topimage

2017-10

山鉾立ての鉾町〜作事方のお仕事 - 2013.07.12 Fri

いつもはお土産物屋さんの四条センター。

IMG_2115.jpg

はい、もう御旅所(17〜24日まで三基の神輿が鎮座される)の準備はじまってます。
この日は鉾町のあちこちで鉾立て、試し曳きがおこなわれました。

IMG_2141.jpg

今年は函谷鉾の試し曳きに参加しよう。
まずは鉾町ご町内の方々が四条通りを東にむかって曳きます。

IMG_2146.jpg

鉾は巡行の日用のハレの日の幕ではなく、まだまだ普段着の幕をつけています。

IMG_2152.jpg

さて、西側へ、元の場所に帰るときに鉾曳き一般参加できます。

IMG_2154.jpg

この綱をもって、音頭取りさんのかけ声に合わせてそれ〜っ!
意外と軽く引けるのですが、途中で手を抜く人がいるのか?急に重くなったり軽くなったり。巡行の日は女人は引けませんからね。この時とばかり。

IMG_2157.jpg

鉾町のお子たち。いいな〜。そこは良い眺めでしょうね〜。

IMG_2159.jpg

所定の位置にもどってブレーキ(?)をかける作事方さん。かっこいい。

IMG_2160.jpg

これはカブラといって車輪の方向をかえるのに使う道具です。

鉾を組み立てるのは実は作事三役という専門の技術集団がされています。

鉾屋根を組み立て大工仕事などをする大工方。
鉾の櫓を組み立てる手伝い(てったい)方。
車輪を取り付け鉾の動きを操作する車方。

三役は毎年七月一日の吉符入りで、鉾町内に誓約書を差し入れ、鉾の組み立てを報酬をもらって請け負うプロ技術集団。でも最近では「手間賃はいらんから参加させてくれ〜」というボランティアの方も多いとか。

IMG_2163.jpg

大工方は巡行では屋根方となり、電線、電柱をよけて巡行の安全を期す役となるのですが、昔とちがって現在は広い通りを巡行するので、本来の仕事がいるのは狭い新町通りとかだけなんですって。

手伝い方は巡行時は「音頭取り」として鉾の前面に立つ人になります。

車方は鉾の進路の調整や停止、辻回しの作業をする人たち。辻回しのとき時一番かっこよく目立ちます。


ちなみにかつて四条通りが狭かったころ、鉾は離合できないので一番東にあった長刀鉾が動かないと他の鉾が進めなかったので、長刀鉾がくじ取らずの一番になったって話、知ってました?私は今日初めてしりました!意外な事実!



さて、しばらくあちこちの作事方のお仕事を拝見。

IMG_2173.jpg

こちらは室町通り、菊水鉾。
去年はこちらの試し曳きにちょろっと参加しましたわ。

IMG_2176.jpg

鉾の車輪の進行を調節する道具の数々。

IMG_2177.jpg

IMG_2180.jpg

恒例、菊水鉾のお茶席券の前売りです。こちらででるのがあの銘菓「したたり」。もっとも最近では年がら年中手に入りますが、あのほろっとする食感はやはり「したたり」だけ。
ちなみにここは武野紹鷗の大黒庵跡、かつ名水菊の井があったので、それにちなんで茶席がもうけられるのでしょう。

IMG_2185.jpg

同じく室町通りの山伏山。

IMG_2190.jpg

会所飾りもできあがっているようです。会所は夜に見るのが美しいのです。宵山に乞うご期待。

IMG_2192.jpg

四条通りを振り返れば菊水鉾を遠景にとらえます。いつもなにげに歩いている街並みが、この数日間だけはまったく別の空間に変わってしまうのは、いつ見てもわくわくします。

IMG_2197.jpg

お、北観音山では真松上げ(真松を山にとりつける)がこれからのようです。
(予定では14:00〜。でも松の到着時間によってこの日みたいに15:00こえる時もあり)

IMG_2199.jpg

IMG_2200.jpg

この釘を一本も使わず縄で組み立てるこの技といったら!機能的にも視覚的にも超ビューティフル!!

IMG_2203.jpg

心棒と松の連結部分はしっかりと、ことにしっかりと結ばないといけません。緊張感たっぷり。

IMG_2208.jpg

この「洛中洛外」のシャツをきた人たちは最近できたばかりのNPO法人洛中洛外のメンバー。つまり京都のお祭りならどこへでもボランティアでてったいに(手伝いに)きてくれる人たち。県外組の方が多いのですって。

IMG_2213.jpg

稲藁でつくったこの縄もだんだん調達がむつかしくなってきているそうで、MADE IN JAPAN の藁が使えるのもあとあまり長くはないかもしれないのですって。なんだかさびしい。

IMG_2214.jpg

真松上げの準備ができるまで、山をふだんしまっているお蔵の中をちょっと拝見。

IMG_2215.jpg

お、ここにも裏方さんの電気工専門の方が。提灯などの灯りを確保するのに必要な仕事です。

IMG_2221.jpg

IMG_2231.jpg

りっぱなお蔵には山の車輪やら、引き綱やら、提灯を下げる柱やらいろんなものがおさめられ、確かに外より温度が1〜2度低い。この蔵の手前にはご神体の楊柳観音様の耐火のお蔵もありました。昔は、深い穴を掘っていて、火事などの時にはそこへ観音様を沈めてお守りしたんだそうです。

さあ、いよいよ真松立ての準備ができたようです。

IMG_2233.jpg

真松に飾られている鳩(もしくは尾の長くない?尾長鳥)。由来は謎なんだとか。

IMG_2235.jpg

さあ、真松を持って、、、

IMG_2237.jpg

まずは山本体を90度回転させます。(お辞儀をさせるような感じね)これ、はじめて綱引きのてったい(手伝い)させてもらいました。感激!

IMG_2245.jpg

天井がよこを向いた山に真松を差し込みます。

IMG_2254.jpg

固定して、

IMG_2256.jpg

今度は山を反対に起こします。これも参加させてくれます。

IMG_2258.jpg

かけ声とともにだんだん起き上がっていく真松。

IMG_2266.jpg

IMG_2275.jpg

立った〜!!
おもわず拍手がわきおこります。感激〜!作事方、Good job!!

北観音山をあとにして、しばらく鉾町を逍遙。(暑さなんかにマケナイ!)

三条に近い室町の黒主山。

IMG_2288.jpg

大伴黒主が眺める志賀の桜。この桜の造花は巡行の後、分けてもらえるらしい。厄除けになるとか。


IMG_2289.jpg


黒主山に威容を誇る誉田屋さんに、ことしもキーヤン(木村英輝さん)の鯉の垂れ幕が下がりました。

IMG_2290.jpg


けっこう好きな鯉山(室町六角下ル)。森見登美彦さんの「宵山万華鏡」にでてくるしね^_^;
まだあのとぼけた鯉はのっていませんが、作事方のお仕事はもう終わったようです。

さてここから四条通りの南側の鉾町へ。

IMG_2308.jpg

まずは岩戸山。

IMG_2310.jpg

実は私、縁があってここの山に登れる券、たくさん持っているの。なので今年も登ろうと思います。

IMG_2320.jpg

形のユニークさではNo.1 の船鉾。これは出陣の船。(神功皇后三韓征伐)

IMG_2322.jpg

今年もご神体が入れられている唐櫃巡行参加で、来年はいよいよ鉾も完成し、本格的に巡行に復帰する大船鉾では会所飾りの真っ最中。これは凱旋の船なので、いろんな書体の「凱」の字が。

IMG_2325.jpg

放下鉾では、車輪を取り付ける石持と呼ばれる部分の小口に貼られた奉書をなんとデッキブラシと放水ではがしていました。へ〜、こうやって剥がすのか〜。それに縄の部分、水かけほうだいでもいいわけね。

IMG_2332.jpg

そろそろ歩き疲れたし、帰るとしましょう。これは各山鉾のシンボルマークを集めたポスター。どれがどこの山鉾かすべてわかったらエライ!

IMG_2333.jpg

烏丸通りにでてみると、なんと錦小路にある御手洗の井がもうひらいているではありませんか。今年は早いのかな。15日の早朝〜24日までと聞いていましたが。

IMG_2335.jpg

八坂神社本殿の井戸と地下でつながっているという伝説の名水です。お供えをして頂戴しました。


長々とおつきあい、ありがとうございます。
今日も暑い一日でしたが、熱い一日でもありました。(^_^)b

関連記事

● COMMENT ●

こうやって山や鉾が立てられるのですね。
私も昨日は用事があって京都に出かけておりましたが 人が多そうでしたので 山や鉾をさけておりました。
いつかまたしぇるさんみたいに鉾町の鉾立てを見に行きます。

誉田屋の鯉

しぇる様  祇園祭レポート楽しいです!
祇園祭は山鉾巡行もさることながら、鉾・山建てや曳き初めにこそ魅力がありますね。
町内会の人々が協力してる姿に心和む思いです。
ちなみに誉田屋の鯉は毎年一匹づつ追加されているそうです。
270匹でスタートなので今年は275匹になってるはずですが、数えてみる根性はありません(^o^)

今朝から京都に来ています。
東京にいるときから拝見していましたが、
今夏のしぇるさんの祇園祭取材随分熱が入ってますね。
少しは、来年以降にとっておかれた方がよろしいのでは???(←ヒトリゴト)

ひいらぎ様

昔は宵山、山鉾巡行にしか目が行きませんでしたが、今はこういう裏方仕事にとても興味があります。
鉾町の人口は減りつつありますが、鉾町以外の熱いボランティアたちも祭を支える大きな力になっているんだなあと思ったり。私は粽作りくらいしか、てったいできないけどね(^_^;

ハマミケ様

長々と読んでいただきありがとうございます。
伝統的な行事もあれば、次々と新しい名物もできつつあります。伝統の根幹はかえてほしくありませんが、世につれ人につれ変わっていく部分も淘汰されたのち、また歴史の一部になるのでしょう。
来年はほんとうに後の祭り復活するのかな〜?

S&Y様

そろそろおいでになるころだと思っていました(^_^)b
曜日めぐりが今年はややわるいので、仕事の合間をぬって短時間にこゆ〜く活動しているのは例年通りですよ〜。年々知識は増えてくるので(忘れていくのも多いけど、、、)いままでスルーしてたことにも目がとまるようになりました。こんな炎天下の祇園祭、いったいいつまで体力的におっかけられるかしら。

今年もご堪能くださいね〜。

 しぇる様へ
 
 今は、昔の話になってしまいましたが、京都を始め、日本の各地で大学紛争の火が
燃え上っていた頃、京都ではデモで逮捕された仲間の保釈金を稼ぐために、学生が
山鉾の引き手や担ぎ手に参加していました。
 しぇる様が入学した時は、そのような熱気は冷めていた思いますが、伝統行事と
学生の関わり合いに、京都が学生の町だと改めて思い起こしました。

narahimuro様

保釈金をかせぐ、、、というのではありませんでしたが、山鉾巡行の日に曳き手のなかに何人ものクラスメートの顔を発見したものです。京都の大学にきた男子ならいちどは参加しないと!うらやましかったです〜!


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/122-d6741ab4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

祇園会茶会〜大船鉾復活によせて «  | BLOG TOP |  » 神輿洗い、、、は終わって、、、

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (8)
茶の湯 (212)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (58)
茶会(亭主) (2)
京のグルメ&カフェ (52)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (49)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (32)
京都めぐり2017 (26)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (52)
奈良散歩 (19)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (38)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
古筆 (1)
京都でお遊び (5)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (23)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR