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2023-12

北野天満宮献茶茶会2023〜久田半床庵御奉仕 - 2023.12.11 Mon

いや、こんなコンテンツぎっしりで中味の濃い、しかもリーズナブル会費の献茶式+茶会があるなんて、京都に長年住んでたのに知らなかったよ〜。
北野天満宮のお献茶は毎年12月1日、三千家+薮之内+久田半床庵+堀之内長生庵の6家が交替で御奉仕されるそうだ。今年は久田半床庵御奉仕、お弟子さんであるところの茶友さんからいただいた茶券、軽くいただいたが申し訳ないくらいの充実茶会でありました。


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まずは絵馬堂の菓匠会の香煎席から。


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京菓子菓匠会の会員のみなさま(名だたる京菓子の老舗ばかり)ご接待、あらこの方、おやこの方、とどこかで拝見した有名菓子店のだんさんのお姿がいっぱい。


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とりあえず四種からチョイスできる創作和菓子から一つ選んで香煎をいただく。これ北野さんらしくてかわいいわ〜♡の薯蕷饅頭。(どこやったかな?鶴屋吉信さんやったかな??)


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それからずらっと並んだ各店の創作和菓子の展示を拝見、ここは一般の観光客の方も入れるのでみなさん、その面白い意匠に写真撮りまくり。
私的に一番いいな、と思ったのが塩芳軒さんの熾火。炭の中にほんのりこもる火の表現がいかにもあたたかそうで。もちろん食べられます。


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他にもおもしろいのがたくさんあったのだけれど、画像アップはこれくらいに。
ちなみにこれは亀屋良永さんやったかな?冬至の柚子風呂〜。


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天神さんの本殿で久田半床庵御奉仕の献茶式、これはスルーして茶席巡り。なにせたくさんの席があるので回りきれるか心配なので。ちなみに久田家のご先代は早世されたので、修行中のご子息があとを継がれるまで、かわりに表千家の左海宗匠(而妙斎の甥ごさん)が御奉仕されたよし。


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次に毎月の月釜がある松向軒の呈茶席
ここだけは裏千家だったような。軸が印象的な(玄々斎だったっけ?)「南無天満自在天神」、字の間に白隠さんの観音さんみたいな顔がかくれているもの。
ちなみに天満自在天神は、道真が太宰府の天拝山で天に無実を訴えたところ、この尊号が書かれた祭文が降りてきたという伝説による。


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ここは秀吉の北野大茶会の折、細川三斎が釜をかけたところとされ、三斎の井戸あり。


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お次は明月舎。
ここは月釜でおなじみ、うちの先生も懸けはったこともある。
ここのお道具が一番すごかった。(嘉祥会)
のっけから宗旦の梅(天神だけに)画讃だもんな。宗旦所持の古天明釜、藤田家庭園の梅の木の炉縁、鴻池家伝来如心斎茶杓、宗入の黒、、、だけどさりげに飾ってあった内刷毛のはいった茂三にしびれる。(ほんま茂三ほしい、、、、)


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ちょっと興奮した目に出口の赤く萌える楓が美しい。


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神社の一番奥の、イチョウ定点観察場所にもなっている地主神社(摂社末社の一)、今年も黄金のイチョウをみあげつつ、こちらの近くにある、、、


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点心のお蕎麦をいただく。(これも券にはいっているのよ、太っ腹)お蕎麦は河道屋さん。


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この献茶会のすごいところは神社境内だけでなく、上七軒エリアにも茶席があるところ。三々五々上七軒を歩く参加者のみなさま。


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ご存じ上七軒歌舞練場!北野おどりでよく来てます〜。


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もちろんお点前もお運びさんも上七軒のきれいどころの舞芸妓はん。


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お運びの舞妓ちゃんが、12月だから顔見世の簪。この簪のミニミニ招きに顔見世にでる役者さんに名前をいれてもらうのが恒例。この妓ちゃんのは鴈治郎はんと壱太郎はんの親子さんどした〜。



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そしてその芸舞妓さんがお茶のお稽古に通う西方尼寺も茶席に。
ここに入るのウン十年ぶりだわ。(通常非公開)真盛豆の由来はここを創建した真盛上人による。(北野大茶会で秀吉が誉めた)

久涼会御奉仕、大広間書院にて如心斎の「松有千年操」の軸、覚々斎原叟の発句が朱書きされている大棗、覚々斎って連歌俳句が好きだったみたいね。いろんな道具に書いてるの見た。一入黒楽、覚々斎茶杓がええわ〜。銘「短長」



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この門の裏に、北野大茶会で利休がここの水を使ったという「利休の井戸」あり。井戸は待合からばっちり拝見した。


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そして最後の大物、久田半床庵席(清和会)は社務所〜風月殿にて。
他の席はうまいこと待ち時間ほぼゼロで入れたのだが、ここはさすがに並んで1時間待った。

お菓子を盛った朱塗りの小盆の裏に、これはもう覚えた久田尋牛斎の花押。(私もいくつか尋牛斎さんのお道具持ってるのでなじみがあるの)
掛け物は表千家九代了々斎「無事是貴人」
了々斎は啐啄斎のあとに久田家から養子にはいった方。こちらの席はずらっと表千家の歴代の名前がならぶ。(表千家の歴代はまだ把握できてない)
券くださったお茶友さんが、見所は水指の裏!と耳打ちしてくれたので、ばっちりお願いして拝見させてもらった。(裏であって底ではない(^_^; これ聞いてなかったら絶対見逃してる)
水指は丹波、久田家ゆかりの了々斎が道安茶の湯道歌を朱書きしている。

「茶の湯こそせぬ人もなき手すさみの こころのするは世にもまれなり」

右の心茶の湯の奥義にて御座候。(掛け物として表千家に伝わる)

手すさみで茶の湯をする人は多いが、心でする人はまれである、、、と。あとでしみじみくる言葉。

最後に拝復席、大きな三宝に盛った天神さんの紋菓子をいただいて一服、もうお腹も胸もいっぱいである。



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なんて盛りだくさんな茶会なんだ。知らなかったわ、これは来年もいかねば!
券をくださったお茶友さんに深く感謝。




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