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2018-11

真葛窯尚古軒〜跡見花月茶会 - 2018.10.30 Tue



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清水坂茶碗坂、とおりすぎて馬町あたりにはここららしい看板も。



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馬町から東西にのびる通り、京都なのに渋谷通りって言うんね。
ここに京焼の真葛窯・宮川香斎さんのお宅がある。
真葛は、お茶をされている方ならよくご存じの憧れの茶碗ではあるが、なにしろけっこうお値段が、、、(^_^;

ご当代のご子息、宮川真一さんはご交遊も広く、東京にも進出、この6月に根津美術館で宮川香斎家・花月茶会を、SHUHALLYの松村さんといっしょにしはったらしい。せっかくだからと今回京都のご自宅で、跡見の茶会をされることになった。



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陶板の「真葛」の扁額は表千家の即中斎。

寄付に箱書きがずらっとならべてあったが、一番惹かれたのはかの大正名器鑑(高橋箒庵編纂)の入った大きな木の箱がどーんとおいてあったこと。あれオリジナルやろか?復刻版でもけっこう高いんよ。中見たかったなあ〜。




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待合
(写真もSNSアップへもどうぞどうぞの太っ腹)
軸は而妙斎一行「花月一窓交」、花月茶会にちなんだ一行、和漢朗詠集より。脇にある大きな花瓶は真一さんのもの。

われわれの席にはなんと祗園祭の宮本組の面々がたまたまならんではって、びっくりした〜!
(今回の干菓子を担当しはった鍵善さんやら、抹茶の一保堂さん?辻利さん?、和風照明の三浦照明さんとか)




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こちらには広間のお茶室(尚古軒)があるのね。真一さんはお茶もよくなさる方らしい。(即中斎扁額)



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軸は吸江斎一行「萬年松」
花入は竹置筒「青山」、啐啄斎(如心斎の息子)、花は吹上菊とドウダンツツジ。
吹上菊は浜菊ともいう、とご当代から説明を聞く。
お正客は数寄屋建築の才門俊文先生で、ご亭主とのかけあいがとてもお上手で、客のお手本はかくあるべし、と思う。



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こちらは表千家なので、主菓子は食籠ででる。こちらは当代(6代)がご襲名の折、作られたという黄交趾、七宝透かし彫り。もう一つが4代が作らはった同じ意匠の食籠。こうして世代を超えた物がならぶのが、さすがというべきか。ちなみにお菓子はとらやさんの栗粉餅。



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印象的だったのが虫明かとも思った細水指。
これは横浜真葛(香山)の流れになる幕末の名工・宮川長造の作品である。宮川家のお宝ともいえる藁灰釉の水指。(真葛が原に窯をはじめて築いたのがこの長造さんで、その息子が初代の香山となる)

落雁の絵、これに呼応するのが、、、、



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久田尋牛才斎好み、琵琶湖の浮御堂古材で作った葦波蒔絵、甲に「鳰の湖(におのうみ=琵琶湖)」
近江八景・堅田の落雁である。(浮御堂は堅田のランドマーク)




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お薄は二服、そのたびにいろいろ真葛のご当代や、真一さん、先代の茶碗がたくさんでてきて楽しい。お互いに客同士みせあって、楽しかった。
これは真一さんのJack'oLantern、そうかハロウィンか。中には月と蝙蝠の絵もあって、真葛もこんな楽しいのがあるのか。ちなみに下絵は私の大好きなニッポン画の山本太郎画伯。




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干菓子がご同席いただいた鍵善さん製。左はおなじみ菊寿糖だが、右のは東京の根津でやったときの特注品で、さきほどの落雁の反対に空に飛び出す飛行機、銘も「FLY」。ここらへん、SHUHALLYの松村さんテイストだなあ。中の餡は季節に応じて今回黄色にかえたとか。京菓子はほんま芸がこまかい。




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お茶をいただいたのが、これもさきほどの長造さん作、信楽の土にて藁灰釉、ふくら雀茶碗。宮川家が代々守り伝えていくべき茶碗であったことは光栄。

宮川家は、初代が、江戸中期に長浜から京にでて、知恩院前に居を構え陶料をあきなったのを初めとする。その後横浜真葛は独特の発展をして、2年前東洋陶磁で宮川香山展で見て、その記憶もあたらしい。京都真葛は茶に寄り添って続いてきた。跡継ぎの真一さんも独特の感性と新たな道の模索と、なんとも頼もしくお見受けし、今後の真葛はますます発展されることと思い願う。
(憧れなんだけど、ちょっとお高くてなかなか買えないんだけどね〜(^_^;)







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