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2023-12

前祭宵山宵々山点描2018〜簾屋さんの茶席など - 2018.07.17 Tue

今年の祗園さんは京都に長年住んではるひとでも、経験がない、、というほどの極暑の中、16日などは瞬間41℃になったと聞いた。どうりで人出が例年より少なく、かつみんな覇気のない顔をしてるわ〜。
私もちょっと死ぬかと思った、、、、、




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こちらは東洞院仏光寺あたり、鉾町ではないのだが、豊園泉正寺榊の町内でもあり、山鉾巡行の折、長刀の稚児が切る結界の斎竹綱を奉納されるご町内なのだ。人混みも少なく夜は風情がまだ感じられる。




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この町内のここの簾屋さん、お若い兄妹さんが宵山あたりにご自宅で釜をかけられる。




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需要が少なくなった簾であるからこそ、残った数少ないこういうお店は貴重で、地方からも注文が殺到するときく。材料の葦簀が入手できる冬から仕事開始、自然のサイクルとともにお仕事されている。



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席待ちの間、おささも出て(カラスミ美味しい〜♪)おとうさんから簾の話や、昔の祗園さんのころの話をたくさん聞けてとてもうれしかった。(おとうさん、、、といっても多分同世代、お話し好きの方でよかった)

現在珍しい蒲の葉の簾を手編みで織ってはって、それもみせてもらった。実はカナダからこの蒲を盛ってきて、こちらの簾屋さんで織り方をならって自作している、、、というすごいカナダ人の若者(茶人さんです)に最近出会ったところだったので、そんなところにもつながりが!と驚いた。




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お店の奥の一角にある小座敷は網代が敷かれて涼しげ。
今回のお手伝いしているのが、先日為さんと龍の茶界で送別会をしたところのアメリカへ帰るNちゃん。




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この色紙掛けの簾が彼女がここで学んで作ったものなのだ。

こちらの席ではいつも山壱番のくじをひいた山鉾をテーマにされているので、今年は蟷螂山。




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お菓子の粟羊羹をいただき、、、



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おにいちゃんのお点前、蟷螂のカマキリにまつわるお話しをたくさん聞きながら、Nちゃんも西欧でのカマキリ(praying mantis)とは、、、という話も聞きながらたのしいひととき。

最後に笑ったツボは、、、茶器にしたショットグラスに掛けていた烏帽子のような白い袋、これにお尻を削ったNちゃん作の茶杓を差し込むと、、、、なんとカマキリをつかまえる虫取り網に!
そしてその銘がくじとらず(長刀鉾など順番が決まっている山鉾)ならぬ「虫とらず」

。゚(゚^∀^゚)σ。゚
一堂大笑い
もしかしたら今年の祗園さんの一番印象にのこる思い出になるかも。





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ここをでると一番東のはしにある保昌山
昔はここでも茶席をされていたと、先刻おとうさんから聞いた。




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さてさて、去年からの宿題
豊園泉正寺榊の粽をいただきに



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中御座を先導する榊をだすご町内、宵山に参加して粽をだすことにしたのはごく最近のこと



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子どもたちの「ちまきどうどすか〜」
がかわいい。



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榊の御幣は珍しい折り方になっている。



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そして粽ゲット、今年のミッションひとつ完了



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駒形提灯も暑さでゆれる。



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こちらは朝の鉾町
観光客も少なく、この時間帯ののんびりした感じも好き。




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ニッコープリンセスホテルでは、、、、
あら、ここが控室だったのね。




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長刀の稚児が切る注連縄の昨年のぶん。ここはその注連縄、斎竹をご奉仕される高橋町のお飾り所。
16日の宵山の日だけ。(10時〜)

簾屋さんのおとうさんのお話しでは、斎竹を出すご町内は昔自分とこでもちまわりでお飾りしていたが、高齢化と過疎化でできなくなったので、利害が一致してこちらのホテルでされるようになったとか。




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こちらが斎竹のお飾りの部分


これ↓
DSC00670.jpg 





IMG_2161.jpg



そしてお目当てはおささをいれてくれるかわらけの拝領
去年の分とあわせて2個になった!
茶事に使うにはあと一個あつめなくてはヽ(´∀`)ノ



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西南の端、太子山、会所は秦さんのところ。




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ここに荷内茶屋の巡行のご縁で友人が関係する宇治田原の冷茶ふるまいがある。
残念ながら友人には会えなかったが、美味しい宇治茶でのどを潤す。




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こちらが新聞でも話題となった新調された胴懸、ベトナムで作られたという総刺繍の見事なものであった。



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● COMMENT ●

しぇる様へ
京都祇園祭へは、小学生の頃から、親にも連れられて行って
いますが、今年の暑さは異常です。
その中でも、祭を粛々と進行させる鉾町の方々には敬意を表します。
私は宵々山だけしか、行きませんでしたが、ホントに暑かったです。
地球温暖化を越して発熱化しているような感じでした。

narahimuro様

山鉾を曳いている学生さんとかばたばた熱中症で倒れた、という話も聞きました。
こんな酷暑の中の祭は過酷ですが、みんなやめるわけにはいかないのがきついところ。
インドで40度越えは経験したのですが、この湿度といっしょにこられると、ほとんど死にます、、、、
(で、山鉾巡行は今年パスしました)


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