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2024-04

D先生茶暦50周年記念茶会〜でも還暦前! - 2024.04.03 Wed


この3月住んでるかと誤解されるくらい(^_^;よく通った奈良の地にまたも。



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今日は三五夜さんにて、ここで表千家のご指導をされているD先生の茶暦50周年記念茶会へ。
茶暦50年ってどんなご高齢の方がでてくるかと思ったでしょ?先生はまだ還暦前なのですよ。なにせスタートが6歳6ヶ月の6月なんですから。

待合にて、法華寺(総国分尼寺)先代尼門跡・久我高照さまはれっきとした公家のお姫様、その方の歌がかかるのが奈良やなあ、、。



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本席の花は芍薬に壇香梅、一見サンシュユに見えるめずらしい花。花器は如心斎好みの唐金末広を焼物に写したもの。(このところすっかり表千家になじんでる)


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表千家も釣り釜は使われるのだが、弦の部分は本来真鍮を使われるというのは初めて知った。金色に鐶の南鐐が映える。釣り釜の鐶が大きいのは実は裏千家だけ、というご指摘も。言われるまでわからなかったわ。


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裏千家の徒然棚によく似ているこの引き出しが二方向についている棚は八景棚、瀟湘八景の墨絵が描かれ柱は3本。好みは即中斎だが、完成する前に亡くなられたとのこと、よって使い方は好きにして、ということでななめに置いたり、まっすぐ置いたりが可能とか。引き出しの開け方が徒然棚とまた違って流派の違いを楽しめた。
吉兵衛さんの風炉先の色が春めいて美しい。

茶暦50年は長く、最初石州流、そして裏千家、ついには表千家と学ばれたそうで、おっしゃるのはやはりよい師匠との巡り会い。師匠の方もこの子は、、という才能を感知する力がおありだったのね。最初の茶会を18歳でされたり、表千家の格式ある茶会を30代でされたり、そのつど師匠やまわりのお歴々のサポートを受けたお道具、その思い出の品々がここに。
その逸話を色々おききするのが実に心地よかった。先生は語り上手でもある。

また香合の下に敷いてある古帛紗が首里織(身分によって織り方・文様が異なるのだそうだ)、お弟子さんのひめゆりさん(お若い男子)が仕覆や帛紗を作らはるので、D先生のご要望に応じて布からみつけて仕立てたとか。ええ師匠だけでなく、才能あるお弟子さんにもめぐまれておられるのだ。うらやましい。



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主菓子は「糊こぼし」で有名な萬萬堂さんの特注菓子、「咲く花」
ちょっと糊こぼしテイストのある造形、寧楽の都は咲く花のにほふがごとく、、、の咲く花である。時代的に梅かな、やはり。

濃茶は弘入の赤「春の野」惺斎。
茶杓も同じく惺斎(先週から私の中で惺斎祭つづいてる)「五十鈴川」
なぜお伊勢さん?と思ったら50周年と「五十」をかけたもの、なるほど〜!



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薄茶のお菓子は私も一度お世話になったことのあるやなぎのにわ京菓子店さん特注の「寧楽乃春」
。桜に囲まれる興福寺五重塔に三笠山、若草山。そしていまだに修二会ロスの身にはうれしい日の丸盆(練行衆盆)

永楽のご当代・而全さんが襲名したばかりでまだ作品が出回っていない時に入手された「桜に雉」茶碗がよかった。当時茶会ではおおいに話題になったことだろう。ちなみに知らなかったのだが、調べたら「桜に雉」はわりと有名な画題で、出展は定家の詠花鳥倭歌十二月かと。

  かりひとのかすみにたどる春の日を つまとふ雉のこゑにたつらん

であろうか。


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そんなことを「さまざま桜」をいただきながらさまざま思ふ。

萌えたのが東大寺古材の茶杓(元禄の頃の竹か)。銘を「山里」とつけた東大寺の故・狭川明俊長老は33回も練行衆として参籠された方、いまもこの記録は破られていない。(先代の東大寺別当狭川普門師のおじいさん!)そんな茶杓が拝見できるのもこの奈良の地、奈良生まれ育ちの先生のところだからこそ。


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♪ 柳は緑 花は紅のいろいろ〜

先だって舞った仕舞「山姥」の一節がウキウキでてくるような見事な柳蒔絵を見ながら、次の50年、106歳にて百周年記念茶会をする!というますます意気軒昂なD先生でありました。
ますますのご発展を祈ります。



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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