで(^_^;
ご連客様は師匠と学園の同級生でいらしたので、お話がはずんでいる模様。苦しいきつい修業時代、同じ釜の飯を食った仲間って一生ものだなと思う。
写真は最近川口美術でゲットした、石杯でだした李朝白磁の耳杯。この形、すきやわ。
この日はお菓子屋さん二軒に断られたので(日曜日だった)、ならば、と自分で作ろうとがんばった百合根茶巾しぼり。前日お仲間に試食してもらって、餡の水分調整になんとか成功した一品。銘を「雪華」にした。
これで今年の茶事は終了。
コロナの時代、少人数の茶事はけっこう時代にマッチしていると思う。数えたら今年16会も茶事していて、自分ながらあきれる。さすがにちょっとしんどかった(^_^;
(来年は少し回数をセーブしよう。)
寄付からはじまり後座におわり、トータルで趣向を楽しめる茶事ってやはりはまってしまう。またすべておいでくださるお客様あればこそとも感謝するのである。