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2018-12

信楽・古民家で五輪塔つくりと出汁巻きつくり - 2018.09.18 Tue



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信楽朝宮地区は朝宮茶として有名な茶の産地、こんなお茶畑がある。まわりは山と畑と、農家の方々のお家と。小川には蒲まで生えているすてきなところなのだ。



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ここに大きな古民家を手に入れ、骨を埋めることを決めたのが「サラリーマン陶芸家」こと、まさんど窯・平金昌人さん。日ごろは都会で仕事をして、週末はここで作陶、二足の草鞋を履きながら、井戸茶碗ばっかし焼いて幾星霜(?)。その甲斐あって、まさんど窯の井戸は最近すっかりお茶にも美にうるさい方々がほしがる茶碗になってしまった。




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(玄関先にも窯焚きを待つ井戸茶碗)


古美術雑誌(目の眼)の500号記念の記念品になったり、雑誌和楽に載ったり、すごい茶道具をたくさんお持ちの某和尚様のたこ焼き茶事のたこやき茶碗になったり(^_^;、、、、はじめてお目にかかった時からいったいどれだけ飛翔して、メジャーになられたのだろう。
それもこれも、井戸茶碗!にかける情熱とご努力のたまもの。




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それにしてもすばらしい堂々たる古民家だ。ご自分でかなり手をいれられたとお聞きする。
ここをおとなうのは2回目、昨年秋以来。
ペンと古民家という好きな用紙に好きな筆記具で好きな言葉を書く、という。とちゅうで自分の心の内面までふれたような、素敵な会だった。



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その時の書道の若くてきれいなO先生に、今年の旧暦七夕にここで梶の葉に文字を書く会のための梶の葉を提供(うちの裏庭にわさわさ茂っているのよ)したご縁で、またお招きにあずかった。
しかし!床の間の梶の葉、9月になっても(ドライだけど)なんと丈夫なことよ!



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床の間には秋のみのり

まさんど窯はどなたでもウェルカムでオープン。でも、おもてなしはしないよ、来ても良いけどお茶したかったら自分で点ててね、ご飯食べたかったら自分でつくってね、のある意味なんでも好きにしてね、の楽しさがある。



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でも今回はちゃんと懐石を手作りしてくれました。
これは今回初挑戦という滋賀県名物赤コンニャクのステーキ。味付けは生七味の唐辛子(全然からくなくて美味しい)



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そしてこれ!現在鋭意練習中の出汁巻き!
こちらの懐石、某スーパーの出汁巻きがけっこうメインでわりと美味しいのだが、先日ここをおとずれた某N氏に「スーパーの出汁巻きなんぞだすな!」とお叱りをうけたとか。一念発起、土井吉晴さんの和食アプリ(!)を見ながら練習されているとか。
なかなかよい手つき、、、かな?(^_^;
ちょっと蘊蓄が多すぎるけど。




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出汁巻き二つ目はごいっしょした若者・Eちゃんが。
こちらは思い切りよく男性的に。



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さあ、どちらがどちらでしょう?


上:男前?のEちゃん
下:まさんどさん

どちらも美味しかったよ。
まさんどさんのは形はアレだけど、意外としっとりしてよかった。N氏をぎゃふんと言わせる日も近い。



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美しい懐石

この日のメインディッシュはご近所の信楽焼の作家さんが自ら育てたお米の精米したてのあつあつご飯。お汁は焼き茄子に豆腐。



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この景色を眺めながら(遠景はもちろん茶畑)まさんどさん、O先生、Eちゃん、私と四人で懐石をいただく。それは楽しくて、でも静かで、このままここで一日ごろごろすごしていたいようなひとときでした。



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しか〜し!
今回のメインの目的の五輪塔作りを忘れてはいけない。

なぜ五輪塔を作ろうと言い出したかというと、昨年お邪魔したときにまさんどさん、たくさんの五輪塔を作ってはったのを見て、これは茶碗より(茶碗作りという選択肢はドブに捨てた!才能ないの)簡単なのでは!という単純な理由です。だれかの供養とか、そんなんではないのです。

この写真の五輪塔はまさんどさんの作品。真ん中のは屋根があいて練り香を入れられる香合。
このちいさな五輪塔には萌えます。技術的に私にはむりだけれど。




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五輪塔つくりのデモンストレーション。
下から方形の地輪、球形の水輪、屋根形の火輪、半月形の風輪、宝珠形の空輪
それぞれのパーツを作って、連結させる。

なにげにけっこう雑に作っても絵になるのがさすがプロ。



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作業開始。
水を含んだ粘土の手触りはここちよく、土を触っているだけ癒される感じがするのは、人間の本能的なものかもしれない。特に農耕民族の。
無心に童心にかえって作る、、、といいたいところだが、上手く作ろうとする欲が捨てきれないのは俗人だわね(^_^;



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大中小3つ完成。
大きいのは丸い水輪をくりぬいてもらって香合にするつもり。○○忌とかにいいかもしれない。
中くらいのは地輪に穴をあけて線香をたてられるように。
小さいのは自分のテクニック(いや、、そんなたいそうなものはないけど)の限界に挑戦。
そしてお遊びで猫を作ってみたら、なんだか亡くなった猫二匹が思い出されて、猫の供養塔になってしまった。



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というわけで猫二匹作った。
みなさんの作品をいっしょにならべたところ。それぞれ個性が出るもんだね。
焼いたらどんなできあがりになるか楽しみである。焼くと化ける(良い感じになる)ことも多いらしくて。

ちなみに遠景にみえるお手々はご近所さんの二歳児さん。五輪塔作りに励んでいる間におかあさんと遊びに来て、粘土で遊び倒してました。そんな感じで、ご近所さんがふら〜と用事もないけど遊びに来る、なんか良い感じ。まさんどさん、すっかりこの土地になじんではる。



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ところがこれだけでは終わらず、なんとなんと、今まで経験したことのない轆轤挽きをさせていただけるという。
粘土の菊練りもみせてもらった。




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これがあまたの井戸茶碗を生んできた電動轆轤。



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まずはお手本から。



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気さくなおじさんお兄さんから、一転して真剣な眼差しの職人へ。
見ていると気持ちよさげなのだが、はじめっから、轆轤なんてうまくひけるはずはない、と覚悟はしているので、こうやったら失敗するというのを身を以て体験しよう。


(写真はまさんどさん、Oさんからたくさんいただきました)




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轆轤は時計回り
いやこれが思ったより力が要って、こわごわやっていると全然形にならんのな。かといって力をいれると案の定くにゃくにゃ〜、、、



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一番やってみたかったのがこれ。粘土の玉から穴を開けていく作業。あけただけで終わったが、これは実に気持ちいい。



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いろいろあれこれしっかり手直ししてもらって、、、、



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挽き上がったのが手前2つ(ほとんど私はなにもしてない(^_^; 轆轤目は自分の指!だけ) 
向こう左がまさんど作、右の奥のへたれたのは私の失敗。
あとは乾かして削ってもらって、焼いたらどんなできあがりになるだろうか。
こんな機会が自分にまわってくるとは思わなかった。ほんまにありがたい。



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今は週末だけだけれど、こんな景色をみながら、豊かな土地の恵をいただき、茶碗作り、簡素でとても美しい暮らしだなあ、と思う。もちろんご苦労もたくさんあるかと思いつつも。



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そしてどの土地にいってもオープンでフレンドリー、でも謙虚なお人柄、いろんな人との絆をたくさん築かれるのも納得である。ほんまによい場所をみつけはってよかったなあ。また遊びにこさせてくださいな。


*)雑誌の和楽の12月号に<ロックな茶>人として掲載されるそうですよ。


<追記>
まさんどさんから、削りおわったよ〜というお写真いただきました!


IMG_2823_20180918215451eaa.jpg 

高台削ってもらって、お!さまになっとる!
このゆがみが李朝よ(ほんとか?)

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香合の穴〜




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しぇるさん、こんにちは

御blogを、拝読していて

いつも、思うのですが

しぇるさん、本当に、博識で行動派ですね

尊敬いたします^^

高兄様

博識なんてとんでもありません。
なんでも知りたいと思うので、ある程度広く浅く知識はあつめてますが、深まらないのが問題ですねん。


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