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2023-09

梅湯ツアー〜旧五条楽園散歩 - 2018.10.15 Mon

新旧乙女でサウナの梅湯ツアーをいたしました。




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実はこの銭湯が建っているのは五条楽園という、まあいえば遊郭がつい最近まであったところです。2010年警察の手入れがあって以降、ほとんどの「お茶屋」が廃業してしまったので、その昔のその筋の建物が廃墟っぽく残っていますが、それ以前はちょっと足をふみいれることができない場所でした。(今でも某指定B団の事務所あるし)

そんな場所にあった老舗銭湯、数年前廃業されようとしたときに、受け継いだのが20代の若者だった、ということでちょっと有名になりました。この方にさる飲み屋さんでお目にかかったことがあり、一度は行きたいと前々から思っていたのですが、声をかけたら「私も!」という乙女が数人、で、ならば梅湯ツアーを、ということに。



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昔の銭湯の番台は男女湯両方見渡せる場所にあったけれど、そこはリノベーションして、番台だけ独立型。入浴グッズも完備なので、手ぶらで入れます。
脱衣所なども手作り感あるリノベ、そしてドライヤーとか、クレンジングとかローションとか、使いやすい工夫があちこちに。でも脱衣ロッカーはレトロな昔のまま。学生時代は銭湯にほんまにお世話になったので、懐かしい!

湯船につかってほんまにほかほか。サウナもあるけど、私は苦手なのでパス。
ここの客層は、昔っから愛用している地元の方々(五条楽園にも普通の民家があるとは実はしらなかった)、若干年齢層高し、と国内外の観光客もけっこういるみたいです。

湯からあがったら、これもリノベされた二階で休憩できるので、サイダーとか、お約束の珈琲牛乳とかマミーとかゆっくり飲めるのです。ここの窓ガラスは古いなみなみガラス(波打っている)で良い風情。




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経営者がお若いので、いろんなアーティストや職人さんとのコラボで、梅湯グッズも販売、タオルは迷わずゲットしました。ほかにケロリン洗面器がすっぽりはいるビニール引きのトートバッグとか。
帰りは彼が番台にいなかったっけれど、「ボイラー室にいます」の札に、がんばってや〜と思わず声をかけたくなりました。



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風呂上がりには高瀬川向かいのキコク食堂へ。
キコクとはすぐ向かいにある枳殻邸(渉成園)からきた名前でしょう。




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良い味出してるおっちゃんがやってる食堂で、メニューが昭和でなかせます。
ビール飲みつつあれこれ注文、フライ系が多くておいしいのだけれど、



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唯一首をかしげたのが「シュウマイのフライ」
なんでシュウマイをフライにするかな〜(^_^;
あとラーメンではなく中華そば!!めちゃ美味しかったです。



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そのあとは風呂上がりほろよい加減で夜の旧五条楽園散歩。ガイドはかつてご近所に住んでた乙女。
昔なら考えられんことやけど。

これは高瀬川べりに近所の住民が勝手においたとおぼしき涼み台?ここで川風にふかれるのも気持ちよいです。



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本来ならばツアーの予定にはいっていた「眼科・外科医療器具歴史博物館」、これも行きたかったのですが現在休館中。歴史を感じさせる仕舞屋でしたが。



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あとは迷路のような楽園をぐるぐる。

これもその筋のお茶屋だった建物。廃業後ゆえ、まっくらですが、建物的には雰囲気があります。こんなお茶屋建築がたくさん廃墟となって残ってますが、これを観光資源として利用しない手はないので、数年後にこれは旅館とかレストランとかカフェとかになるのではないかと思います。今でも楽園内の小さな飲みやさんとか、外国人観光客がたくさんはいっていました。



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そしてあの任天堂の旧本社もこの五条楽園にあるのです。



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建築は昭和8年とか。


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お茶屋建築と同時にたくさんのこっているのがタイル張りの壁が特徴のカフェー建築。
おしゃれなカフェじゃなくて、女給さんがサービスしてた時代のカフェーです。それが今じゃほんまのおしゃれなカフェにリノベ。



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楽園で遊ぶ前後に利用した人も多いのでしょう。でもかわいい。



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こんな建物をウォッチングするのも現在ならでの楽しみ。写真もたくさん撮ったのですが、真っ暗すぎてこのくらいで。あとは是非、梅湯につかりがてらおでかけください。



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ツアーの最後は五条近くの鴨川の河原で鴨茶。
乙女のMちゃんが道具一式をさらっとだしてあっというまに茶席のできあがり。鴨川眺めながらのお茶はいつもながら大変美味しいです。




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そしてお茶している横をとおりすぎる通行人も、「まあ、鴨川だからね」とやさしくスルーしてくれるのが京都のいいところ。鴨川万歳!です。

残念ながら月は見えませんでしたが、楽しい乙女ツアーでありました。みんなありがとう。






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● COMMENT ●

えっ、あそこで丸腰リラックス!?
バスからちらと見えるさえ背中がモゾモゾいたしました。
会…の会に絡まれた知人もおりまして。
けど行ってみたい、用心棒と一緒なら。

『京都の迷い方』2009に歴史博物館の中の写真とご当主のことがレポートされていました。

Mariko Ishii様

数年前は私もちょっと、、、、だったけれど、今は夜歩いても全然恐くなくて、むしろ外国人旅行者のたまり場みたいになってました。おそらくあと10年もすればりっぱな健全な(^_^;観光地になると予測しております。
まずは梅湯から攻略されてはいかがでしょう?

あ〜、医療器具歴史博物館、いきたかったな〜。


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