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2017-08

嵐山吉兆・水無月の膳 - 2013.07.05 Fri

夕風がさわやかな嵐山の暮色です。

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久しぶりに嵐山・吉兆に遠方からの友人と参りました。

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なんといってもここは室礼がすばらしい。料理長の徳岡さんは裏千家の女傑・浜本宗俊さんのお弟子さんですから、室礼に茶味があります。

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御簾や葦戸など、夏座敷もすてきです。
前回は桜の季節だったので、雪見障子ならぬ花見障子でした。

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ローズヒップの食前酒。グラスは多分アンティークバカラ。

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この杉玉は奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)からの拝領。この神社は実は日本酒の神様でもあるんです。なので新酒ができたことを現す杉玉。これに麻の紐をなうのは毎年頭の料理長のお仕事なんだそうです。

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ちゃんと煙草盆には火がはいっています。いいなあ、この煙草盆。

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前菜は(ピントが御札にあってますけど、、、)じゅんさいetcを出汁酢であえたものがきんきんに冷えた錫の器で。
ちょうど夏越の祓の前でしたので。三つの茅輪をくみあわせた趣向です。ちなみに御札はご近所の嵯峨野、野々宮神社のもの。あとでいただいて帰りました。

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煮物椀は鱧。そうそう、祇園祭は鱧祭といわれるくらい、季節のものです。器の蒔絵も美しい。

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コチのお造り。
タレが醤油だけでなく、二種類あって実においしい。

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二皿目のお造りはトロと、、、あとひとつは失念!(食べるのにいそがしくて)
織部の器もすてきでしょ?

ここの仲居さんはとても感じがよくて、おしつけがましくないにこやかな笑みをたやしません。教養もあって、さすが吉兆、ええ人を選んではります。

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清滝でとれた鮎。まだ小さいので丸ごとどうぞ、ということで頭からバリバリ。しっぽまでいけました。

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さらに二匹目の鮎はこんな形で登場。演出でも味わわせてもらえます。

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ウニ入りの豆腐なのですが、豆乳をにがりで固めず葛で固めてあるのです。これが口当たり抜群。テクスチュアでも食べさせますね。

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お部屋の照明をおとして運ばれたのは、銀のお皿いっぱいに盛った涼しげな氷とその上のご馳走、そして大根のかつらむきでつくったミニ雪洞です。

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しばらく目で味わったあと、取り分けていただいたのは霜降り肉、海老、鱧のミニ寿司。酸漿のなかにはゴリの甘辛炊き。おそうめんともう1種(なんだったかな、、、?)はクリスタルのおちょこ入り。こういう使い方、点心に利用できそう。

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先ほどの海老の頭の方。唐揚げ、生姜添え。

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器がまた海老を供するのになんてぴったりな。

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うなぎと茄子の炊き合わせ。この器もまた、、、
(自前懐石でこんな器がそろってたらね〜)

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〆のごはんはこの蓮根ごはんと白飯の2種。

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蓮根ご飯の蓮根はしゃきしゃき、しらすや青紫蘇、胡麻といただく。香の物もさわやかで、ここで3杯飯を食ふ、、、という、、(^_^;  (日ごろはそんなに食べられません)

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ところでこの器、魯山人ですって。
吉兆初代、湯木貞一と魯山人は交友があったそうです。魯山人は店の方にもよくきていたそうで。

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裏には魯山人の「ロ」。
おもわずなでなでしておきました。

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もう1種のデザートはなんと胡麻豆腐!それに黒蜜をかけたもの。意外な組み合わせが料理全体の組み立てを締めていたような気がします。

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最後にお薄を一服いただく。

料理をまず目で見て楽しみ、ついで味を楽しみ、器も楽しみ、そして佳き室礼のなか、出過ぎず引きすぎずのもてなしを受ける。これ以上なにを望みましょうか。
そして丁寧なお見送りのもと、満ち足りた気持ち(と、お腹)で嵐山をあとにいたしました。

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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

嵐山吉兆さんは、お部屋のしつらえが

おっしゃるように、素敵ですよね^^

ペーペーな私には、滅多にお邪魔できないんですが^^;

邦夫さんとは、

昔、某所でよくお会いしましたが

相変わらず、こぶ平(正蔵)さんに、似てはるでしょ^^

いいな、いいな、いいな〜。
京都の有名どころは結構行ったのに吉兆はまだ行けずじまい。
なんとか今年中には気合入れて行ってみたい。

どれも美味しそう!しつらえも素敵です。
画面のこちらで眼福です。ごちそう様でした〜!

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高兄様

室礼もふくめて、五感をフルに使役する茶会のような楽しみ方ができました。(^o^)
仲居さんも感じいいです。財布と相談すると、しょっちゅう行くわけにはいきませんが。(T.T)
女将さんは顔をだされましたが、徳岡さんはお見かけしませんでした。
まあ、TVなどでお姿を拝見すると、たしかに正蔵師匠!
(某所とは○をん、、あたりですか?(^_^;)

relax 様

私はrelax様ほど有名どころへ行ったわけではありませんが、ここはちょっとリピーターになりたい!と思いました。(まあ、2年に1回くらい、、、(^0^;))
一度おいでになって、是非感想をおききしたいものです。

ひいらぎ様

味までお伝えできないのが残念!f(^ー^;

鍵コメ様

この茅輪はくぐれませんからf(^ー^; 祇園祭の最終日、疫神社で頂戴する茅(ちがや)のお守りのようなもの(粽の原型)、と考えればいかがでしょうか。野々宮神社の御札もお祓いをうけたもので、どうぞお持ち帰りください、というような趣旨でした。(実際私は財布にいれてます)無事夏越ができますように、という料理人のお心づかいと解釈しました。

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鍵コメ様

宗教的なことに関して、いいかげんというかユルイというか、よく言えば寛容なところが日本人のいいところだと思います>^_^<

嵐山吉兆はリピーターになりたいけれど、それは無理というもの。私は2年ほど前に一度しか行っただけ。それが、このタイミングでしぇるさまがまた行かれたとはなんと偶然。というのは、その時の京都サロンでご一緒した大西清右衛門さんが数日前に主人にメールを下さり、昨日、廬山寺 金工展の大西さんの講演に行って来ました。猛暑の中での熱い釜の話でした。これ、吉兆つながりなんですよ!
しぇるさまとは不思議な偶然が色々あるなあと、勝手に一人で頷いているところです。
大西さん、今度 コウノトリ見に行きますよ!って。 楽しみです。

そらいろつばめ様

金工と木工、、なにか相通ずるところがあるようですね。またまた但馬コネクションの講師がみつかりましたね(?!)
釜鑑賞茶会で釜の扱いはそんなに神経質になってはかえっていけない、というお話しを聞いてからけっこう釜はがしがし使ってます。でも後始末はきちんとね。(^_^;

吉兆はやはりええですねえ。何年かに一度でいいのでまた違う季節に是非いってみたいです。


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