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2024-02

珠光茶会2024〜①大安寺 ②八窓庵 - 2024.02.14 Wed

今年で10回目だそうだ、奈良の珠光茶会


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今でも思い出すわ、大雪だった第一回、第二回(特に二回目は近代になって初めての大積雪だった)、あれからコロナの中断の時期をはさんで、私はずっと皆勤しているの。

奈良市内の有名神社仏閣の普段は入れないところ、公開していないならまちの町家、縦横無尽に使って、いろんな趣向を毎年こらして1週間、好きな場所、日にちを選んで参加する。もちろん全日程行く人もいるとかいないとか。



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その中で今年は大安寺と奈良国立博物館内の八窓庵を選ぶ。


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大安寺は奈良公園や西ノ京とも離れていて、少し交通の便が悪い。調べたら2015年第2回珠光茶会にも来てたわ。


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そういえば昨年は国博で大安寺のすべて〜展行った。さらに秋に西山厚先生と行くバスツアーの最終目的地でもあった。ここのところ大安寺づいている?


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かつて大官大寺と言い、東大寺、興福寺と肩を並べた大寺院であった。空海の師でもある勤操(ごんぞう)僧正、四聖坊の一人であるインド渡来僧・菩提僊那、鑑真を勧請しに唐まで行った普照などなどこの寺院出身である。今はその伽藍の多くを失ってしまったけれど。



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この席は裏千家の先生の席であった。
ありがたくも濃茶と薄茶二服いただく。赤膚焼の桶型水指をのせる東大寺古材の板がよかった。茶入は古瀬戸の渋紙手、銘が「温故」大宗匠。道也(覚々斎の時代)の阿弥陀堂釜。


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あとは点心をいただく。さすがの大和茶のお茶付き。
濃茶と薄茶、点心で5000円とは、リーズナブルすぎる。


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以前は奈良公園方向へ行くシャトルバスもあったが、今年は自力で行かないといけないので、少し寄り道する。
現在の大安寺を南に少し下ると、かつての堂宇の一部だった東塔、西塔の跡が残っている。
これは西塔の礎石部分。



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まわりは八幡神社の鎮守森と畑や雑草の原っぱにかこまれ、かつての栄光をしのぶのも困難だが。



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空き地のはてに栴檀の実が鈴なりになっているのもなんだかもの悲しい。


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ここらへんも全部境内だった。
この景色に別れを告げてバスで奈良国立博物館へ。


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大安寺周辺は静かだったが、奈良公園のこのあたりの外国人観光客の多いこと!!2月の平日やで〜。
(日本人観光客はどこ行った?コロナの時、鹿しかいなかった頃が懐かしい)

さて、博物館の庭園にある八窓庵、織部好みの窓多い四畳台目、江戸中期の建築。燕庵によく似ている。


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ここの修復のクラウドファウンディングに参加して、一昨年の秋、完成お披露目会に来たっけ。外からしか見られなかったけれど使い勝手良さそうな茶室と水屋やなあ、、と思った。
今回初めて中へ。(ちなみにここはリーズナブル値段で借りることできます)


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八窓庵はかつて大乗院にあり、大和三茶室の一つとうたわれたらしいが、あやうく奈良から流出しかけた所を、奈良に残さないとイケナイという篤志家の尽力で奈良博が立つ前にこの地に移築されたという。明治25年のことである。

前回のお披露目の時の写真があるのでアップ。


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茶席は薄茶席、ご担当はいつも東大寺華厳茶会の勧学院席を受け持っておられる東大寺学園PTA?の方々。ご指導は上野道善師。よって修二会にまつわる、関係者じゃないと入手困難な道具がこれでもかとでてくるので思わず垂涎。


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床は、日の丸盆(練行衆盆)にホンモノの行を見守った糊こぼしの造花、目を引くのが達陀松明につけるケズリカケという菊の花のようなへぎで作った着火装置。上野師が20年ほど前大導師を務められたときの二月堂の結界で作った煤をたっぷり吸って、傷もたくさんついた炉縁、これいいなあ〜〜。


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というわけで二席それぞれ楽しませていただいた。

珠光茶会は毎年いろんな試みもされる。
そういえば一度は豪華版点心(お酒もついた)をお寺の本堂、ご本尊の前でいただく、という年もあったっけ。大和の地酒とお菓子のペアリング(中西与三郎さんの町家の店舗にて)というのもよかった。せんだって茶事におこしくださったイギリス人の遠州流師範が席主をつとめられた元興寺国宝禅室の立礼席もあったなあ、、。
かくしてますますのご発展、体力が持つ限りこれからも皆勤ねらいますわよ〜。




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