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2023-12

宇治縣神社〜藪内の茶事2023秋 - 2023.12.02 Sat



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年2回春と秋の薮之内の若武者の茶事。
恒例のお楽しみになっていて、もう宇治へのドライブもナビいらなくなった。(初期の頃よ〜く道間違えた)


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縣神社の奥にある露地の木々も少し遅いながら紅葉。


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前日のお掃除も大変だったと思うが、きれいに清められた蹲居を使って席入り。


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茶室・棠庵(とうあん)は薮之内十二代・猗々斎(先々代)作。 
点前座がほぼ燕庵である。間取りは三畳台目+相伴席の燕庵に遠慮して四畳半+台目、毎年藪内流家元による献茶式がおこなわれる格式ある茶室。


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上下2つの下地窓を通した光がを背景に点前する姿は美しい。

今回ご連客の中に薮之内の家元でお稽古されている方がいたので、いままで疑問に思っていた所作の数々をお聞きできて良かった。
一番流派バリエーションのある炭手前で、ついだ炭の一番上に置く枝炭を、釜の底でぐりぐりして割る、というのを不思議に思っていたが、粉にして火の通りをよくするためで、寒い時期には盛大に、暖かくなると遠慮して少し、というのがロジカルであった。
あと炭の置き方は三方向の導火線になっていることも。いままでなんとなく自流と違うな〜と思っていたことに見識をあらたにできた。

弾きの織部香合はよくあるが、4つの小さい足がついているのは初めて見た、と思ったら、薮之内の家伝の形なんだってね。初代剣仲は織部の義弟になるから、これが本歌か。


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懐石は広間にて。
広間においてある茶壺の紐の結び方が独特。これは茶壺の中を使ってしまって空になったときの結び方なんだそうだ。


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元々、男子ながら懐石つくるのお上手だったが、奥様が懐石をされるようになって、さらにバージョンアップ。向付のキンメのお造り見た目もお味もとても結構。


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自分が作るとどうも中まで火が通らず生くさい蓮根餅も、美味しい。コツを伝授してほしい。白髪ネギのあしらいも。


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同じく宇治の興聖寺で陶展中のいつもつるんでいる茶友さんたちと一緒の席だったので、ほんま楽しかった♪

ちなみに陶展の様子はこちら。↓

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老松さんのきんとん「錦秋」をいただいて中立。


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後座の床
ちなみに給仕口は広間に通じるショートカットになっていて、使い勝手が良い。

特筆すべきは水指、唐津のゆがんだ片口なんだが、この片口に合わせて立体的に作られた塗り蓋。よくこんな3Dに作ったね〜と感動。
濃茶は茶入が一入の「冠者」。薩摩に似たイメージで、耳付なところが太郎冠者の棒しばりみたいなイメージだからか。茶杓は宙宝の「千秋」。各服でいただいたお茶碗はきれいな枇杷色の御本茶碗であった。


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薄茶はまた席を改めて、今度は水指が古清水の透かし彫りのある二重になっているやつ。お茶碗にも古清水がでていて、この時代の京焼はしぶくていいねえ。(辰砂が高価だったので、赤色がほとんどない)

香合が狸香合で??と思ったら、ご亭主、学生の頃興福寺・宝蔵院隆槍術をされており、伝統的に正月の初稽古の時に狸汁をふるまう<狸汁会>というのがあって、それにちなんでとのこと。ちなみにいつの頃からか、狸のかわりにコンニャクを使うようになったそうである。(そりゃそうよね、お寺で生臭はアカンし、狸の肉は超くさいらしいし(^_^;)
下に敷いた唐草模様の古帛紗は○ザワヤで買った布でみずから仕立てはったそうだ。なんでもできるんねえ。


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(紅葉の季節のコーディネート?)


薄器は女郎花の蒔絵の棗であるが、女郎花は流派的に大切な花とかで、薮之内中興の五代・竹心のお好みだそうだ。黒い中にすっと一本立つ金蒔絵の女郎花の風情がよろしかった。

今回も薮ノ内流に関して学ぶこと多々、なにより楽しい和やかな一会、感謝である。





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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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