十四夜名月を広沢池にて - 2022.09.13 Tue
中秋の名月に一日早い一四夜の月待ち茶を、これも月の名所の嵯峨の広沢池にて。
昨年名月をここで待っていたにもかかわらず、目の前に繰り広げられたご馳走やお茶心奪われて、月の出を見逃した失敗を鑑み、心してかかったが、いかんせん、お天気だけはどうしようもなく、、、

<映るとも月は思わず映すとも水は思はぬ広沢の池>
塚原卜伝とも沢庵ともいわれる有名な歌。広沢池も大沢池も月見のために作られたといわれる人工池である。
池の向こうはMOAの平安郷、乾山光琳忌茶会でお邪魔するところ、昨年はあの山のあそこらへんから出たはず、、、、昨年は9月の末と比較的涼しくて日が暮れるのも早かったなあと思い出す。
まだ日があるうちから、いろいろ並べて飲んで食べての月待ち。
この酔狂な一団をバードウォッチャーさんやザリガニ釣りの男の子が見ていく広沢池畔の観音島である。
灯ともし頃となり、時々小雨もぱらついて、大きな木の陰に避難しながらもそれでも月が顔をださないかと期待をつなぐ。
雨はやんだが、月の出は見えそうもない。しかし雲の一部に明るいところがあるので、雲間の月でも見えんかなあ。
で、食べ物にはしる(^_^;
老松さんの月見団子。私は関西に来て初めてこの衣かつぎタイプの月見団子を見た。郷里ではまん丸団子やったし。
Sさんお手製の白茶をいただき、、、
Mさんご持参の有機農法単一品種の抹茶をいただく。かなりワイルドな味(^_^;
塩芳軒の干菓子のお月様で月見していると、、、
おお!でた〜!
雲間ではあるが一瞬全身像をのぞかせてくれた満月にちょっとたりない名月。
月も雲間のなきはいやにて候〜(珠光)
月は隈なきを見るものかな〜(徒然草)
と言って、わかる茶友さんとのひとときは楽しきかな。
来年はこんどこそ月の出の瞬間をみるのだ!と心に誓う面々であった。
これにてお開き、広沢池の一会。
あ、池に映る月、撮り忘れた!