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2023-08

東大寺早朝散歩・後編 - 2023.08.24 Thu

手向山八幡宮から春日野へ。さあ、ここからさらにオタク度が上がってくるよ(^_^;


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夜は明けたが、太陽はまだ春日山から顔をだしていない時刻。
この春日野園地が昔グランドだったとは!1988年のシルクロード博の前に現在のようになったという。比較的最近ではないか。そういえば春日野園地って前からこんなんあったっけ?と思ってはいたが。


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しかも三社池が昔プールだったなんて!
谷さんは子供さんをその頃プールで遊ばせた記憶があるとのこと。変わらないようでいて少しずつかわっていっている奈良、AHA体験的な?変化か。


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春日野を背に東大寺を振り返ると東大寺本坊の屋根。ちょっと聞き漏らしたが右手の大きな屋根が東南院持仏堂だったかと。(非公開)

ここに祀られている理源大師聖宝(醍醐寺開祖、修験道の祖 平安時代)については餅飯殿(もちいどの・近鉄駅前の商店街の名前)の面白い逸話が。

大峯山で修行中の理源大師のもとにお餅やご飯をよく差し入れていた人がこの商店街当たりの出身で、大師はこの人を「餅殿、飯殿」と親しくよんでいたことからの命名とか。東向商店街の由来は知ってたけど、餅飯殿はしらんかったわ〜。


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三社池のほとりの睡神社(ねむりじんじゃ)
早朝の鹿だまりができている。由来は不明ながら陰陽道をよくした幸徳井家の遺構ではないかとも。
(意外と奈良は古くから陰陽師が活躍していたのは聞いたことある。)


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そしてバーン!っと南大門
奈良公園のランドマーク!

こんなに有名なのに、これも知らなかったのが金剛力士像の裏側の石の狛犬、これも法華堂石灯籠作者・伊行末(南宋渡来人)の作だったのね。見てなかった、、、、


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も一つ!
この南大門の大きな柱に開いている穴ぼこ、1567年、松永久秀と三好三人衆の東大寺大仏殿の戦いの痕跡なんだと!
(松永は東大寺を焼き討ちした悪役と言われているが、大仏殿の全焼は松永の故意ではなくて、たまたま戦で延焼した、という説が有力)


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しかもその時の弾が奥にめりこんだままって知ってた??(゚Д゚)


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さて、朝7時過ぎゆえ、参道に観光客の姿はまだない。コロナ明け以降ここもすごい混雑しているから、このすがすがしさがたまらん。


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鏡池に映る大仏殿を拝む。


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その頃ようやく大仏殿の屋根にも朝の光が届く。


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大仏殿の前のお灯明はすでにつけられている。
大仏様には遙拝。
合掌


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このあたりは修二会の頃駆けずり回るあたり、国宝大鐘、通称<奈良太郎>、天平時代の鐘である。
毎日午後8時に鐘撞きさんといわれる歴代二月堂のそばに住んで鐘を撞いているお役のお家がある。そこらへんも奈良らしい。(修二会のお松明が始まる前、一斉に灯りが消されるときに撞かれる鐘である)

昨年、その8時の鐘を聞こうと暗い中、鐘楼のそばで待ち構えた。そばで聞く奈良太郎の音はすざまじく、これはちょっと離れたあたりで聞くのが正解かなと思った(^_^; なにせ鎌倉時代の力自慢が撞いたら三日三晩鳴りっぱなしだったという伝説があるくらいだから。

(その時の音声はこちら→


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この奈良太郎の周辺にいくつものお堂があるのは知っていたが、何だろうな〜くらいの認識で、今回初めてオリエンテーションがつく。俊乗堂(開山忌に特別公開)、これは念仏堂(堂守さんがおられれば入堂可能)。念仏堂には大きなお地蔵様がおられて地蔵盆にはこの前で子供たちが楽しむのだと。こういう情報はやはりジモティでないと知り得ないので、かゆいところに手が届く谷さんの解説はとてもありがたい。


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これは完璧にスルーして存在すらしらなかった俊乗堂近くの辛国神社(からくにじんじゃ)、別名天狗社。由来はと言うと開山の良弁上人が二月堂を造るにあたって邪魔する天狗を封じ込めた、というから8世紀。



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奉納された提灯にちらっとその天狗の団扇が見える。
修二会の前日、食堂で練行衆咒師の大中臣の祓がおこなわれるが、別名<天狗寄せ>というし、深夜の行の後下堂するときに「手水手水〜」と叫びながらおりるのは、留守中天狗がわるさしないように、ということだし、なにかと二月堂、天狗と関わりが深い。



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辛国神社とよばれるようになったのは明治以降で、二月堂建立に尽力した当時の渡来人(辛国、唐国、韓国)を祀る意味があるとか。

この神社のおみくじは面白くて、引いた後各自でこの表を見て読み取るのだそうだ。リーズナブル。お金もかからないし。


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修理中の戒壇堂の鬼瓦、遠くから見ると猿に、近づくと河童に、遠景は龍に見えるというのもはじめて知った。

そしてついに!戒壇堂10月1日から拝観再開!!
現在東大寺ミュージアムに仮住まいされている国宝四天王像もお帰りになる!お引っ越し直前にここで拝んで、今度ここで拝めるのはいつになるのかな〜とはるかに思っていたが、意外と早く再会できる。これはうれしい。



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戒壇堂といえば修二会練行衆の別火坊となる場所だが、そこの入り口にある札に注目。これも教えてもらわなければ知りようがなかった。


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前編で写真をあげた四度加行のお坊さんが、満行の暁にその報告に各塔頭に配る加行札というものだそうだ。よく見れば現在ご活躍中の東大寺のお坊さんのお名前が。(かなり古い方のもあり)各塔頭にあるとはいえ、部外者が拝見できるのはここだけかも。


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最後に国宝・転害門
(途中にある鼓坂小学校は明石家さんまさんの母校という小ネタもあり(^_^;)
コロナでなければ修二会の竹送り(2/11)の日に盛大な転害会が行われる場所。


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ここの基壇にある石の穴ぼこを盃状石といって何カ所かにみとめられるのだが、自然にできたものなのか、人工的につくられたのか今もって謎なんだそうだ。


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不思議

ここで解散、谷さんはそのままホテルの朝食作りにいそいでお帰りに。


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かく言う私もお楽しみの朝食へホテルにもどる。


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谷さんの朝食は美味しいので人気なのだが、前回泊まったときは早朝出立のため断念、この日初めていただく。特に充実した散歩の後の一食のなんと美味しいこと♪
ほんまにありがとうございました。


午前10時にホテルを出て、修二会で処世界童子さんをされている本業彫刻家の水島太郎さんの個展へならまちセンターへ。


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実はひょんなことからお知り合いになれたのだ。(昨年の奈良俱楽部でおこなわれた練行衆望月大仙師に話を聞く会で存じ上げてはいた。私の修二会の写真のあちこちに映ってもおられる(^_^;)


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修二会のお松明の竹を使っての結界について、サイズのお問い合わせをうけたので、普通の竹の結界のつもりでお答えしたら、目からウロコのアバンギャルド結界に仕上がっていて、結界の既成観念ぶち壊れました!(良い意味で)



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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