半世紀ぶりの宮島・厳島神社 - 2023.01.15 Sun
初釜が終わってさっさと帰洛の予定だったが、あまりの天気の良さにちょっとショートトリップ。

和風堂近くから広電に乗って約30分
そう、ここまで来たら行くしかないでしょ。
宮島口から船に乗る。
見えてきた〜!あの大鳥居。
宮島にわたれば、やっぱり鹿が居るのね。
考えたら半世紀ぶりの上陸だわ。うちらの某A高校は(岡山市)他の公立高校が信州に1週間修学旅行に行くのに、隣の県の宮島に二泊三日しか行かない変な公立高校であった。受験勉強しろということらしいが、うちらの数年前まではなんと一泊二日だった。それ以来だからほぼ半世紀、、きゃ〜年がばれる〜。
宮島のしゃもじは有名で参道のあちこちの店に大小さまざまのしゃもじあり。かつて島民は年貢の代わりに薪をおさめていたそうで、林業の仕事の片手間に作ったといわれ、島にある弁天様にちなんで琵琶の形=しゃもじなんだそうだ。
けっこう長い参道。
宮島はコロナ前から外国人観光客に伏見稲荷とならんで有名な場所、それなりににぎわっていた。
やはりこれよ、これ。
つい先月まで、長期の補修で覆いがかかっていたそうだが、それもとりはずされ、運が良い、きれいに見える。
こちらは厳島神社社殿。
みるまにどんどん潮が引いていく時間であった。
創建は推古帝の頃といわれるが、やはり平家の氏神として有名。海洋貿易を積極的に行った平清盛公ならではの海と一体化するような社殿。
モンサンミッシェルやイギリスのセントマイケルズマウントみたいに潮の満ち干が見所の教会などはあるが、建物(の一部)そのものが水に沈んだりでてきたりすることはない。
もう高校生の頃の記憶なんて風化しているが、この長い回廊だけは記憶にある。夜に有志で宿泊所を出て、ここまできたのだ。回廊の提灯に灯りはともっているものの、先は闇がわだかまっていて、じっと見ていると向こうから若き日の清盛や、きらびやかな襲装束の女人、楽人などがこちらへ向かって大勢で歩いてきているような幻想をいだいた「平家納経(国宝)」の耽美の世界にあこがれる女子高生であったなあ。(遠い目)
ここまで干潮になると、今度は海にうかんでいる満潮の時を見たくなる。
本社拝殿より平舞台を経て大鳥居を見る。
平舞台で雅楽(多分蘭陵王)を舞っている写真をよく見る。あれも一度見てみたいし、上田流和風堂の献茶もあるそうで、これも、、、と、半世紀ぶりに来た割には欲張り(^_^;
重要文化財の反橋または勅使橋
ここは入れなかったが、かなりの勾配、擬宝珠には毛利元就が寄進した物もあるらしい。
とうとうここまで鳥居に近づけた。
着物に草履だったのでさすがにこのあたりで撤退。映像などで見慣れているにもかかわらず、なんとも不思議な光景である。
帰りの参道では店をひやかして、子供の頃から好きだったもみじ饅頭を購入。牡蠣も目の前で焼いてくれるのだが、私牡蠣ニガテでして、、、(^_^;