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2024-04

月釜を懸ける〜謡曲「桜川」〜寛永の文化サロンをたどる - 2024.04.17 Wed



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東山の麓、緑豊かな露地のある、某お寺さんの月釜を懸けさせてもらった。


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(寄付)


テーマは昨年の大覚寺舟遊び茶会2023の跡見、謡曲「桜川」にちなんで。
あの茶会はほんっと楽しかった。51人のお客さんといっしょに水屋総勢も楽しんだ。それを懐かしんで、、、の気持ちもある。(あの大がかりな茶会は体力的にもう無理かな〜と思うので余計に)


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(待合)


さらに軸・道具に寛永の紫衣事件にちなむ方々、寛永の文化人を並べてみたので、江戸初期の茶の湯サロンの雰囲気も味わっていただきたく。


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自分ちの茶室が小間なので、棚も板ももっていない。よって結界で台目据えにしてみた。だから水指はこの位置。謡曲にちなむので脇床には面箱(能の面をいれる)、これにはも一つ趣向があって(内緒(^_^;)


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花入れの落としが非常に浅いので、いれる花に苦労したが、わが庭の今年最後の椿(卜半)と、4〜5年たっても葉っぱばかりだったのに、今年初めて花をつけた白ヤマブキ、シラユキゲシの葉をいれる。


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軸は舟、、なので香合は香木用だが櫂を。古帛紗は(寛永サロンの主人でもあった)東福門院裂(友湖写し)。


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煙草盆は煎茶茶籠の見立て、、、写真は火入れを忘れてます、、、(^_^;

茶碗は高麗ブラザーズ、400〜500年前の人と間接キッスをしてね。大好きな高麗茶碗各種なのでついつい講釈をたれてしまう独りよがりな亭主。みんな楽とか永楽とか期待してたらごめん。めちゃ渋地味な茶碗ばかりで。


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数茶碗はお茶を飲んだら桜川の小道具「網」が出てくる趣向、昨年の舟遊び茶会のために、この日水屋とお点前もしてくれた生華窯・浅井慶一郎さんに作ってもらったもの。絵付けは先だって吉野の蔵王堂で個展を見に行ったところの諫山宝樹さん、もちろん寄付の桜川の絵も彼女の。(大河「光る君へ」の衣装デザイン担当)


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美しい水の色のお菓子は「桜川」、うかぶ桜の花びらは脳内でつけたしてね、と。
和菓子店青洋さんにおあつらえ。昨年の茶会ではもっと複雑な意匠にしてもらったが、今回は100名を超える大寄せということもあり、シンプルな形に。求肥に白あんで、会がお開きになったあと、ようやく水屋さんと味見できた。



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水屋さんといえば、いつものお若い方三人にお願いしたが、いずれも一騎当三くらいのスーパー水屋ぶり、八面六臂の働きですっかり助けてもらった。感謝しかない。

お客様も、亭主のしゃべりたいことだけしゃべる漫談におつきあいくださり、ありがたい限り。
月釜にお声掛けてくださったお寺さんにもありがとうございました。



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昨年の舟遊び茶会の時にはすでに桜は葉桜であったが、今年の桜はゆっくり咲いてゆっくり散っていくみたいだ。すぐそばの哲学の道疏水では、あたかも桜川のような花筏、これも景色と眺めてお帰りくださっていたらいいなあ。



♪吉野の山桜〜うつろふと見えしが、、2024 - 2024.04.15 Mon

謡曲「吉野天人」を(歌えるとこだけ)くちづさみながら吉野山を行く。

最近の桜はほんとに予想がたたない。
吉野は例年より(例年て言葉もう使えんな)早かったようだ。盛りの時は行くことができず、今年は無理かな、と諦めかけたが、なんとか遅がけながら桜の吉野へ。(4月12日)


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中千本、下千本はとうに終わって葉桜、さすがに人出もピークの時ほどではない。
まっすぐ一番好きな奥千本へ行く。(奥千本行きのバスの待ち時間も短かった)
ここは今こそ花盛り、良いタイミングであった。


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吉野神社までのきつい坂を登って、さらに西行庵のある奥への道。森の芳香や湿気が、ここは下界と違う別世界への入り口だと知らせてくれる。(坂きつい、、)


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おお〜っ!
単一クローンのソメイヨシノには出せないこの山桜のグラデーション!


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背景が杉の緑だけにコントラストもきわだつ。


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俗世を捨て出家した西行が数年このあたりに隠棲したという。そのよすがを偲ぶ庵が建っている。
「願わくば花のもとにて春死なん、、、」と西行でなくても歌いたくなるよね、あたりの景色見ると。


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その西行庵の前で恒例の野点。
桜と西行さんに心で捧げて自分で飲む(^_^;


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吉野の桜は杉を切り倒して日当たりを作り、寄進される苗を植えて広がったと聞いた。奥千本には今も杉の切り株がたくさん残る。その合間を埋めるかのような山桜。


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だれがこんなカラーコンビネーションを作ったのだろう、、、と感嘆せずにはおれない。
なんどもなんども振り返っては「ああ、きれい」と口に出さずにはいられない。
奥千本もここまで来る人はそれほど多くないので、ゆっくりできるのがいい。


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奥千本から一気にロープウェイ乗り場まで(約5km)、歩いて下る道々の桜を眺めるのが吉野の醍醐味。といっても今年は上千本までだけれど(^_^;


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途中欠かせないのが水分(みくまり)神社。
ここの屋根を凌駕する大桜の老木はどうしても見たくて。ちょっと遅いかな〜と思ったが、なんとかまだ。


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屋根にしだれかかり、屋根に落ちた花びらたまりをつくり、、、
現在の社殿は秀頼が再建した重文。本殿は子守宮で子授けの御利益、とうに関係なくなっているが、昨年生まれた4号初め孫達の健やかなる成長を祈る。


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降りる道々、山桜だけではないこれから盛りを迎える里桜も楽しめる。赤い花蘇芳も人気。


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上千本あたりから金峯山寺を臨む景色。桜のピークにはどんなに美しかっただろう。


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かろうじてまだ楽しめる上千本をさらに降りて、、、


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毎年ここでお昼にしている古民家でおいなりさんをいただく。中千本だからすでに葉桜。
ここの農家のおじいさんとおぼしき店主さんが良い味だしている。


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おちつくなあ、、、

とうとう土産物屋がならぶあたりまで降りてきた。


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で、ここも毎年(^_^; かつて葛菓子工場だったTSUJIMURA カフェにて、葛をつかったスイーツ。去年も同じようなの食べてたな。


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吉水院で<一目千本>を。
まあ、、、なんとか、、、かろうじて、、、(^_^;
ここの門前のしみしみコンニャク、一本100円で美味しいよ。


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最終目的地、金峯山寺蔵王堂ヘ着くと、なんだか護摩法要があったような、、、
知らなかったが、この日は花供懺法要といわれる、金峯山寺三大行事の一つがある日だったらしい。
午前中には大名行列のお練りなどもあったそうな。


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お堂の前に人だかり、そして赤鬼青鬼に扮した人たちが、、、
なんでも法要の最後に御利益お裾分け、で餅撒きがあるそうな。


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まあ、この人だかりだし、キャッチは無理っぽいのでまさにお堂へ入ろうとしたとき、、


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かなり距離があるにも関わらず、ここまで投げる膂力のある人がいたようで、目の前に。で、ゲット。かなり餅米のつぶつぶが残ったお餅で、帰ってから食べたら非常に美味しかった♪
このお餅は2日前、花供千本搗きという大勢の人がつきあげる行事のお餅なんだそうだ。


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一年ぶりに青いお顔の(顔でか)三体の蔵王権現様にお参り。
二月堂修二会の神名帳ではこの蔵王権現が一番に読み上げられるのなんでやろ〜と思っていたが、東大寺大仏に貼る金箔の寄進について、蔵王権現との逸話があると、初めて知った。



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今年もお堂の奥で、知人の諫山画伯の個展を拝見。
蔵王権現の絵を奉納したのがご縁だそうだ。(ちなみに今は「光る君へ」の衣装デザインされてるよ)


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今年も来ることができたことに感謝。
あと何回来ることができるかな、そんなことを考える年齢になった。


<追記>
20800歩 14.6km 上った階数 65階


桜の茶事〜速水滌源居2024〜平野神社 - 2024.04.13 Sat



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北野天満宮のお隣、桜で有名な平野神社。
さすがにこの季節は駐車場もいっぱいだわ。


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今年初めて花見らしい花見をここでした、、、けれどここはあくまで通過点(^_^;


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有料の幔幕の中の桜園に沿ってしばし行くと、、、


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花見客の喧噪がウソのような別天地、速水流お家元の滌源居がある。


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昨年は夜咄茶事にお邪魔し、今年は3年ぶりに桜茶事へ。
3年前は桜はもうほとんど散って、はらはらと名残の花吹雪、素敵なことに夜咄の桜茶事だったわ。昼のこちらの桜はいかがだろう。


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滌源居名物?石の周りをまつげのように松葉で隈取った敷松葉も、撤去されている。

↓ ちなみに昨年秋の敷松葉はこれ。また秋にであえるかな。これ楽しみ。


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こちらの茶事はそのつど入り口が違う。広間、小間、土間を自在に使い分けて展開されるので。今日は待合が広間だったので、どちらが本席かな、、?と。
待合には四代宗匠(幕末〜大正)の吉野山の絵に桜を白雲にたとえた歌の軸。
「雲か山か 呉か越か、、」のくだりは頼山陽の漢詩から来た言葉らしい。


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そして露地を渡ると思わず歓声がでる。赤い毛氈を敷いた縁台!その向こうに、若干早めの青楓に押され気味ながら、満開の桜。


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今年は花も一気なら若葉も一気で、怒濤の如く押し寄せる春である。
この縁台の続きに変則三畳の清冲軒がある。二畳の小間に相伴席をくっつけた感じで、逆勝手隅炉、、、というかなり変則的な茶室、ここに座すとこの景色が見えるのである。その上ゆらゆらの釣釜、ココロはすっかり野点気分。

逆勝手の隅炉、、、なのでこういう炭の組み方なのか、いままで見たこと無いような炭斗の中の組炭。かかる釜は浄味の雲龍釜、蜻蛉の轡鐶。
升床にかかるは頓阿(鎌倉〜南北朝)の歌切。ただし読めず、、、多分桜の歌かと。その中回しに幕末のお公家さん、千種有功の桜の絵が添う。


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炭のあとは縁台で懐石である。この日は5人と贅沢な宴会?となった。
ご飯もお豆ご飯、これみると春やなあ、、と思う。ちなみに飯と向付は上下の二段重ねの弁当箱になっていて弘入である。


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こちらの茶事はほんまにきっちり式正にされるので、お家元のお宅でそういうのはこちらだけ、、とありがたく思う。宗匠は、いつも懐石の時に流派の姿勢や茶の湯について熱く語られるのだが、このうららかのどかな日だけは、のんびり花見気分で。


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しきりと鳴く鳥の声も楽しみながら、一献また一献、千鳥の盃も正式に。ほんま4年ぶりやわ〜。すっかり忘れてる(^_^;


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ちょっと寝っ転がってこの景色をずっと見ていたいけれど、、、
お菓子は川端道喜さんの氷餅をまぶした薄紅色の餅菓子「嵯峨の春」。道喜さんのおすすめによりクロモジは使わず手でいただく。


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中立はお庭の散策、四阿的な小座敷から景色を楽しむ。
後座も半開放的な清冲軒にて。床にはオールドバカラのワインクーラーに桜の花をうかべて。
主茶碗が呉器、珍しいのは口作り近くににゅうを補修した鎹がはいっていること。おそらく御本呉器ではないかと思うが、外側のむらむらの景色が「かすみ」という銘にふさわしい。

渋紙手茶入に、茶杓は桜の木で四代宗匠?がお作りになったもの、銘を「白雲」。
ああ、ここで待合の雲か山かにつながるのね。

薄器は大きな桜色がはっきり透けて見える夜桜蒔絵、表朔作。
お正客、次客さまは濃茶の呉器で、というのが新鮮だった。あとの替え茶碗はそれぞれ、平安神宮紅枝垂れ、吉野の山桜、老木の桜と見事な絵付けの京焼。

今回宗匠とのお話時間は少なかったが、なにより縁台で、閑かに花見させていただいたことが一番のご馳走であった。


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帰り、先代宗匠から拝領した平野神社桜園の入園券でひっさしぶりに中へ。
ここで宴会したのはもう10年も前になるだろうか。コロナをへて、あれだけひしめいていた屋台や花見台はすっかりなくなり、かわりにその場所に菜の花を植えたと聞いた。どうりで桜のあいまにあちこちに菜の花、いや花見の喧噪も嫌いではないが、この静けさもまた。






ご近所桜シリーズ2024 - 2024.04.10 Wed

だれしもご自分の近くにお気に入りの桜の木があるのでは?
名所にいかなくても楽しめる日々の桜、今年は一気に咲いて一気に花吹雪。


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岡崎公園の桜の木の下で、家人と恒例の夜桜茶。
なんてことない場所だけれどここの桜は毎年楽しみ。


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弁当作る余裕無かったので和菓子とお茶でお茶を濁す(^_^;


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そこから少し足をのばせばロームシアター横の岡崎疏水の桜。
コロナ以降ライトアップがなくて少々さびしいがそれなりにきれい。


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みやこメッセ側の疏水をぐるっと回る。ご近所の方も夜桜を楽しんで散策されている。


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最後に京セラ美術館の桜。


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今ここの裏庭には異彩を放つキンキラキンの、、、昼間もすごいが、夜も金ぴかだ〜。
9月まではこのままみたい(^_^; (もののけ 京都 展 by 村上隆


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ここも毎年楽しみに定点観察している野村碧雲荘お向かいの清流亭しだれ桜。


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以前は近所の人しかいなかったが、最近ここも有名になっていつ行ってもカメラやスマホを構える人でにぎわっている。といっても有名桜名所ほどではないのがいい。


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お向かいの碧雲荘の桜。


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碧雲荘の横を走る疏水分線、野村美術館への道だが、ここの桜も毎年チェック。


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野村美術館の前を通って南禅寺をすりぬけ、インクラインへ。今年はちょっとタイミングに遅れてしまい、すっかり葉桜だ。


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哲学の道はまだきれい。
学生時代の思い出がいっぱいある場所。


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大豊神社から銀閣寺道まで北上すると、エリアによって様相を変える疏水沿いの道。


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歩くたびに違う桜の風景にであう。


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ああ、いい景色だなあ。
チャリ圏内にここがあるしあわせ。願わくばもっとゆっくりできる時間を。


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疏水から白川通にでるとここも忘れちゃいけない、錦林車庫裏の桜並木。整備されて以前よりは桜のワイルドさがなくなったのが残念だが。


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ここが私の一番お気に入りの桜の穴場。東大路通を横断する疏水を(冷泉通りになる)徳成橋から見る。


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西を見ても東を見てもこの景色は好き。交通往来のはげしい東大路ではあるが、ゆえに花見の人混みなど一切関係なし。


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ここはもっと花が散ってくるときれいな花筏が見られるのもポイント。今日はまだ少し早い。それでも風が吹くと一斉に花吹雪。このはらはら散る花びら、、、たまらんなあ。


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疏水をどんどん西へたどると鴨川に出る前の夷川ダム。ここは花びらの集積地、もう少しすればびっしりの花筏の中を水鳥がすすんで行く姿もみられる。


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ダムごしに見る東山、山中にけっこう桜の木があるのね。(この写真ではいまいちわからんけど)そこだけ薄紅にほんのり。


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ダムから放出された水が勢いよく流れる鴨川への流出部に近い場所にも桜。


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ここで今年初めての燕を見る。
画質がいまいちなので、これではわからんと思うけれど、オリジナルでは飛んでいる鳥の燕尾がしっかり見えるのだ。今年もようこそ!


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そして広々とした鴨川にでる!ここにも桜!
はい、名所にいかなくても楽しいお花見以上で。



桜〜春の夜の、、、茶事 - 2024.04.07 Sun



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玄関は堂本印象の芽吹いたばかりの柳に燕でお出迎え。
まだ今年燕はみていないけれど先取り。


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桜の季節なんか青葉の季節なんか、もうようわからん今年の一気呵成の春。
春の夜のあやしい力を借りつつ久々の茶事。


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待合のこの人達の今日のお札は、、、

    「けふ九重ににほひぬるかな」

お客様に百人一首を愛してやまない方がおられるのでこの下の句。はい、上の句、わかりますよね(^_^;


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いつもは向付にしている古染を火入れにしたら大きすぎて、煙草盆を急遽変更するはめに。


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お客様を待つ茶室では今年最初で最後の吊釜。
このゆらゆら感がいつも春にぴったりだと思う。
吊釜の炭手前はまあ、、少々あやしいが、、、


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夕ざりの初座は花
いずれも我が家の裏庭の卜半(月光椿)と白雪芥子。白雪芥子は水揚げが悪いので、席入り直前に切る。


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3月、お雛様の茶事は風邪でダウンしてできなかったので、かわりに春のちらし寿司。甘辛く炊いた椎茸がうまいのだ(自画自賛)。


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煮物椀は蛤そのまま。


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コロナ以降、焼物、強肴はちまちまと小さい器に取り分けていたが、久々に回し取りしていただく。
(片付けはこっちの方が楽〜♪)


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いつもすてきなお菓子のみのり菓子さんの中でも、今回は特に胸キュン。
「花便り」。便りだから封筒の形になっていて、桜の花びらの切り込みもあって、中は桜餡というお楽しみが何重にも。


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中立、後入りの時分も、もう手燭の交換はできないくらいに明るい季節になった。
後座は、灯火満載、春の夜の艶っぽい妖しさに助けられて2割増しくらいには見えるか。


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濃茶が終わった頃には闇がそっと降りる。外からお客様のいる茶室を見る風景もなかなかいいなあ。
本日のお客様より和蝋燭を大量に拝領したので、つい気が大きくなって蝋燭ばんばん使い放題(^_^;


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干菓子は亀廣保
実は夜桜棗の技法でこの菓子器には燕が三羽隠れている。玄関の燕が飛んできました、、、ということで。


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みなさま、お道具にもくわしく、打てば響く会話も楽しく実にスムーズに一会はお開きに。亭主も楽しゅうございました。茶室をでられるお客様のための露地の灯火。これもうすっかりやみつき。これを見たいが為に夕ざりをしている。


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今回は腰掛け待合に新しく灯火器設置した。といっても二重折れ釘を打っただけだが。これでようやくしまい込んでいた吊り下げ灯火器、つるせたの。



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最後に待合から、茶室を見た図。もうすぐここへもだられるお客様に先回りして。
この景色も好き。





姫路にて〜みせばやな華茶会 - 2024.04.05 Fri



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昨年より早い開花か?と思われたが桜の開花は例年並み、ただしここ数日の暖かさに(暑さ?)一気に花開きそうだ。今日はこちらへ。正面に見えるはご存じ国宝白鷺城!


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こんなすてきな場所があるなんて、しらなかった。姫路城に隣接する姫路文学館の敷地内にあるこの数寄屋のお屋敷!望景亭というこの建物は昭和初期竣工、実業家濱本家別邸であったそうだ。現在では国の有形文化財となっている。


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お茶友Oさん主宰の「みせばやな華」茶会
薄茶席の亭主はOさんのギャラリーで個展を開かれたこともあるガラス作家・奥島圭二さん。
出されたお道具のほとんどが御自作のガラス製品。
もちろんこの菓子器も作品のガラスである。
2種のお菓子は嵐山の麻乃屋さん。道明寺を使った桜餅バリエーションがとても美味しかった。



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軸がまさに「華」、東大寺の清水公照師。
花入れも、茶碗も、水指も、茶器、茶杓にいたるまですべてガラス。こんな道具欲しいなと思ったら、すぐご自分で作れるのがうらやましい。
写真は香合、中にすっぽりホオズキの形の空間があるもの。



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オールガラスの茶碗が多いが、いただいた茶碗は土の茶碗にガラス釉をかけたもの。
また水指もキラキラ、この茶碗みたいに少しクリムトを思い出させるテイストであったが、びっくりは蓋である。


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技法は聞いてもよくわからなかったが、漆塗りの蓋に銀を焼き付けてあるような。これもご自作。


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薄器の蓋がこれである。
外から見ていると大理石の様な質感だったが、日に透かしてみると、このとおり、やはりガラスなのである。万華鏡みたい。ガラスの茶杓も一見竹?と思うくらいのディテールに凝った作品、これはお持ち帰りしたい(^_^;



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庭には大きなサルスベリの木。
この邸宅は、近年姫路文学館が建てられるときに、設計した安藤忠雄氏の意向により、そのまま残されたと聞いた。


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迷路のように広い廊下を進んで、次は煎茶席。
なんとご亭主は三五夜さん(奈良)である。先だっておめにかかったばかり(^_^;
ここからの眺めもよい。煎茶掛けには文人趣味のものが煎茶席には使われるが、本日の軸は「江国春風、、、」黄檗直翁師。


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またこちらでも、やなぎのにわ京菓子さんのお菓子が。
摺り琥珀の蝶々が生姜の味もきいて美味しかった。


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そこへ明服をお召しの三五夜さん登場、煎茶をいれてくださる。棚の名前も杭州棚とか、文人趣味あふれてます。
茶を喫しつつ、文芸談義をしたり、書画を描いたり、香をたいたり、、、憧れの文人生活、、でも生活費は稼がにゃならんのよ、われわれは。そのひとときだけ、浮世をわすれてにわか文人を楽しめた。


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脇床に華やかなお雛様道具、室礼担当のAさんのもの。ご自分のお屋敷にあったという雛道具から、花見の宴会っぽいものをとのこと。(一体どんな深いお蔵のあるお屋敷なのだろう)


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雛道具で一番惹かれたのが右のこれ!どうみても置き水屋!
こんなものまであるお雛様って一体(゚Д゚)
近寄れず確認できなかったが、まさかこのミニミニ円座も讃岐円座だったりして、、、


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左に桜、右に橘、これぞ私も興味のある倭橘(やまとたちばな)の実!

ご準備大変だったと思うけれど、打ち合わせの時間、みんなで作り上げていく過程が一番楽しいよね、と思う。






D先生茶暦50周年記念茶会〜でも還暦前! - 2024.04.03 Wed


この3月住んでるかと誤解されるくらい(^_^;よく通った奈良の地にまたも。



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今日は三五夜さんにて、ここで表千家のご指導をされているD先生の茶暦50周年記念茶会へ。
茶暦50年ってどんなご高齢の方がでてくるかと思ったでしょ?先生はまだ還暦前なのですよ。なにせスタートが6歳6ヶ月の6月なんですから。

待合にて、法華寺(総国分尼寺)先代尼門跡・久我高照さまはれっきとした公家のお姫様、その方の歌がかかるのが奈良やなあ、、。



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本席の花は芍薬に壇香梅、一見サンシュユに見えるめずらしい花。花器は如心斎好みの唐金末広を焼物に写したもの。(このところすっかり表千家になじんでる)


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表千家も釣り釜は使われるのだが、弦の部分は本来真鍮を使われるというのは初めて知った。金色に鐶の南鐐が映える。釣り釜の鐶が大きいのは実は裏千家だけ、というご指摘も。言われるまでわからなかったわ。


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裏千家の徒然棚によく似ているこの引き出しが二方向についている棚は八景棚、瀟湘八景の墨絵が描かれ柱は3本。好みは即中斎だが、完成する前に亡くなられたとのこと、よって使い方は好きにして、ということでななめに置いたり、まっすぐ置いたりが可能とか。引き出しの開け方が徒然棚とまた違って流派の違いを楽しめた。
吉兵衛さんの風炉先の色が春めいて美しい。

茶暦50年は長く、最初石州流、そして裏千家、ついには表千家と学ばれたそうで、おっしゃるのはやはりよい師匠との巡り会い。師匠の方もこの子は、、という才能を感知する力がおありだったのね。最初の茶会を18歳でされたり、表千家の格式ある茶会を30代でされたり、そのつど師匠やまわりのお歴々のサポートを受けたお道具、その思い出の品々がここに。
その逸話を色々おききするのが実に心地よかった。先生は語り上手でもある。

また香合の下に敷いてある古帛紗が首里織(身分によって織り方・文様が異なるのだそうだ)、お弟子さんのひめゆりさん(お若い男子)が仕覆や帛紗を作らはるので、D先生のご要望に応じて布からみつけて仕立てたとか。ええ師匠だけでなく、才能あるお弟子さんにもめぐまれておられるのだ。うらやましい。



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主菓子は「糊こぼし」で有名な萬萬堂さんの特注菓子、「咲く花」
ちょっと糊こぼしテイストのある造形、寧楽の都は咲く花のにほふがごとく、、、の咲く花である。時代的に梅かな、やはり。

濃茶は弘入の赤「春の野」惺斎。
茶杓も同じく惺斎(先週から私の中で惺斎祭つづいてる)「五十鈴川」
なぜお伊勢さん?と思ったら50周年と「五十」をかけたもの、なるほど〜!



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薄茶のお菓子は私も一度お世話になったことのあるやなぎのにわ京菓子店さん特注の「寧楽乃春」
。桜に囲まれる興福寺五重塔に三笠山、若草山。そしていまだに修二会ロスの身にはうれしい日の丸盆(練行衆盆)

永楽のご当代・而全さんが襲名したばかりでまだ作品が出回っていない時に入手された「桜に雉」茶碗がよかった。当時茶会ではおおいに話題になったことだろう。ちなみに知らなかったのだが、調べたら「桜に雉」はわりと有名な画題で、出展は定家の詠花鳥倭歌十二月かと。

  かりひとのかすみにたどる春の日を つまとふ雉のこゑにたつらん

であろうか。


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そんなことを「さまざま桜」をいただきながらさまざま思ふ。

萌えたのが東大寺古材の茶杓(元禄の頃の竹か)。銘を「山里」とつけた東大寺の故・狭川明俊長老は33回も練行衆として参籠された方、いまもこの記録は破られていない。(先代の東大寺別当狭川普門師のおじいさん!)そんな茶杓が拝見できるのもこの奈良の地、奈良生まれ育ちの先生のところだからこそ。


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♪ 柳は緑 花は紅のいろいろ〜

先だって舞った仕舞「山姥」の一節がウキウキでてくるような見事な柳蒔絵を見ながら、次の50年、106歳にて百周年記念茶会をする!というますます意気軒昂なD先生でありました。
ますますのご発展を祈ります。



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