fc2ブログ
topimage

2024-02

西本願寺日曜講演+書院見学・御菓子丸さんのお菓子付き - 2019.10.19 Sat

西本願寺では月に一回日曜講座というのが開かれているらしい。申し込み不要、しかも無料、どなたでも、というのと今回の演題が今まさに京都国立博物館で開催中の「佐竹本三十六歌仙絵」、本願寺の書院で御菓子丸さんのお菓子付き、、、というのにいたくひかれてでかけて行ったのだが、、、、



IMG_7272.jpg



Σ(゚д゚|||)

永青文庫の副館長もされている講師の橋本麻里さん、台風の影響で新幹線動かず、御入洛できなかったよし。(改めて東京って遠いなあ)残念だが、講師差し替えでされるらしいのでとにかく中へ入る。



IMG_7233.jpg



場所は西本願寺の北の聞法会館(もんぽうかいかん)総会所。



DSC08835.jpg



ここでは毎日お西さんによる法話(常例布教)も行われているとか。なんと広い座敷だ。



IMG_7245.jpg



本来は唐紙の実演で講演に花を添えるだけの予定だった(料紙の話もされる予定だったので)唐紙のかみ添の嘉戸浩さんが急遽講師に。
しかし、時間がもたない、ということで国博から出張してきたトラりんが、愛嬌をふりまいたり握手をしたり一緒に撮影大会をしたり、がんばってくれた(^_^;
ちなみにトラりんは光琳の「竹虎図」からうまれた京都国立博物館公式キャラクター。



DSC08823.jpg



自分で自分の似顔絵を描いたり大サービス。
本来のテーマである佐竹本三十六歌仙絵展のPRが目的であるが、十二分にその役目を果たしたと思うね。(この展示、期待してわくわくしているのだが、いつ行くか検討中)



IMG_7266.jpg



そしてかみ添さん登場。
紫野の町家で、10年ほど前に出来たときからたまにのぞいたり、カードや便箋を買ったりしている唐紙のお店である。唐紙で有名な唐長で修行されたあと独立された。伝統的な版木だけでなく、印度更紗の型をつかったり斬新な型押しの紙製品を作っておられる。
唐紙には料紙(石山切なんかね)と室内装飾(襖など)があるが、かみ添さんは主に後者をされている。



DSC08816.jpg



実演してくれた型押しは襖の12分の1のサイズになるという。これを横2列縦6列に並べて一枚の襖が完成する。一見単純で簡単そうにみえる作業だが、そこにいくまでの準備や、季節や和紙の出来具合による微調整が必要だとかで、そこはやはり職人技が必要なのだ。



DSC08822.jpg



型押しに使われる道具と材料は
胡粉+雲母+フノリ+(色付けの顔料)
特徴的なのが版木に直接色を置かず、篩とよばれる団扇みたいな道具で色を置いていくところ。この篩はじめて近くで見たわ。ガーゼをフノリつきの紙テープで留めてあるのね。




DSC08833.jpg



摺り上がった鳥の子紙(襖に使う)と版木、雲母のせいでキラキラと美しい。



DSC08831.jpg



会場には、西本願寺の門前で本願寺はじめ文化財修復を手がける宇佐美松鶴堂さんもおられて、所有されている貴重な版木も展覧してくださった。これは絶対非公開の西本願寺黒書院(門主のプライベート空間)襖の版木なんだそうだ。あらかじめ和紙に墨をおき、金箔をはった上に型押し、、、というまことに手の込んだ唐紙だとか。



DSC08836.jpg



トラりんの活躍もあって、無事時間通り講演は終了したが、始まる前にお菓子丸さんのお菓子付き本願寺書院見学を申し込んでおいた(有料)ので、境内に移動。



DSC08844.jpg



修復中の阿弥陀堂〜御影堂を通りぬけるとき、必ず下を見る。
ここの床の埋木のバリエーションはほんま見ていて飽きないので、これは是非オススメする。(以前コレクションした埋木の記事はコチラ



DSC08854.jpg

(遠くに本願寺伝道院、境内に近く始まる献菊祭の準備)


国宝や重文にあふれた書院建築群、能舞台は撮影禁止だが西本願寺のHPで写真をたっぷり見ることができるので是非!

桃山の建築群の中で特に印象深かったのは白書院の豪華絢爛欄間と北の能舞台(屋外に2つあるうちの1)、いずれも国宝。宗教者がこんなに贅沢してええんかいな、と私なぞは思うほどすごい。しかも修復につぐ修復が重ねられているとは言え、ここまで残っているのもすごい。
東狭屋の間の天井に描かれたおびただしい書物、その中に1匹だけいる小さな「八方にらみの猫」(鼠から書物を守る意)もお忘れなく。


書院は日ごろ結婚式や信者さん達の集会などでもつかわれているようで、この日も結婚式のカップルの撮影が二百畳敷の鴻の間でおこなわれていた。



DSC08851.jpg



最後にお待ちかね、北の能舞台が見える部屋で御菓子丸さんの特注和菓子をいただく。
銘を「黒衣(くろこ)」
「黒を纏った(竹炭)羊羹の中には季節の味が閉じ込められている 何が入っているのか、自分に問うお菓子」の説明が。
ほんのりラム酒、閉じ込められた季節はおそらく柑橘。美味しく美しくなんだか哲学的なお菓子である。



DSC08852.jpg



お菓子に添えられていたのは、先ほどかみ添さんが摺っていた唐紙。



IMG_7282.jpg



裏に山口晃画伯(大好き)デザインの西本願寺参拝記念のハンコ、これは記念になるなあ。



IMG_7293.jpg



そして見る角度によって色が変化する唐紙の真骨頂!



DSC08860.jpg



最後に修復を終えたばかりの国宝・飛雲閣を久々に拝見、外観だけだけど。



DSC08864.jpg



この左端が江戸時代に増築された部分で、藪内六代比老斎によるといわれる茶室・憶昔(いくじゃく)かな。


飛雲閣を最後に書院ツアーは終了、三十六歌仙絵の話は飛んでしまったが、けっこう充実した講座であった。




関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1282-c93fc383
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

東大寺慶讃能2019 «  | BLOG TOP |  » 誉田屋にて源兵衛さんに帯の話を聞く〜神名舎イベント

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (15)
茶の湯 (412)
茶事(亭主) (86)
茶事(客) (179)
茶会(亭主) (18)
煎茶 (10)
京のグルメ&カフェ (96)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (111)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2024 (3)
京都めぐり2023 (33)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (15)
美術館・博物館 (147)
奈良散歩 (131)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (61)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2024 (1)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (12)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (14)
中国茶 (49)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (2)
御所朝茶 (4)
熊野三山巡り (2)
有田2022 (1)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (6)
信州旅行2023 (2)
京都モダン建築 (3)
春日若宮おん祭2023 (3)
春日若宮おん祭2022 (3)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR