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2024-02

塵外室にて〜祇園会・雷鳴の茶事 - 2019.07.25 Thu

銀閣寺畔の三友居別邸・塵外室はお名前だけはうわさで聞くものの、いままで行く機会ががなかった。
このたびお茶友さんがこちらで茶事をされるとのこと、お招きいただき、うれしくも塵外室デビューとなった。



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白沙村荘向かいの疏水べりをはいったところ、東山の懐に抱かれた閑静なお屋敷である。
元がどなたのお屋敷だったのかはわからない。



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玄関には長刀鉾のちまきがかかる。



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庭園も玄関脇も植木屋さんの手が行き届いたたたずまい。



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迎付
ご亭主は四国と大阪を行き来され、京都の茶会、茶事にも精力的に参加されている茶道男子である。
昨年、我が家の夕ざり茶事にお招きしたご縁で今回お呼びいただいた次第。



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年に何回か、京都の料亭などが持っている茶室を使って茶事を数年前から楽しまれておられるとか、お仕事もあるのにほんとうにお茶がお好きなんだな。



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まずは広間にて椅子席の懐石

ご挨拶でおでましのあと、「吉野天人」のお謡いで幕開け、これはうれしい。(お謡いもおできになるのね)

掛軸が「八面起清風」黄檗山の管長だったか、どちらかといえば煎茶寄りのフレーズ。
爽やかな清風を感じる、、、、といいたいが、主客総勢8名、いずれもお茶への思いが(いい意味で)暑苦しい面々(^ ^:



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懐石は三友居さんなので、間違いなし。
むか〜し、家での懐石に板さんにきてもらったことあったなあ。一文字飯の切り方や、ご飯を炊くタイミングなどをおしえてもらったが、、、、今に活かせてない。



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お酒は次客様の庵名にちなむ「鶴聲」佐々木酒造、チェコのボヘミアングラス最高峰モーゼル製



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牡丹餅がきれいに浮いた備前のお皿でいただくのは鮎の塩焼き
日頃おつきあいのある方ばかりでしかもお茶に暑苦しい?面々といえば話がはずまないわけがなく、つきることもないのだ。



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冷製炊きものをいれた江戸ガラスのまた薄くてうつくしいブルーであること!



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八寸にて大好きな酒盗、くちこが出たのにはますますお酒がすすんでしまう。

お客様の中には裏千家の先生もいらっしゃるので、ご指導をうけつつ千鳥もしっかりとこなされる。
お人柄が素直でいらっしゃるのがとても好ましく素敵。

「吉野天人」の返礼に、季節柄七夕の「天鼓」のキリの部分を謡わせてもらったが、またしても間違えて完遂できず(´;ω;`) お座興と思し召せ。





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中立のあとはいよい小間の茶室、塵外室に席入り



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塵箸も裏千家仕様
ちなみに客は裏千家+表千家+藪内の連合軍(?!)



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連客の数奇屋建築士I君曰く、聚光院の枡床席写しではないかとのこと、四畳+枡床である。
ちなみに彼は席入りするとやはり見るところが全然違う(^ ^:



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お菓子が老松さんに特注してくださったつくねきんとん、きらきらの金粉、銘は「乙女」とかや。
新旧乙女茶会をワタクシやっておりましたから、(もにすごく)旧な乙女としてはうれしいお心使い。



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炭手前
風炉釜は奈良の釜師さんのもの、これもご連客に奈良の方がいらしたことにちなむお心使い。



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後座には袴をきりっと十徳に着替えられて、帯も帛紗も変えて。
あとで聞いたら、できることなら水浴びもして心構えを切り替えたかったとおっしゃる。
武人の心構やね。


花はすがすがしい祇園守 これこそ今の私の気分♪
黒い実は白山吹の実だそうだ。七重八重花は咲けども山吹の、、、の歌通り実はならないものと思っていたが、白はなるのだな、びっくり。

この日は早朝に貴船神社のご神水をとりにいって運んでくださった連客さんがおられて、ありがたいことにその水を使っての濃茶である。
茶碗は大樋の黒であったが、お茶碗拝見したとき、おもわず「おお!」と、声がでた。
なんと美しい練りあと!玉一つなく、つやつや、これは最近ではピカイチのお練り加減ではなかろうか。美味しかったことは言うまでもない。

ご亭主のお点前は、訥々と、ときに間違えときに淀むことあれど、一つ一つの所作が美しく、誠実なお人柄そのもの。なにより美味しくお茶を練ることができるのが一番ではないかと思う。




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続き薄

干菓子がこれまた祇園祭(八坂神社社紋+うちわ)で、日日祇園祭追っかけに奔走する正客(=私)へのエールとうけとった。また元気出そう。

お茶碗は高麗、志野、京焼、手捏ねの黒楽などなど、おそらく客の顔をそれぞれ思い浮かべながら選ばれたのだろう。

表千家と藪内の方に、裏千家のみにつたわる秘儀(?!)ややこしい続き薄の飲み方の作法を伝授す(^ ^;



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茶碗を肴に暑苦しいお茶好き面々、話に花を咲かせていたら、突然の雷雨、雨は滝のようで雷鳴もごく近くらしく、声が聞こえないくらいであった。ただ、茶室の中は別天地、ぬれることも雷に打たれることもないので、これも夏の茶事の醍醐味とばかり、楽しんだのであった。(帰り道が若干心配ながら)



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最後にご用意くださったお土産が、ご亭主も私も旧知である作家・村松栄子さんの最新刊「能楽ことはじめ」であった。吉野天人、天鼓ときてこれで締める!最高!
表表紙裏に、村松さん直筆の謡いのフレーズが。各本ごとに謡の種類は異なり、私は高砂、千秋楽は民をなで〜♪であった。なんとうれしい。

また彼女のご亭主へあてたお手紙も心がこもり、日頃のお付き合いの深さ清々しさがわかるようであった。

茶事に招かれるとそのお人柄がわかるという。今回もいままで以上にご亭主のお人柄に触れることができ、これからもずっとお茶のお付き合いしていただきたいと切に願う。

ご連客方々にも同じく、深く感謝。ほんとうにだれひとり引くことなく、お茶好きの思いを暑苦しく語れる楽しい楽しい席でした。










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