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2018-05

茶道資料館「むしあげ」〜紫野界隈のお店など - 2018.05.17 Thu

茶道資料館では今季「虫明(むしあげ)〜岡山に花開いた京の焼物」展
これは岡山出身者としては行かねばなるまい。




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しかし、岡山に虫明(むしあけ)という地名もあるし、虫明(むしあけ)さんという姓もあるのだが、なぜ「むしあげ」とにごるようになったのか?謎だ。

虫明焼といえば、私がすぐに思いつくのは灰色〜肌色の細水指で鉄絵のあるものだが、実はすごく多彩な焼物だったようだ。
幕末明治の裏千家家元・玄々斎と親交のあった、岡山藩の主席家老・伊木三猿斎(1818~1886)が虫明の邸内に開いたお庭焼といわれる。

清風与平(仁阿弥道八に師事)、真葛香山など京焼の名工を招聘して作らせた物の他、三猿斎自身が作った物も多い。




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三猿斎の写真。なかなか男前。
はずかしながら、岡山で育ったのに三猿斎の名前は当時かすったこともなかった。(お茶に全然興味なかったからね)




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初代清風与平が虫明焼として作った物は、金襴手や染付、ほとんど京焼といっていいものが多かったのね。虫明のイメージとずいぶんちがう。というか、京都の粟田焼、奈良赤膚焼の木白もそうだが、多彩すぎて特徴がつかめない感じ。後期作品になってようやく私のイメージする虫明焼になる。
それにしても清風の染付はホツなどもあって、どうみても古染にしか見えないのがコワイ。


有名なのがこれ


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三島写し釣瓶水指。これは渋くていいな〜。
玄々斎が少庵250年忌の茶会をもよおすにあたって少庵所持の三島水指を写し300個つくらせた虫明焼。これ、高麗物の写しが抜群にうまい全日根さんも写していたような気がする。蓋が一閑と宗哲の二通りあるんだそうだ。

ポスターにもなっている引舟水指はこれも花三島写しで、楽了入の引舟香合、備前の引舟水指と並べて展示してあるのが興味深かった。どちらかというと私はやっぱり備前の方が好きかな〜。
三猿斎は備前や伊賀なんかも自分で作っていて、この方も多才な人だったんだ。

真葛が作った茶碗はお馴染みの虫明、という感じで色が萩焼と粉青の間くらい、鉄の絵付けが多種あるが、氷裂紋が印象的でよかった。

ちなみに私が母から譲り受けた虫明焼の茶碗は、虫明が伊木家の庇護を失って廃窯になった後に復興されたもので、黒井一楽さんのもの。色はもっと翡翠色にちかく、このイメージが虫明と思っていたので,今回、もっと多彩であることを学んだ。




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さて、茶道資料館のある紫明通りからはじまる(西)鞍馬口通りは個性的なカフェや食堂やお店がならぶ大好きな通りなのだ。
この日のランチはちょっと資料館からあるくけれど千本通り手前の旅する定食・やまゆう堂さん。





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隔週代わりで世界の料理を定食にしているそうですよ。




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この日はベトナムランチ
どでかいライスペーパー春巻きと、、、



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牛肉のフォー
パクチーたっぷりで多幸感(パクチーで瞬間トリップできる)、美味しかった!




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このあたりは西陣の一角になるのかな、細いろうじにはまだまだ町家が軒をつらね、観光客はまずこない。あちこちで織機の音も聞こえる。




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デザートは、楽美術館の近くから昨年紫野に移転してきはったブックカフェことばのはおとさんで。暖簾に手招きする黒にゃんこがいるごとく、ここのオーナーさんは大の猫好き。




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いつか評判の「にゃんこパフェ」を食べたいとねらっているのだが、なかなかハードル高い。(数量限定)




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あ!珈琲に福だるま!




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もちろんブックカフェなので、読書をしながらの長居もゆるされるかも。




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似た雰囲気で好きだった北野天満宮近くのひだまりさんがなくなってしまったのが残念だったので、ここが資料館の近くに移転してくれてほんとうれしい。




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近く、紫野には、能好きな方にはぴんとくる「雲林院」もありますよ。

  藤咲く松も紫乃(紫野) 藤咲く松もむらさきの 雲の林を尋ねん (謡曲「雲林院」)




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