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2024-02

岬の観月茶会〜雨だけど、、、、 - 2018.09.23 Sun


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本来雨でなければ、この瀬戸内海が望めるこの岬の高台が腰掛け待合になるはずでした。
去年みたいに。ほんとうはここで観月、月見をしたかったけれど、月ってどこ???な天気でした。
それでも、この海の眺望はすばらしいのです。




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ここは赤穂、岬の高台にある桃井ミュージアム、お家元じきじきに来られる藪内流のお稽古場があって、そのご縁で、昨年もそのお稽古場の観月茶会、およばれしました。

今年は濃茶席は桃井さんのお宅の茶室でありました。

ちなみに桃井ミュージアムは、桃井製網株式会社の先代社長の茶道具(藪内流を習ってらした)コレクションや、復興運雲火焼のミュージアムとして、お嬢様が作られた私設美術館。この日も皆様をお出迎えしてくださいました。




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待合になっている応接室はさらに瀬戸内海がみわたせ、沖にういている船までくっきり。

主菓子は(たぶんお家元が自ら運んでこられた末富さんのお菓子・月兎)



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お家元は後見はされましたが、お道具は、いつもお世話になっている古美術のO先生のもの。
場所柄、藪内歴代宗匠のお好み物が多かったです。

藪内6代比老斎の軸は「月皓、、」で観月にふさわしいもの。
脇床には後水尾天皇の寛永の二条城行幸図
茶入が上野の瓢箪でしたが、おそらく高取と朝鮮唐津と3つならべたら、区別付かないと思うわ。土地も隣接していし。

一番お気に入りは青磁未満粉青三島以上とでもいおうか、出来損ないだけれど味のある青磁水指。よくみれば三島のようにみえなくもない、かなり後期の高麗青磁か粉青の初期。ホツがあったり、かたちが微妙にゆがんでたり、が私的にはツボでした。

茶杓が本阿弥空中(光悦の孫)作のきゃしゃ〜なもの、私がいただいた次茶碗は端整な呉器でありました。(個人的に呉器はいまいち好きでないけど、、、、)ちなみに主茶碗はくすんだ赤楽、吸々斎てづくね「碧桃」。われわれはまだまだ青い桃だね!(未熟者)




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薄茶席がはじまるまで、館内を散歩。
復刻赤穂緞通のデモンストレーションがあったが、新品は一畳分の緞通で100万超える!ということを知った!(中古は20万以下で手に入る)




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薄茶席は本来屋外庭園で、だったのですが、雨降りはしようがない。屋内にて、テーブル席。ご担当は天球院茶会でもお世話になった藪内のI先生。



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うらめしの(使えなかった)バルコニー席




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お干菓子は、大阪のパティシエに特注したという、満月をイメージした洋菓子。
今回の席は先代の桃井さんが世界を旅行されて見立てて買われた物を茶道具として。



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その一つ一つに藪内12代猗々斎(当代のおじいさま)が箱書きしているのがおもしろいです。
水指はポルトガルのポーセリン、菓子器はギリシャの焼物、御茶碗は北欧系の物が多かったな。自分も海外に行ったとき、茶道具に使える物は、、、といつもさがすのだがあまり良い獲物がない。これはやはり、どう見立てに使うか、のセンスと目の問題だなと思います。

メキシコの靴型灰皿に紙巻き煙草をいれて、アルミかなにかのお盆を煙草盆にする、というアイデアはちょっとまねしたい。

薄器は一見漆器に見えて実はステンレス製、表面の吹きつけ塗装がどうみても漆なんだが、重いのです。茶杓は朝鮮王朝に輿入れされた李方子(まさこ)様の削られた物。歴史に翻弄され数奇な運命をたどったこの旧嵯峨宮家のお姫様へ、思いをいたす。





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こちらが雲火焼。
風炉の雲華焼とか、灰器とかよくみますね。



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お家元以下、みんなそろって懐石。
これに加えて煮物椀、焼物、和え物が出て、今年お初の松茸土瓶蒸しを。



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食後播州篠笛のパフォーマンスのあと、今年も、観世流能楽師の先生と愛弟子のKさんの仕舞「熊野」を拝見。うんうん、昨年より上達したよ〜。あとO先生の仕舞「羽衣」ではかっこうよく、Kさんは小鼓方にまわって、こちらもご活躍。お茶と能楽のカップリング、ってマイブームというか、とてもうれしい。



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いったんお開きの後、恒例の無礼講、またことしもお家元とツーショット撮っちゃった!(非公開)
うちの流派ではこういうことはありませんから。
そして今年はちゃんと、日付がかわるまでに京都へ帰ることができましたよ。

楽しゅう御座いました。
Kさん、O先生、I先生その他のみなさま、ありがとうございました!







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