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2022-06

柳生街道〜滝坂の道〜白毫寺 - 2022.06.03 Fri



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奈良高畑エリアでの一番好きな場所、社家・藤間家(とうまけ)住宅の土壁もCF(参加した)で補修がすすんでいる。


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いつ壊されるかと気が気で無かったので、ほぼ現状に近い形で修復できたことはほんとうにうれしい。


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藤間家を過ぎてさらに東、春日山の方へすすむ。奈良に今回一泊したのは「早朝の春日原生林を堪能する」というミッション?(あと20時の奈良太郎・東大寺梵鐘を聞くというミッションも前日こなした)を完遂するため。


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春日山をぐるっと一周する1日コースもあるが、今回は奈良から春日山を越えて柳生までいく柳生街道〜滝坂の道を3分の1ほど(片道3kmほど)、朝日観音まで、と決める。


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左は妙見宮へいたる山道、右手が滝坂の道だ。


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右手にそれると白毫寺に通じる。


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最初は民家もあったが、だんだんそれもなくなり細い道になる。


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山の空気が押し寄せてくる。早朝とはいえない時間だったが、下山まではだれにも会わなかった。


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前日の夜大雨が降ったので、足下はぬれて、木からは滴がしたたりおちる。


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晴れて暑いのよりましかな、と思うがどんどん人間(じんかん)はなれしてくる雰囲気。


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そばを能登川という清流が流れていて、その川沿いに登っていく。小さな滝がいくつもあるので、滝坂の道とよばれるようになったそうだ。特に夜来の雨で水の勢いがとまらない。


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この石畳は江戸時代に奈良奉行が作った物がそのまま残っている。すべりやすい。この道を武芸者たちが往復したのであろう。柳生宗矩が主人公だった「春の坂道」ではここを走って往来してた。結構な坂なのにすごいなと思ったが、、、そうだトレイルランニングの人って同じようなものかな(^_^;



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最初の目標物は「寝仏」
なんでも室町時代の磨崖仏が落ちて横になったまま転がっているので寝仏というらしい。しかし、、、どこに仏が刻まれているのか、ためつすがめつ眺めてみたが、ついにわからず。


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道はどんどん細く、山の気も濃くなっていく。春日山原生林だ。
若かりし頃、友人二人で柳生街道にいどんだが、あまりにひとけのなさと心細さで途中で引き返した思い出がある。あれはどこまで行けたんだっけ。


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ぬれた地面に白い花がいっぱい落ちているところが何カ所かあって、明らかにテイカカズラとおぼしき花もあったが、これはなんだろう。桜のようにもみえるのだが。


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次のスポットは夕日観音。
実は観音様ではなく弥勒様らしい。鎌倉時代の磨崖仏というが、ちょっと距離があってあまりよく見えない。おそらく夕日が当たる時間にきれいに見えるのだろう。そういえば旧奈良監獄の近くにあったのは夕日地蔵だったか。


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さらに登る。


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こんな障害物もあって、、、


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能登川にかかる小さな橋をわたり、、、


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坂はこのあたりが一番しんどい。しかも石畳はつるつる滑る。


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そして急にもやがかかってきた。この靄は春日山の神域(仏域?)にはいったしるしか、と思っていると、


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朝日観音さま(弥勒だけれど)
こちらは朝なので、お顔がよく拝見できた。これも鎌倉時代のもの。(平安末期から鎌倉にかけて弥勒信仰がずいぶんはやったらしい。)


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ここから先、さらに行くと後藤又兵衛が試し切りをしたという首切り地蔵などがあるが、どんどん大変な道になりそうだ。当初の目的は達したので、これより下山する。(ここまで入り口から40分ほど)


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春日山の原生林の空気も雰囲気も十分味わえた。


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登山口の近くで二組の、これから登られる人に初めてであう。


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人里に戻ってきて、こんな細い道も通り抜け白毫寺へ。


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萩と五色の椿で有名なここへ来るのは何年ぶりだろう。(アクセスがわるすぎる、、)
高円山白毫寺、天智天皇の皇子でありながら即位できなかった志貴皇子(さわらびのもえいずるはるに、、、の歌の皇子よ)の離宮跡に創建されたという。


  高円の野辺の秋萩いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに 
            (万葉集・笠金村〜志貴皇子挽歌)


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しかしなんといってもここの魅力はこの眺めであろう。


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生駒、葛城、二上山、信貴山、、、大和を取り囲む山の眺望。


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無人だった裏入り口の受付には猫の足跡。そういえばいつ来てもここには猫(お寺の飼い猫)がいてたなあ、と思い出す。この日お姿は見えなかったが、証拠はしっかり見ましたよ(=^..^=)



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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