化野念仏寺千灯供養2018 - 2018.08.25 Sat
台風が通り過ぎていった奥嵯峨

稲穂も垂れるもう秋の景色
本来は今年も広河原の松上げに行くつもりが、台風のおかげで延期になり、道は倒木などで京都バスがでなくて足もない。せっかく松上げをきれいに写真に撮るテクを学習してたのにな〜、、、
かわりといってはナンだが、久々に奥嵯峨、化野(あだしの)念仏寺の千灯供養にお参りにいこう。
今年は大覚寺あたりに車をとめてケモノ道?を歩いたら20分ほどで念仏寺近くの愛宕古道にでた。
地域の子供たちがつくった灯籠、夕刻になるとこれに灯がはいる。愛宕古道灯しとよばれる。清涼寺から歩けばもっとたくさんの灯籠が見られるよ。
(そういえば、昔は地蔵盆は24日前後のことが多かったなあ。現在はもっと早いみたいだが、、、)
化野(あだしの)
鳥辺野、蓮台野とならぶ平安時代からの風葬の地であった。
念仏寺の創建は弘法大師になると伝えられる。
一年前、梅雨の頃に一度お参りしたが、千灯供養は5年ぶりである。ちなみにもっと前はうん十年前、学生の時に来たことある。
夕刻18時、まだ明るい中、法要がおこなわれる。ちなみにここは浄土宗。法然上人の念仏道場があったのだそうだ。
法要のあとはお寺の方がまず蝋燭の灯を西院の河原にたむける。
この無縁仏さまたちは、明治になって、風葬の地に散乱していたものを一体一体集めてここにまつったものなのだ。
ついで一般参拝客が順々に蝋燭を手向ける。思い思いの無縁仏さまに。
ここに来るとだれしも自然に手をあわせてしまう。
蝋燭はハゼの和蝋燭なので消えにくいのだが、さすがに台風の名残の風にはともすれば消えがち。お寺の方がまた火をつけていく。
無縁仏ではあっても、きっと長い時をさかのぼれば、どこかでご先祖様につながるかもしれない。
その流れをまた子どもたちがひきついでいく。
今年はお迎えだけして、大文字にも間に合わなかったから、ここでおしょらいさんをお送りする気持ち。(義母と猫のシェルとプリと、、、)
だんだん日も暮れてきて、灯明が美しい時間になった。
このひとつひとつがだれかの思い
遠い過去の、そして今を生きるわれわれの、そして未来へ
心しずかに手をあわせよう。
実は広河原松上げ用のシャッターあけっぱなしのテクとか、いろいろ勉強した成果をちょっとここで遊んでみた。
、、、おや、あの世へ帰る魂にみえないか? (^_^;
さらに夜も更け
人々の祈りはさらに重なる
あの世とこの世が重なるような時間にのみこまれないように、そろそろおいとましよう。
帰り路は火の入った愛宕古道の灯籠を楽しんで帰る。
また来年、お盆の時にね
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● COMMENT ●
高兄様
うちは直接の被害はなかったですが、いろんなものが飛んできて、後始末と掃除がたいへんでした。
まあ、微修繕くらいでよかったですね。
ほんまに秋がくるのかしら、、、と不安になる今日の残暑でした。
まあ、微修繕くらいでよかったですね。
ほんまに秋がくるのかしら、、、と不安になる今日の残暑でした。
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夏の台風とともに
季節も、動き出した様ですね
今回の、台風で
町家の微修繕部分が出て
週明け、工務店に連絡を・・・と
現実に引き戻されています^^;