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2024-02

未在 - 2019.05.19 Sun

円山公園のはずれの一画にある未在さんは、予約が1年から2年待ちだと聞いた。
だから私には縁がないわ〜と思っていたが、なんたる僥倖、棚からぼた餅、知人グループの予約に空きができたと!



IMG_5140(1)jpg.jpg 
(現在、新天皇即位の時のみ御開帳の秘仏・准胝観音さまが拝見できる長楽寺の近く。最初入り口がわからなかった)


お声かけいただき、初未在を楽しんできた。
行くにあたって、ウエストを締めない服、昼飯は抜くこと、のご指示あり。
あとでなるほどと、納得。



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未在入り口、お店の方が迎え付けしてくれて、、、、



IMG_5149.jpg



こちらの腰掛け待合いで汲み出しとお手拭きを。

店内の写真はOKだが、お料理はNG、献立書もないので、途中で食べるのに夢中であまり記憶が定かでないので、私の拙い筆では詳しくはお伝えできないし、若干記憶もあいまいなので間違ってたらゴメン。
とにかく室礼、味、食材、器、量、雰囲気、対応、いずれをとってもハイレベルであることは確か、なのは言うまでもありませんね。



IMG_5148.jpg
(五月なので、腰掛け待合いの屋根に菖蒲と蓬・これの古式のやつは5月に俵屋や炭屋で見られるよ)


最初折敷がでてきて、四つ碗に向付、ああ、これは茶懐石だとうれしい。胡麻白和えが入った向付が葵の皿で、皿の上にほんものの桂の葉が一枝、、、そうだ、まもなく葵祭だ(葵祭では牛車にフタバアオイと桂の葉を飾る)。
飯碗には煮えばなのご飯。懐石の時、このご飯の炊き具合がむつかしいの。
汁はもう赤出汁の季節。

お酒も最初は杯台ででてきて、菖蒲と蓬をそえた燗鍋で菖蒲酒をいただく。
あとは好きな酒杯を選んで。ミニミニバカラのグラスがかわいくてこれを選ぶ。



IMG_5147.jpg



次にでてきたお造りが感動モノの量と質、それぞれの器に盛った物だけでなく、鉢に氷を盛って、その上に何種ものお造りが。普通は3種くらいだよね、ここのは6〜7種あったと思う。鯛の皮を調理した物も。それにつけるタレが醤油だけでなく、鯛の肝ペーストとか、塩の水とか、感動的なのが醤油の煮こごり。これを割って刺身で巻いて食べると最高!



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主の石原仁司さんは、吉兆で湯木貞一から直接指導をうけた最後の世代と聞いた。京都吉兆で長らく料理長をされ、十数年前まで雲仙の料理旅館の料理長をされていた。

なので!先日光悦を触らせていただいた島原のM和尚様と御昵懇であることが事前わかっていたので、少しお話しをさせてもらった。光悦の話もでて、あの茶室を作った数寄屋大工は実は石原さんのご紹介だったとか。「未在」と書いた陶板をやかれたのが和尚様の窯(!!)だったと、あとで和尚様にお聞きして、この機会にここへ来られたのは偶然と言うには奇跡的だな、と思った次第。



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あまりにも次から次の文字通りご馳走、ビックリするようなコンビネーションや調理法ででてきて、器一つ一つにもこだわりがあって、すてき、、、そうそう、魯山人のお皿もあったよ(≧∀≦)
和牛には蜂蜜ソース、筍の姫皮には姫皮をおろしたジュレに真ん中に山葵のソルベとかびっくりするよね。



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焼きものの焼筍が、掘りたてで、灰汁抜きナシで食べられる物、あとでその抜いたままの筍のでっかいの(1mくらいはあろうか)、根付きをお皿に載せて見せていただく。これもまたご馳走。
なにかの付け合わせで岡山の黄ニラの甘酢漬けがでてきて、これが懐かしく美味しい。そう、郷里の岡山ではニラと言えば黄ニラだったの。

煮物椀がボタン鱧、付け合わせが緑色の球体で、これなに???と思ったら、青のりを葛かなにかで固めたもの、汁の中にいれるとくるっと丸まるのね。これに柚子の花が入って華やかな一品。




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(玄関にあった珍しい白花のフタバアオイ)


八寸がまた華やか、丸いヘギの上に何品並んでいたのだろう、覚えきれない。ウエストのない服で昼飯抜きの意味をあらためてかみしめる。美味しくて残すという選択肢はなかったよ。
小さいグラスにはいった翡翠豆の皮がきれいにむいてあったのに感動。ここまで手間をかけているんだ。

ごはんに湯桶がでてきて、3人で回す。ほんまに懐石そのもの。香物がまたはんぱない量と種類。美味しいので、ここでお湯を飲み過ぎたのが敗因であった。またもし、来ることがあったらお湯は控えめにしよう、なにせデザートが4品もあるのだから!



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「青山」の軸に鐙の花入、これだけの花がばらけることなくまとまっている。
そうか、武蔵鐙の季節だな。


さて、デザートその1、柏の葉でくるんだ葛餅で中の餡がずんだ(青豆)、これに石原さんが一人一人お茶を点ててくださる。お客様のイメージで茶碗を選ぶと聞いたが、私は黒の天目茶碗、多分着ている服の色。

デザートその2、フルーツの盛り合わせ 白い泡雪苺、サクランボの甘くて大きいの(産地忘れた)、黄金柑の中をくりぬいて寒天でかためたもの、その他多すぎて覚えきれず。

デザートその3、玉状フルーツの蜜かけ、マイクロトマトや西瓜を小さい玉にしたのや石榴やなんやらかんやら(^_^; こんなに味の色彩が押し寄せてくると手に負えない。

デザートその4,これはまだいける希望者のみ、私はギブアップで健啖な知人のをひとくちだけもらう。トマトのソルベにバジルシードに多分オリーブオイル、ほとんどイタリアン。



IMG_5160.jpg



全部で57品目の食材がでたそうだ。
なんとまあ、これだけを手間を掛け、思いがけないコンビネーションで、、、、これはやはり予約が1年もとれない訳だと、深く納得。



IMG_5168.jpg



食事を終えて、はちきれそうなお腹で外に出れば、円山公園はとっぷり暮れて、あかりもないので暗い。お見送りはお店の人が提灯で足元を照らしてくれた。お見送りまでがスタイリッシュ。

あわよくば、次回の予約を、、、と聞いてみたら来年の12月だって!(^_^;オリンピックおわってるやん。といいつつ、これを励みにがんばろうかな。







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