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2023-06

初夏の大原〜勝林院・実光院2019 - 2019.05.30 Thu

ふっと時間があくと、ふらっと会いに行ける田園風景、大原へ。用もないのに(^_^;



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この景色!
手前はしば漬用の赤紫蘇の畑。これぞ大原。



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呂川のほとりを遡って、三千院はスルーして、律川の向こうの勝林院へ。
呂川、律川、あわせて呂律(ろれつ)、中国から来て雅楽に使われる音階が呂旋と律旋、これがあわないとろれつが回らなくなるのよね。
いかにも声明の根本道場・勝林院にふさわしい川の名前。



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今年の正月、声明を聞きに、こちらの修正会へ参加したのが雪の中であったが、もう今は緑も濃く、陽射しは暑い。

↓その時の涼しそうな写真も貼っておくね。

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この季節大原は観光客の姿は非常に少ないので、お寺の方も油断して(?)いつも流している天台声明のテープ流れてなくて、あわててスイッチいれにきてくれはった(^_^;

法然上人と、天台宗顕真をはじめ各宗派の重鎮による宗教教義に関する議論がここで一昼夜おこなわれたので「大原問答」とよばれる。末端まで数えると2000人を超すお坊さん方があつまったそうな。法然上人が難問をことごとく論破して、一躍その名を日本中にとどろかせたとか。




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正月には寒くて冷たかった床も今は風の通る気持ちよい場所になってるな。ここでしばし一休み。



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勝林院は現在常住のお坊さんはおられず、お隣の宝泉院、実光院(もと勝林院四坊のうちの2院)が寺務所になっている。だから前はあまり興味なくてスルーしててゴメン。
ここの境内は意外に広くて見所は多いというのに。

今の季節、池には河骨(コウホネ)の黄色い花が咲いていたり、、、



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池の上の紅葉の木にモリアオガエルの卵がみられたり、、、



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その親カエル?とおぼしきカエルもみられたりするよ。
大原の豊かな自然はいいなあ。これがうちから車で30分ほどだから!



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お庭が美しいといえば実光院、さきほどの勝林院のもと塔頭である。



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門をはいったとたんに、なんという甘い芳香!
正体はこの花であった。なんでもカラタネオガタマという中国原産の木の花であるという。ここには何回も来ているが、この花の季節は初めてだわ。



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こちらも額縁庭園が美しい。
ちなみにこの客殿は大正時代の建築。



DSC05873.jpg



この庭園の景色を独り占めしながら格別のお茶をいただく。



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客殿から眺める庭も美しいが、やはりこちらの真骨頂は季節折々の花が咲く池泉回遊式(といってよいか?)庭園なのだ。小さな茶室もある庭をそぞろ歩こう。



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庭の池には杜若が盛りであり、その手前には、



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背の低い河骨。
うまいこと景色を作っている。


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苔むした蹲居には青紅葉が映る。



DSC05889.jpg



いつか使ってみたいなあ、、と思わせる四畳半の茶室・理覚庵。
なんと昭和50年の建築なんだとか。そんなに新しいとは見えない壁のサビ方。建築資材はすべて大原の木を使用しているとか。



DSC05890.jpg



この茶室にはちゃんとすてきな蹲居も添っている。



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石垣の横には大原菊。
それ以外にもたくさんたくさん、名前のわからない花も咲いていて、ここは園芸好きには天国。


実光院を出て、本参道の呂川沿いではなく律川沿いに降りていく。



DSC05899.jpg



こちらは本来の大原らしい田園らしい景色が楽しめる。



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無造作に積み上げられた稲藁も、なんだか懐かしい風景。



DSC05902.jpg



田植えも終わった大原の里は、のどかだ。
こんな景色に気が向けば会いに行ける距離がうれしい。
帰りには里の駅で柴漬けならぬ(大好きな)刻みすぐきを買って帰る。






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 ≪…「大原問答」…≫から、数の言葉ヒフミヨ(1234)と南無阿弥陀仏とを、
静なる『自然比矩形』と動なる『ヒフミヨ矩形』『ヒフミヨ渦巻』に想う・・・

真善美草枕にて成就す

う〜ん、むつかしすぎてよくわかりません。

自然数の本性

数の言葉ヒフミヨ(1234)の世界は、

 もろはのつるぎ  有田川町ウエブライブラリーで検索で・・・

 ここに訪問でき感謝しています。

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