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2023-10

建仁寺栄西茶会2023 - 2023.10.10 Tue


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祇園花見小路にも観光客がすっかりもどってきている。
この奥、どんつきにある建仁寺へ。(花街の真ん中の禅宗のお寺だが、花街の方があとからできたのだ)


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2年に一度の栄西禅師を顕彰する茶会、栄西茶会である。
主宰は筒井紘一先生主幹の一般社団法人文化継承機構。なぜ10月なのかは不明、生まれ月でも入寂月でもないし、宋からお茶の実を持って帰った月なのかな?



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パンフの表紙は今年四月に久々に行ったところの四頭茶会の一場面。
遅まきの参加だったので、急ぎ足で回る。


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本坊に二席と点心、めったに入れない開山堂で一席、とシールを貼ってもらいながら気持ちはスタンプラリー(^_^;


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まずは本坊の奥まった場所にある清涼軒にて速水流滌源居の薄茶席。宗燕家元自ら席中にて。
この清涼軒の建物は昭和15年に隠居所として建てられたという。


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左手にみえるのは建仁寺垣。

床の軸は横一行、速水流四代宗汲の書で、栄西の「喫茶養生記」に神農の言葉として引用されている<茶茗宜久服令人有悦志之功>、唐金の柑子口花入れにしゅっと秋明菊。


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お菓子が川端道喜の秋のお菓子・菊花餅。黒文字がついてない、、、と思ったが、道喜さんは、お菓子は手でつかんで食べていただきたい、というポリシーなので、わざと黒文字つけなかったそうだ。そのまま手でつかんでいただく。へたに切るよりこの方がずっといい。


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主茶碗が粉引?玉子手?で雨漏りが多く良い景色、銘を鷴(とび)。
白雉とも言って雄は雉と同じく顔が赤いので、一部繕ってある部分が赤漆、よく考えてある銘だな〜と。


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速水流の二色襲の帛紗はつとに有名だが、今回みなさん、外側に来る部分に白をもってきてそろえてはる。白秋らしくてよかった。


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そのあとは急いで(時間制限あり)精進点心を広間でいただく。写っていないけれどご飯が生姜飯で美味しかった。


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次なる養生席まで時間があったので、建仁寺をうろうろ。観光客も大勢いらしているので、にわか観光客になって同化する。


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禅寺らしい風情がよいが、一番人気はやはりこの庭。日本人も外国人もこの前で坐禅のまねごとをしてみたり、静かにたたずんでみたり、思いにふけっている。


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久々に法堂の天井の双龍にも会ってきた。
普段大寄せ茶会ではたくさんの知り合いに会うのだが、文化継承機構主催の茶会は意外と出会わない。茶人も住み分けか?(昨年末の未在騒動のときの方と、関東の茶友さんにすれちがったのみ)


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養生席、建仁寺関係のお茶愛好家たちが有志で主催。栄西忌しか開けない座敷を使って、という贅沢さ。台子を使っての創作のお点前、一服目は桑茶、二服目は薄茶。なんとなれば「喫茶養生記」は茶の章と桑の章、それぞれの効能を説いている書物だから。


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お菓子が、昆布、のし干し柿、、、とこれは四頭茶会の時のお菓子みたい。正体不明の土筆の頭みたいなこれは?、、なんとこれが桑の実だったとは!初めて食した。マルベリーと英語で言うだけあって、ベリーなんだ、そのままでもほんのり甘い。


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そして桑茶も薄茶も四つ頭方式で、大きな盆に天目台ごとでてきて、台ごと手で持って喫するのである。
そのあと建仁寺のお坊さんの喫茶養生記のお話。そういえばちゃんと読んだことはない(^_^;
床の間の軸も養生記の冒頭の部分「茶養生仙薬延齢妙術」であった。


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境内にある茶碑は祇園辻利さんが建てられたものだったのね。


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建仁寺の生け垣はほぼすべて茶の木であるが、茶の実が鈴なりであった。
さて、最後に筒井先生の濃茶席。


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なんと普段非公開の開山堂の、しかもその仏間を初めて茶席として使った!と言う貴重な席、しかも最後の席だったので、客5名という贅沢さ。

席はちょうど四つ頭の席を小さくしたような感じで、正面右に(四つ頭方式では龍虎の軸が掛けてあるところ)逆勝手の点前座が。
正面には石室善玖和尚(鎌倉後期の禅僧、中国で古林清茂に師事、帰国後天龍寺に入り五山文学の元を築いた)の墨跡。「海山の夜月自ずから團圓、、、」の七言絶句。目の前に美しい景色=悟りがあるのに気づかないでぼ〜っと生きてるとすぐ寿命がきちゃうよ、、という感じか。

感動的だったのが花。
鼓胴型の天龍寺青磁にはいっているのは盆栽と見まごうような実茶の木、実付き。それにこの季節にも咲くの初めて知った楚々と白い茶の花がそえられている。この四つ頭席と相似形の席でこそ、の花で見事。(普通の茶室には絶対無理)

古信楽茶入の古い仕覆が3枚、どれも良い感じに時代がついていて、茶杓は不昧花押の漆塗り、むしろ匙といっていい形。
主茶碗の大徳寺呉器のなんと力強いことよ。底のぐりぐりつけた釘彫りの渦巻きがすごい。
次客茶碗は奥高麗型の絵唐津。鈍翁〜青山二郎所蔵のものとか。



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最後の席とて、よそに挨拶回りにいかれた筒井先生のかわりに説明をしてくれたのが、わが茶友F太郎さんだったのにはうれしいサプライズ。(ついにここまで有名になったか〜!)
最後の最後に筒井先生もなんとか間に合って、お話をうかがうことができ、これにて茶会お開きに。

暑い暑いと言っていたのがつい昨日なのに、この1日は秋らしいすずやかさで、楽しい1日となった。そろそろ着物も袷をだそうかな。




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