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2024-02

天台声明を聞きに〜大原・勝林院修正会 - 2019.01.05 Sat

正月の大原はしょぼしょぼ寒い雨が降っていたが、



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年末に降った雪がまだ残っているところが大原だな。



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三千院に続く呂川添いの道にも溶け残る雪
正月ゆえ人の姿はまばらであるが、それでもみんな来るんだねえ、大原へ(自分は棚上げ)



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三千院を通り越してさらに奥へ、ここは大原魚山流天台声明道場、勝林院、ここも雪景色。
ちなみに魚山とは中国の声明の聖地の名前をとったと聞く。

1月3日にここで修正会の法要があると聞き、心静かに今年の正月は声明にひたろうではないかとでかけた。



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ちなみにここは法然上人が天台座主の招きにより浄土の宗義について論議したという「大原問答」の場所でもある。



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法要は15時過ぎから、板張りのお堂の中は石油ストーブがいくつかあるとは言え、寒い。
ナントカテックやらレッグウォーマーやらたくさん着こんで防寒対策していったが、堂内で吐く息が白いのだ。

ご本尊の阿弥陀如来さまは金色にかがやく。(脇侍が不動明王と毘沙門天というコンビは初めて見るが?)

法要の開始は5人の近隣の寺院のお坊様がそろわれてから、まずはソロパート。
東洋のグレゴリオチャントと言われる音楽的な声明。聞き惚れる参拝者は10人前後と少ないのが良い感じだ。

次第に他のお坊様の声があわさって、堂内をぐるりとゆっくり回りながらの声明。



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(2013年10月)


そういえば前にここで声明三昧したのはもう5年前、千年紀慶讃法要の時であったことを思いだし、懐かしく思う。あれほどたくさんの声明を聞いたことがほかにない。天台宗だけでなく、真言宗、浄土宗もつどっての声明法要であった。

途中、袴姿で裸足の(この冷たい板張りに!)の若者が6人横飛びしながら輪を描き、ササラや木を、太鼓と鉦の音に合わせてうちならすけったいな乱入あり。宮座による「魔おどし」とか「三十三度」とかよばれるものらしいが、魔おどしはなんとなくわかるものの、三十三度の意味が調べてもわからない。三十三回忌とか西国三十三ヵ所とか33は仏教では意味のある数字なんだろうと思うが、それ以上は不明。
ちなみに宮座とは地域の各家の長男達からなる組織で、もともと神事をとりしきる組織なのだそうだ。
意味不明なところも含めて、非常に興味深い。そろそろ寒くて冬眠しそうになった頭と痺れてきた足をリフレッシュしてくれた。




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散華があったり、宝木(最初それとわからず。「牛」の字だけが見えたので、牛王札かなと思ったが)を持ってお堂を一周したり、しんしん冷えてだんだん暗くなる堂内に不思議な空間ができたようだった。(寺の中のヒトによると前半は悔過法要《東大寺の修二会もそう》、後半は牛王導師作法だそうだ)

東大寺修二会でお堂に数時間こもったことを思いだし、あれにくらべればまだしんどくない、、、と思いつつも、そろそろ限界、、、と思った1時間半、法要は終了。

  松風鳥聲は天地の唄音なり 歌唄讃佛は人天の聖楽なり (天台声明全集序文)



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最後に参拝客にそれぞれ宝木(牛王宝印を木にはさんである)、散華をたまわり、頭に牛王印を押してもらって(形だけだが)これで今年も厄除け無病息災。



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外に出れば17時前後とて日は暮れかかり、観光客の姿もない雪の大原



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ふりかえれば灯明に照らし出された阿弥陀様の金色に輝くお姿



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駐車場へ向かう川添いには人の影もなく、土産物屋も店じまい。こんな時分の大原は初めて見る。



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帰宅して牛王法印をありがたく拝し、床の間に飾ったのであった。

心清らかに(^_^;すごした、今年の正月であった。




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しぇるさん、こんにちは

選択が渋いっすね^^

大原の根雪

雪化粧

最近の天候だと、予測が難しいとこありますよね

高兄様

雪の夕暮れの大原ってけっこうレアなシチュエーションじゃありません?観光的には。
なにかあってもなにもなくても、時々大原にいきたくなるんですよね。
なんでかな〜。なんか魅力がいろいろあるのね。


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