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2017-08

若美津茶会〜大阪美術倶楽部 - 2013.06.24 Mon

大阪の美術商さんたちが、光悦会、大師会に対抗する会を、、と思ったかどうか知りませんが、関西のすばらしい茶道具コレクションを持っている美術館持ち回りで、9年前から開催している若美津茶会へ行って参りました。

P1030650.jpg

場所は北浜、大阪美術倶楽部。もと鴻池男爵の旧邸です。ここは以前淡交会の大阪支部所属だったとき、何度か足を運んだことがありますが、小間の茶室もあれば50畳敷くらいの大広間もいくつかあって、それはそれはすごい建物なんです。

光悦会、大師会みたいに会員じゃないと行けない、なんて縛りはなく、どなたさまでもおいでになれます。会費はさえ払えば、、、(^_^;

今回、メインの濃茶席は逸翁美術館が担当されました。
(宝塚に住んでいるときはよく行ったものですが、最近ちょっとごぶさたしてるなあ)

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(濃茶席のお菓子。鶴屋八幡「草の露」)

光悦会などと同じく、いわゆるお宝道具は座敷に展示されているだけで、それで実際お茶がいただけるわけではありませんが、ガラスのしきりがなく、鼻息が届きそうなくらいの(笑)距離で眺められるのと、袴を着用された学芸員さんが、お茶碗などひっくりかえして底をみせてくれたり、解説してくれたりするのはうれしいですね。

床の軸は鈍翁箱書きの継色紙、なんと天下の三蹟の一人、小野道風筆。僧正遍昭の「あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ」。
松平不昧の持っていた物らしい。うわ〜〜(◎-◎;)  こ、、これが三蹟の字か〜、、、(読めんけど)

志野にはめずらしい花入は柑子口。いれられた花はナツツバキ(沙羅)と桔梗。桃山時代のものやって!

風炉が唐銅八角で大西家二代淨清のものなら、釜はその弟、淨久の雲龍釜。

水指が桃山時代の朝鮮唐津一重口。白い釉薬と、黒と露胎がちょうど三等分されていておもしろい。白い釉薬のところが、下のごつごつした土肌が見えていて、こういうのは最近の朝鮮唐津にはないおもしろさ。

そして茶碗が、またまたええのよ〜♪ヾ(o≧∀≦o)ノ゙。
井戸「野分」。

正しく井戸の形、枇杷の色、控えめだけどかえって上品な梅花皮、竹節高台。
貫入がまた泣かせるぅ〜。学芸員さんがひっくり返して裏も見せてくれはった。できたらどんな重さなのか手取りも確かめたかったなあ。(でもこれ、多分美術館で1回はみてるはずなんだけど、、、)

茶杓は、庸軒共筒の四睡のうち2本、「寒山」「拾得」。
四睡だから多分あと「豊干」と「虎」があるんやろうな。

呈茶席には江月宗玩和尚の墨蹟「一二三四五四三二一」。
担当は表千家の先生でした。表さんの薄茶席はなんどか経験がありますが、濃茶席は初めてなので、普通の帛紗を出してお茶碗をのせていただいたり、茶碗は手渡ししないなど、同じ千家系なのに違うな〜ととても興味深い。

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(亀屋伊織、瀧煎餅+青楓:この砂糖がけで瀧を現す意匠がスゴイ)

薄茶席は裏千家の偉い先生がご担当。これも座敷飾りの道具をまずは拝見。

待合掛は、つい先日世界文化遺産に認定された富士山の絵 by 玄々斎。タイムリー!

茶碗が初代大樋の赤。これがまたすごい色なんです。なんというか、、、鬱血した皮膚の色?静脈血?(^_^;
京都の楽とはまたひと味もふた味も違う感じ。
古い黄瀬戸茶碗は、底の分厚い貫入のはいったガラス釉がとても美しくて、銘「明鏡」がぴったり。

呈茶席では風炉の透木になっていました。知識としては知っているけれど、風炉の透木見たのはじめてだわ。
五代浄益の仙叟好夕顔彫り皆具がまた美しかった!黒大棗は六閑斎在判。六閑斎の花押ってこんなんや。
他にも点てだしの良いお茶碗をたくさん見せてもらいました。

特別展示として、そこはさすが大阪美術倶楽部、なんと上村松園さんの絵をずら〜っとならべて見せてもらいましたがな☆⌒v⌒v

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お茶席がすんだあとは、ここから徒歩数分の高麗橋吉兆で点心をいただく。

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ここは待合みたいになっている座敷の庭ですが、ここでしたね〜。今を去ることウン十年前、まだ20代のころお相伴させていただいた席は。あのころの吉兆は雲の上の世界でしたから(今でも十分雲の上)すっかり舞い上がってましたっけ。

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こちらは前菜の夏野菜ゼリー寄せと梅酒。

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器は金箔をはった本物の竹の皮ですの。すごっ!これにスッポンの煮物椀までついて感激でしたわ。
いや、眼福、口福、楽しゅうごさいました。


ウム、夏場は暑いから〜とサボってた茶会、またやろう!とモチベーションがあがったので、お家かえって早速風炉用の炭を洗う( ̄^ ̄)ゞ
ま、たいした道具はないのですけどね。それなりに。

P1030663.jpg

がんばんべ!(あまちゃん風に、、、、)

関連記事

● COMMENT ●

会のことは知っていて、大好きな松園も観られると分かっていたので行きたかったです。
大阪美術倶楽部には「各流合同茶会」で行きました。
流派によるお点前や作法の違いはほんとに面白かったです。

大阪美術倶楽部ではこのような茶会があったのですねえ。知らなんだ!
来年は是非行ってみたいです。
吉兆は美味しいでしょうね。
しぇる様宅は道具も素晴らしいですが 何よりも茶室と庭が素晴らしい!
お疲れでしょうが 頑張ってお茶室をお使い下さいね。

relax様

大阪美術倶楽部、さすがにすごい建物ですね。
でも大阪の美術商でお買い物、、、、なんてまず無理だわ。
他流派のお点前はついじっくり見てしまいます。武者小路千家、不白流を一度みてみたいですねえ。

ひいらぎ様

来年は是非おでかけください。また別の美術館が担当されると思います。
藤田美術館だとうれしいな♪
ここのところ病み上がり(?)と仕事でモチベーションおちてましたが、祗園さんが近づくにつれてまた盛り返してきました。庭もここのところの雨で苔がうれしそうです。がんばってお掃除します。


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