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2017-06

弘道館〜忠臣蔵茶会 - 2012.12.11 Tue

(以前の弘道館シリーズはこちら

年の瀬の弘道館月釜です。

P1010608.jpg

まだまだ名残の紅葉。

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美しいなあ、、、
このろうじを、今日はどんな趣向かな、と思いながら入っていくのが毎月楽しみなんです。

このごろ、この月釜にいくとお茶友さんにいっぱいお目にかかってしまうのも、なんだかうれしいです。

今月はやはり「討ち入り」ですよね。
今回のゲストはなんと講談師、旭堂南青さん。
若手の講談師さんです。

講談と落語の違いというのがよくわからなかったのですが、もともとはお坊さんの講話からでたものらしく、文字を知らない人たちに聞かせる「おもしろい系」の話が落語へ、識字者への「まじめ系歴史系」の話が講談になったとか。

落語は「不立文字」のようなもの、口伝になりますが、講談は話の骨格を記録してもよく、それに自分流に肉付けをして再構築して話すのだそうです。

もうひとつの違いは講談師は前に机を置いて張扇を使うところ。

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ちなみに一番奥で太田さんが座っている高座の机が講談師のもの。

南青さんの講談は赤穂浪士のひとり、神崎則休(与五郎)の一説。

仇討ちのために江戸へ下る与五郎に、道中丑五郎というヤクザ者の馬子がからんできた。
彼が断っていると、腰抜け侍と見て調子に乗った丑五郎が「詫び証文を書け」と無理難題。
大事な仇討ちの本懐をとげるためにはここで我慢とおとなしく詫び証文を書く。
その後、赤穂浪士の討ち入りがあり、そのなかに与五郎がいたことを知った丑五郎は己を恥じて出家の上、浪士達の墓守になった。
後にこの時の詫び証文は芸州公(浅野家)の知るところになり、その手にわたる。

浅野の家では年の瀬(もしくは正月?)にかけられる三幅の掛け軸があり、ひとつは韓信の股潜り、ひとつは家康の「堪忍袋は胸に掛け 破れたら縫え 破れたら縫え」そしてこの詫び証文とかや。
いずれも「我慢・堪忍」の教え。我慢できずに家来を路頭に迷わせた内匠頭(この人が一番アカン人やといつも思うのよ)の轍をふまぬようにとの教えでしょう。

いや、南青さん、その語り口、堪能しましたわ。

さて、このあとはお茶会になります。
、、、、とおもうとどこからか三丁陸六つ、一鼓六足、天地人の乱拍子(かどうかは知らんが^_^;)、山鹿流の陣太鼓が!


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ここできりっとした袴姿に白襷、白鉢巻きもりりしいお嬢さんがお点前をしてくださる。

そういえば討ち入りといえば浪士の中にはすぐれた茶人(大高源吾は山田宗偏の弟子)、俳人(大高源吾や先の与五郎もそう)、歌人もいたのよね。

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本席の軸は大石内藏助の消息、待合が大高源吾の消息。
(大高源吾と俳人・宝井其角の歌は有名:年の瀬や 水の流れと人の身は あした待たるるその宝船)

吉良上野介の首級とあざむく桂籠が槍にくくりつけられていますね。

P1010611.jpg

お菓子も陣太鼓でございます。

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中の餡がこれまた火の色で。


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今回も忠臣蔵茶会、いろいろ勉強させていただきました!
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● COMMENT ●

いつもながら弘道館の月釜はサプライズです。本当に楽しい月釜でした。お茶もある域を過ぎるとこのように楽しいのよねえ。

ひいらぎ様

やっている太田さんや弘道館のスタッフのみなさん自身も楽しそう!
こういうお茶もよいですね。
なにより茶会のテーマの基礎力がつく、というか広がるというか、とても勉強になるのです。

路地に広がるもみじが大変きれいですね。
もしかして落ちたもみじを路地脇にわざわざ散らしているのでしょうか…

しん様

そう思えるほど絵になるでしょ?紅葉も思わず本物???と思うくらい美しい。でもこれは自然に散ったものだと思いますよ。今の季節、掃いても掃いても次々に落ちてきますから。

内匠頭が一番あかんとぼくも思います。
でもそう思ってしまうともう忠臣蔵に感情移入できなくなりますよね(笑)。

relax様

吉良さんの良いうわさをいろいろ聞きますので、そう思うと忠臣蔵で一番気の毒なのは吉良さんですねえ。必要以上に悪者にされてしまって。だから感情移入はあんまり実のところデキマセン。

去年の討入り茶会も、このお菓子でしたね。
まあ、真っ赤な餡!と驚いたら、太田さんが「赤心です」って。
槍に結ばれているのは、桂籠でしたか?

そらいろつばめ様

昨年の記事を見ていて、私も、あ、去年と同じ、と思いました。(まあ、すっかり忘れていましたが)せっかくある陣太鼓の焼き印、今使わねばいつ使う?ですものね。
赤心、、、ですか?私は討ち入りの時の篝火を連想しました。
桂籠は確認していません。なんにせよちょっとグロテスクなイメージですので、、、、(^_^;


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