東大寺二月堂十七夜盆踊り2023 - 2023.09.20 Wed

黄昏の東大寺鏡池
9月17日、二月堂へ向かう。
修二会では清浄の境内に厳粛な空気が漂うが、、、、今宵は、、、
おおお〜っ!
二月堂と三月堂の前の広場がこないなことに〜〜!!
18時過ぎ、あたりが暗くなる頃、4年ぶりの開催となる十七夜盆踊りの会場になるのだ!
観音信仰では17日が縁日であるが、とりわけ旧暦8月17日は各地でいろんな法要や行事が行われるという。東大寺では新暦の9月17日に十七夜法要、その後盆踊りがおこなわれるそうで、一度は行かな、と思っていたがコロナで中止やらなんやらで、やっと今宵。(平成5年に復興した、とあった。奈良では(関西でも)この日が夏の盆踊りの踊り納めと言われる。)
毎年東大寺の長老方の揮毫の団扇が手に入ると知っていたので、早速ゲット、今年は筒井寛昭老師の「真心」、裏に(知人でもある)中田文花さんの絵、である。
こ、、国宝法華堂(三月堂)にまで電飾が〜〜!!
18時半より少し早く、舞台の上では賑々しく河内音頭、江州音頭、泉州音頭が順繰りに流れ始め(もちろんプロの歌い手さんのライブ)、それまで石段に座っていた人たちが一斉に踊りの輪に飛び込んでいく。
踊りの輪はどんどん増えていく。
ちなみに私は最後まで参加せず、観察者に徹しました。(自意識過剰でこっぱずかしいので)
最初は洋服、それから普通の浴衣、、、と思っていたらだんだんコスチュームの気合いの入れ方がすごいことになっていって、、、、(紫のおじさんの背中の団扇が筒井老師の真心)
わたしゃこの衣装を撮ることに集中しましたよ。これはめだってた気合い入りまくりのおばさまのお衣装。お手製かしらね。よさこいから抜けてきたようなコスチュームの一団もありましたね。
法被姿もあれば、
なんだかよくわからないテイストの衣装も。
となりに座ってたおばさまはキンキラの羽織を斜めに羽織って踊りに参戦、なんやみんな粋やなあ。
かつての修二会の時の二月堂しか知らなかった私なら、目えむいてひっくりかえりそうな喧噪ですわ。汗たらしながらみんな楽しそうに踊る踊る。
一般の旅行客もインバウンドも踊りの輪に加わってだんだん大きな集団となる。奈良の人はこんな楽しみ方も知ってたんか、、、とびっくりだわ。
こちらは団扇と手ぬぐい販売所。手ぬぐいには「圓玄講社」(二月堂にかかわるご奉仕の講社、松明講とか油量りの百人講とか)とあったから、この方達も講社の方々だと思われる。
そして法華堂の前、この灯籠はあの重文の鎌倉時代の伊行末の灯籠ではないか。その前に講社や東大寺関係の夜店が〜!
よくみれば周辺に、今年の練行衆だったお坊さんが短パンTシャツでうろうろされてるし、僧衣の坊さんは綿菓子なめなめ歩いてるし、修行僧とおぼしきお坊さんがみたらしに味噌ぬってるし、、、なんて素敵なワンダーランド!
で、並んでみたらしいただきました。甘め系を予想していたら、ほとんど味噌!ちょっと辛いのが東大寺風みたらし?ちなみにバター餅なるものもあって、ぼんち揚げ風味だったのも美味しかった。
盆踊りはますます加熱していくが、ここらでおいとまを。
あまりの盆踊りの熱気に圧倒されて、ついお堂の万燈会を見逃したのが唯一悔やまれるわ。