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2022-09

朝茶事〜安食ひろ祭り - 2022.09.28 Wed



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早朝4時に起きてごそごそと朝茶事の準備。朝茶事は何年ぶりかなあ。なにせ早起きがニガテ。しかも6月最後の茶事をして、真夏はクーラーのない茶室、茶事はお客さんが熱中症になってしまう〜というので封印していたから、ちょっと茶事のリハビリが必要。
9月にもなると朝7時でもまだまだ明るくはない。


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先日道具整理の折、昔安食ひろさんからいただいた団扇はがきを見て、そうだ安食ひろ祭りをしようと思い立つ。


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玄関はお彼岸なので、裏庭の彼岸花、これ鉄板。


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安食ひろさんは出雲の国で陶芸をされ、アバンギャルドなお茶もされるすてきに洒脱な70代のおじさまである。御縁あって、大阪から京都までの電車をご一緒したこともあり、紫野TT舎の個展でもお茶をいただいたり。なので今回のお客様はみなさまひろさんをご存じの方で。


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秋草の舞扇は実家に埋もれていたのを持って帰ったもの、裏は月に雁で仕舞にも使えそうな物。


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待合ではまだ薄暗く(雨のせいもあるのだが)灯火が必要。


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結局終日雨だったので、席入りは雨の日ルート、蹲居はぬれるのをいとわなければ使えるけれど、笠の用意、、は収納場所を考えると却下。



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ちょっとめずらしいワインを最初の一献におだしする。


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ひろさんの秋草の軸。絵も字も達者に描かれる。
西行の歌で
 「おぼつかな 秋はいかなるゆゑのあれば すずろにものの悲しかるらむ」

秋にしかかけられないが、まさにこの時期にこそ掛けるべきものかな。


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旧暦の重陽の節句はまだなので、菊の香合。


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ちなみに初座はこんな暗さ。軸をみるのにも手燭が必要。
切り掛けの釜は(みえないけど(^_^;)ミニミニ万代屋で測ったら1.1リットルしか水がはいらないしろもの。暑い時期は火は小さい方が良いが、炭手前がレギュラーにできない。(胴炭入らない、、、)


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懐石の飯器は朝茶事の定番、籠に蓮の葉をしいて。蓮の葉はうちにたくさんはえている。


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朝は懐石もさらっと。
焼物省略で向付は生ものでなく、というので試行錯誤した野菜と鶏肉の寒天寄せ。
懐石作りも上手な茶道男子もおられるので、お眼鏡にかないましたかどうか(^_^;
唯一心残りはひろさんのアバンギャルド酒杯を使うの忘れたこと。70を越えてなお創作意欲が若い勢いのままというのがすごい。どうやったら気持ちを維持できるのだろうか。

いまでもひろさんとの会話で印象的なのが
「70越えたら怖い物はなんもない!」というお言葉。何事も恐れず、失敗も今までの数を思ったら一つ増えたところでどうってことない、の精神でどんどんやりたいことをやる。恥なんて言葉しらない。あ〜、凡人たる自分はなかなかその境地にはたどりつけそうもないが、思い出すたびに勇気をもらえる言葉なのである。



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其中庵さんから昔拝領した宗和好みの銘々皿にて葡萄葛餅を主菓子に。なかに葡萄がはいっているの。

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後座の頃外は明るくなってきたが、雨なので、茶室内はやっぱり暗い。昔はこんな感じだったのだろうな。


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実家からもらった種で育てた高砂芙蓉。朝咲いてすぐしぼむので朝茶事にぴったりの花。花器は須恵器(古墳から出土)。


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そして本日のメインは安食ひろさんの茶入「バサラ」

まさに婆娑羅!回しだし拒否の茶入である(^_^; 奥様が縫われたインドシルクの仕覆がまたすてきで昔入手したもの。大覚寺茶会でも使ったので、見覚えのある方もおられるかも。そういえばひろさんの生き方自体が婆娑羅だよなあ、と思う。30カ国以上をふらふら放浪?してインドで個展やら茶会やら開くという、、、そんなひろさんに不思議と似合うのが出雲という土地なのだ。



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茶杓もひろさん手作り、銘を「猪牙」(ちょき)
私の世代では時代劇などでちょっと吉原に遊びに行くのに猪牙舟に乗って、、というのがわかるのだが、たぶん今の若い人にはワカラナイ方が多いだろう。それにしても茶杓に猪牙たあ、えらく洒脱なじいさんだぜ(と江戸風に言ってみました(^_^;)
銘の由来を書いた自筆のお手紙がお値打ちである。


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干菓子は亀廣保さんの菊花。これからが菊の旬だしね。


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薄器は釣瓶に朝顔というこれもガチテッパン。


お開きになってもまだ午前中という朝茶事、もう一仕事できそう。
朝もはよからおつきあいくださったお客様あっての朝茶事、ありがとうございました。



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