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2018-08

西行庵第2回例会〜表千家長生庵堀内宗完宗匠 - 2018.05.11 Fri

観光客でかしましい円山公園あたりも朝早くはまだ静かだ。




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この朝のすがすがしい円山、真葛が原、池大雅の住まいがこのあたりにあったのを知ったのはつい最近のことであった。




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西行庵さんにて保存会第2回例会、席主は表千家の宗匠堀内宗完宗匠である。
待合になる二畳台目の小間には宗旦の橋の画賛がかかる。道安囲三畳台目の皆如庵は円相床(床のど真ん中に円相窓があるめずらしい物)ゆえ、軸を掛ける場所がむつかしく、いつもは床の側面にかけてはることが多いが、今回宗匠は待合に本席用の軸をかけておられた。
ここで二条駿河屋さんの「卯の花巻」という卯の花襲の色の美しいお菓子をいただく。





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緑深い、お手入れの行き届いた露地をとおって席入り、皆如庵の円相床の中心に花入れがかけられ、朝はちょうど逆光になるため花は美しいシルエットとなっていた。名残の椿、茶筅咲きのおおぶりの花はたったひとつ咲いてくれた花だそうで、「袖隠し」という名前。

時期的には初風炉であるが、長生庵では旧暦をもって旨とするため、この日はまだ向切の炉があいていて、古淨味の雲龍釜がかかる。お茶には沸騰した水はよくないので、雲龍釜は煮えはするが沸騰しにくい釜なので利休好みであったと。底面積が狭く上に長いので、対流中に湯の温度がさがるからだろうか。先代の宗匠(宗心宗匠)も京大(帝大)の理学部卒だったが、当代も同じでやはり理系でいらっしゃる(かくいう私も一応理系)。
この雲龍釜がまたいい釜で、最後に水一杓させば、うなるような釜鳴りがず〜っとして、心地良かった。
炉縁は西行庵にちなんで、西行さんとほぼ同時代の平等院の古材を使ったもの。




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茶筅は煤竹、帛紗の塵打ち、久々に表千家のお点前を拝見した。
主茶碗は惺入の手になる光悦「緋縅(ひおどし)」写し。赤楽の光悦型で口元と高台脇に白い釉薬がはいる。鎧の肩の部分の縅にたしかに見えるなあ。本歌の写真をさがしたが、みつからなかったのが残念。
茶入は江戸中期の塗師(詳細不明)春斎の棗、啐啄斎だったか?(表さんの家元の名前はくわしくなくてごっちゃになってしまう)の花押あり。あぐらをかいているようにもみえるので、あぐら判ともいうらしい。もう少し、表千家の予習をしてからのぞむべきだったな。

濃茶ながら、宗匠はお話しながらお茶を練られる。軽妙な語り口はお茶の堅苦しさなどは皆無で、こんな濃茶席に招かれたら、初心者でも楽しいだろうなあと思う。
そういえば以前宗匠の茶会にいったときに、でてきた干菓子盆がエルメスだったのにびっくりしたことがあったっけ。

続き薄の干菓子は亀屋伊織の流水有平糖と菖蒲の焼き印の煎餅。これ、中の味噌餡が秘伝らしいが、ちょっぴり塩からくて美味しい。
煙草盆の省略は、健康に悪い物をだしたらイカンから、、だそうだ(^_^; 煙草が日本に伝来して、庶民がたしなむようになった歴史をひとくさりおはなしくださり、なんでも宗旦はとても煙草がお好きだったというお話しも。
薄器は一見金輪寺に見える寸切(ずんぎり)。内側の底が前者は角があって、後者は丸いという違いと学習した。

薄茶は表さんの泡立ってないお茶。これ久々にいただくわ。茶碗は濃茶で使った赤楽と替の出雲焼をそのまま使う。これはほとんどきれいになった状態でふたたび拝見ができるので、水屋で清める手間もいらず合理的。先代真葛の四季五山のきれいな数茶碗で二服目も頂戴した。





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茶席のあと浄妙庵にて瓢亭さんの点心をいただく。老松の、、、というより今は弘道館の太田先生とご同席できたので(例会ではたいがい第一席目にはいられる)、いままでのお茶会お茶事のうらやましいようなお話しをたくさんお聞きすることができて、これもまた楽しかったのである。

西行庵さんの影のぬし、くーちゃん(猫)にもちらっと会えて、うれしかった。西行庵様、ご一家さまにも感謝。








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