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2020-06

八重桜とたこ焼き茶事 - 2019.04.04 Thu

ああ、タライ・ラマ師のたこ焼き茶事も何回目でありましょうか。今でもたこ焼きする?のお声がかかると、わ〜い!と、とびついてしまうのです。



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寄付にて東大寺の清水公照師(私、この方大好きでいくつか書とか泥仏とか持っております)の書、「華」を眺め、これは東大寺華厳経の華でありましょうが、花でもあり、のちのちの伏線に。

今回は主に私のお茶友さん数人をひきつれて(?)の会であり、皆様、こちらは初めてなので、待合にかかるお馴染みの親鸞聖人絵伝の絵解きを和尚様がしてくださる。改めて拝聴すると勉強になることがいっぱい。
親鸞9歳、慈円の元に仏門に入る時、今日は疲れただろうからもう休めと言われて
 「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐のふかぬものかは」
今すぐ教えをと乞うた、と言われたシーン。なにげに「桜」の言葉が。

さらに待合の軸が百人一首の札を飾った物。歌は伊勢の「いにしえの 奈良の都の八重桜 けふ九重に匂いぬるかな」
これを見て、内心やった〜!と。もしかしてもしかして、あの名碗に再々々会できるかも、と。

薮ノ内流の炭手前は初めての方も多く、そのあまりの違いに(炭の置き方、灰、炭そのもの、種火の置き方などなど大違い)皆様興味津々。異常に茶友に藪内率の高い私はなんだかもう慣れたけれどね(^_^;
ここで重要なのは香合。奈良の「八重桜」古材で作った「菊」の香合。伏線がわかりやすすぎて期待がどんどん高まるわ。



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本席の軸はこちらもはやり(?)の古筆で組題百首ものの走りとなった堀河百首(平安後期)のうち、春の歌三首。読めそうでなかなか読めませんでしたが、こんな古筆を目の前でおがめるとは!

さて、いよいよお待ちかね、たこ焼き懐石の始まり、まずは湯葉と胡麻豆腐から。
向付がお正客様からお詰めまで、時代を追った主に唐津・有田の焼きものの歴史になっているのでありました。桃山の総織部からはじまって古唐津〜初期伊万里〜古九谷(これも金沢ではなく有田産とほぼ確定)ときて、燗鍋かわりのポットが輸入用有田柿右衛門様式でゴールです。
いやはや、本でみるだけではなく、目で見て手でさわれる貴重なお勉強です。



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ちなみに私のは古九谷、某美術館所蔵のモノだったそうでb(’0’)d
乗っているのが和尚様のご子息Y君考案、フライドうどん!これがまた後を引く美味しさで、たこ焼きの前にさんざん食べてしまったわ。




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さて、いよいよたこ焼き!



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今回も和尚様、Y君のツイン焼たこ。
日本一ピースサインの似合う和尚様の跡継ぎさんも実にピースサインが似合うのでありました。



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食べ方は、ソースだけ、塩だけ、出汁だけ、といろいろお好みあれど、私はぶれずに神戸式(ソースをぬってその上に美味しい出汁をかける)。これは神戸の下町の駄菓子屋さんで食べられた方法なのだそうです。
ちなみにたこ焼きの器は例によってまさんど窯、平金井戸茶碗であります。くりかえすたこ焼き攻勢にすっかり色が付いて良い御茶碗に育っています。(たこ焼きでいいのか?という問題もありますが)



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酒器も垂涎の古陶磁で、お酒は兵庫五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)それぞれのものをご用意下さいました。いずれも美味しく、きっちり空にしておきました。



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かなり重い、出光美術館コレクションもびっくりの絵唐津陶片に盛られたお菓子はかわいいお雛様。(まゆまろ=京都のゆるキャラ、っぽい)



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(ご自慢の草木染めレザー数寄屋バッグ・若い作家さん染色家さんの合作)


中立後の後入りはお寺の鐘の音にて。



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後座の花は桜
花入は藪内4代の御作だったか。

どっしりとした存在感のある水指は室町のころの古丹波。茶入が昨年和尚様が唐津やきもん祭で釜を掛けられたときの薩摩小壺(もしくは鶴首?)、お懐かしや。釉薬の掛け残りが三日月のようで銘が「残月」(だったかな??)



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そして、そして、、、お楽しみの主茶碗が、あの根津の井戸展にも個人蔵としてだされていた井戸・小貫入「八重桜」!また出会えました。何度かこれでお茶を飲ませていただいていますが何回見てもええな〜。内側の釉薬のまだらに入る貫入の具合がなんとも(*≧∪≦)
待合の八重桜の歌から、香合の八重桜、桜桜で、期待感はいやがうえにも盛り上がり、そしてクライマックス、この八重桜にたどりついた感激。



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(親鸞聖人の最初の師匠であった慈円さん)


しかけはもう一つあって、香合が「八重桜」古材の「菊」であって、濃茶の替え茶碗がもう一つの井戸、「小菊」。こちらも井戸の特徴はしっかりそなえていながら、八重桜と並べるとやや地味な印象。春と秋の違いとしてこれはこれでやっぱり渋くてすてき。




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(和尚様よりいただいた写真)


薄茶は席を改めて(Y君大活躍)
先ほどの桜がこんどは柱にかかり、軸は描表装のお雛様。
藪内独特の菱飾り(長板に水指、杓立、薄器、蓋置を菱形に配置)で、、、ああ〜〜水指が、いつもイタリアン茶事でパンをいれてる古伊万里や〜w(゚o゚)w

お客様の数だけ違う茶碗で来るこのお蔵の深さ。瀬戸唐津、朝鮮唐津、安南、伊部(備前)、呉須赤絵、堅手の柔らか手(?!)の卵手(これよかったわ〜)、あともうひとつ(失念)。

茶杓がこれも懐かしい、唐津(筑紫)と須磨をむすぶ逸話にちなむ銘「釣り竿」。
神功皇后三韓征伐の折、戦いの行方を占うため鮎を釣ったが、戦勝後その釣り竿を持ち帰り須磨のあたりで、これを地面に立てるとそこに竹林ができたという伝説にちなむもの。

今回もほんまに楽しく勉強になったたこ焼き茶事、ありがたいことです。マナーとしてたこ焼きの粉はきっちり空にしてかえりました。
和尚様、ありがとうございました。




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お土産が、明石の蛸のぺったん焼(後を引く美味しさであっというまに完食す)でまた笑わせていただきました(*^_^*)



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