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2023-08

東大寺早朝散歩・前編 - 2023.08.22 Tue



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早朝もいいとこの午前4時半、奈良坂の一帯はまだまだ夜に包まれている。
これから奈良好きなら一度はお世話になっているはず、、の小さなホテル奈良俱楽部の女将・谷さんガイドの早朝東大寺朝散歩ツアーの開始である。(主催・ちとせなら
もちろん奈良俱楽部さんに前泊である。


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今年も3月、さんざん修二会で通った二月堂裏参道まで、ホテルから歩いても10分ほどだろうか。3月1日深夜、修二会の開白上堂を見るため、同じ道を歩いたことを思い出すわ。

この早朝散歩は、時々奈良俱楽部独自に、宿泊客対象にされていて、それに参加したくともなかなか日程あわず、、、であったが、今回念願の参加である。
愛犬のココちゃんの散歩がてら、朝に夕に、四季折々東大寺界隈を散歩されている谷さん、奈良にまつわる勉強会参加も欠かさぬ奈良愛あふれるお人柄は奈良好きなら大抵の方はご存じかと。


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裏参道を登っていく間にも、少しずつ瑠璃色になっていく空、懐かしい二月堂の灯りが見えてきた。

最初に谷さんを知ったのは、昨年の練行衆処世界さんに話を聞く会が奈良俱楽部で開かれた時だった。(昨年処世界さん〜練行衆の一番下の役〜の望月師は今年は権処世界さんと一つ上がった)
あれから昨年のきたまちといろのランタンともしのイベントやら、今年は修二会期間中のいろんな時間場所で何回もお目にかかって、いろんな情報をいただいたことに感謝。

さて、今回の東大寺ツアーはどんな発見があるのだろうか。
実は、東大寺のことはかなり知っていると自負していたのだが、なんと目からウロコの知らないことだらけだったとびっくりしたのである。



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いきなり登廊の入り口、細殿(お松明が登ってくるところ)の板についたこの縦線(2本ある)は何か?!


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これは今年の3月の写真であるが矢印の壁の下の方にある板なのである。
童子さん達が籠松明作りの時に、登廊の石段の一段目にお松明の先をのせて、竹をどのくらいの長さに切るか、の目安にした印なんだそうだ。(現在では形骸化しているが)
20年以上二月堂に通っているのにしらんかったわ〜(゚Д゚)

(残念なことだが、最近落書きが見つかったのはこの右手の食堂の建物の扉→きれいに消されていました)


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修二会大好きな方ならこの景色がどこかすぐわかりますよね。登廊を登り切ったところ、中央にうっすら大仏殿の屋根が見える。
時刻は午前5時、奈良市街地はまだ夜のまま。


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夏場は午前5時に二月堂の内部の鐘(修二会で処世界さんがよく撞いていた)がならされる。この時間に参る朝参り講というのもあるそうだ。


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静かに流れる観音経の声は今年の処世界さん上司永観師(永照師のご子息)。
これも初めて知ったのだが、東大寺には<屋参籠>という習慣があって、5日間を交替で各伽藍を早朝巡拝するのだそうだが、この日は永照師の最終日だったそうで。


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二月堂の舞台から見下ろす奈良市街。早朝見るのは初めてやな。黄昏時は修二会のお松明を見るのに何度も。


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だんだん明けて行く空。


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これも何回見てるんや、というくらい見ているのに、言われないと気づかないお堂南側(龍美堂の前)の手水の天井。え?あれ何?


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なんと方向を示す方位盤だったのね。(字ははっきり読めなかった)時代不明。
この手水舎の蛙股の部分の透かし彫りが実は開山・良弁上人の生涯の物語を表していたとは!知らないって恐ろしい、、、吉田兼好法師もゆうとる、「なにごとも先達はあらまほしけれ」


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さらにこれも何回か目にしているはずだが、スルーしてた飯道社の上の坂にある庚申塚。由来不明らしいが、庚申の日には僧侶がお参りされるそうだ。


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その庚申塚の近くにある(ちょうど二月堂を少し見下ろす感じの位置)不動堂。これも来たことはあるが通りすがって終わってた。毎月10・18・28日に護摩焚きあり、堂守さんがおられるときはお願いすれば堂内にはいることができるらしい。またミッションが増えたな。


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ここにあるお地蔵さんがやたらかわいい。


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不動堂から坂を下りれば法華堂(三月堂)、ご存じ12月16日(開山忌)のみ公開される執金剛神(国宝)を擁するお堂。(昨年並んで拝みましたよ〜。思ったより小さいが思ったよりカラフル)
ところがところが、今年は良弁僧正1250年遠忌とかで、10/1〜10/16まで特別公開されるそうなので、これは要チェック!

ちなみにこの法華堂前の石灯籠、修二会の結界張りの時には頭の擬宝珠にちょこんと輪注連をのせているのがかわいいやつですが、、、


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実は建長6年(1254年)という古〜い(南宋から南都焼き討ち後渡来した石工・伊行末の作)もの。こういうの(重文)が触れる場所になにげにある奈良こわい(^_^;


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これも気づかなかったが法華堂の屋根と欄干には段差がある。左が奈良時代、右が鎌倉時代に増築された部分だそうだ。


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その法華堂の北側で、上の階段から降りてきた若いお坊さんが礼拝を始める。
遠敷社の上にある山手観音堂にお籠もり中の<四度加行(しどけぎょう)>中のお坊さん。四度加行は得度の次に越えなければならない18週間にもわたる修行でかなりしんどいらしい。これを満行しないと少なくとも練行衆にはなれないのである。
(四度加行については谷さんのブログに詳しい)

こうして毎朝、深夜(4時AM)の行のあとに各お堂を巡拝されるそうで、そこに行き当たったわけである。ありがたやありがたや。



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ちなみにその足下のこの八角形の芝生はなんぞや。(これも目がスルーしてた)
中世に法華堂で行われた行法の供花の樒を捨てた場所の名残、、だそうだ。探せばほんと色々でてくる東大寺、、、奥深くて面白すぎるわ。お坊さん達は修二会の時だけ活躍するわけではないのね(あたりまえか(^_^;)。

あと、早朝すぎて開いていなかったが、昔のお坊さんの「四度加行満行したぜっ!!」的な落書きが扉の近辺で二カ所見られるのだそうだ。


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法華堂の前にふたつ、正倉院的な校倉造りの建物があるのは気づいていたが、一つは法華堂、もう一つの鴟尾があるこちらは手向山八幡宮のものだと学習。(重文)


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さてその手向山八幡宮もまだ開扉前、そこを通り過ぎて、、、、


              後編につづく


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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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