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2024-02

東大寺慶讃能2019 - 2019.10.21 Mon



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10月15日
この日も東大寺は観光客やら修学旅行生やら鹿やらでおおにぎわい。
今をさかのぼること1277年前、天平15年のこの日、聖武天皇は毘盧遮那仏建造発願の詔を発した。



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よってこの日は毎年午前中慶讃法要ならびに表千家による献茶式、午後から慶讃能が行われる。
、、、、あら?もう幡を仕舞うの?




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法要、献茶式が終わると能がこれからなのにとっととしまっちゃうのね。でも滅多に見られないシーンを見てしまった。



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能舞台は南大門を入ったところの鏡池に浮かぶ。
屋外の舞台であり、通りすがりの観光客も自由に見られ写真を撮ってもいい舞台なので、少々特殊な舞台である。



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演能中の写真を撮れる機会は滅多にないから、がんばって望遠レンズを持っていく。(でもこれくらいがリミット)

仕舞「班女」「松虫」、謡い「蝉丸」と続いていよいよ本日お目当ての能「東北(とうぼく)」
これが始まる前に帰ってしまう外国人観光客に「これからが本番なのに〜〜」と引き留めたかったが、、、(^_^;



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池の浮島にしつらえられたとおぼしき控え室から、まずは囃子方、地謡の方々が登場。

演目の「東北」は、、、、都の東北院(真如堂の近くで我が家からもまあまあ近い)の梅を旅の僧が愛でていると里女が、この梅は和泉式部がかつて手植えした梅で式部が軒端の梅と名付けて朝な夕なに愛でた梅である、と告げ読経を頼み消える、、、という前半はカットされ、後半のみ演じられる。



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ちなみにこれが現在の東北院の軒端の梅である(4年前の2月に撮った)
梅の盛りでも、ほとんど人が見に来ないひっそりとした場所にある。梅の精が出てきてもっと見に来て愛でてよ、と言っても驚かないよ(^_^;



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旅の僧はいまやワキ方としてひっぱりだこの(遠い後輩の)有松遼一師。



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後シテの和泉式部、演じるはシテ方山中雅志師
朱の袴(緋大口)に長絹という高貴な姿である。



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かつて関白藤原道長が東北院の門前を車で通りかかり、法華経を声高らかに誦したので、中にいた和泉式部が「門の外 法の車の音聞けば 我も火宅を出でにけるかな」と詠んだ。その功徳で死後歌舞の菩薩となった、といういきさつを語る。
(火宅云々は法華七喩の中の「三車火宅」をベースにしている)



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  ♪ 春の夜の闇はあやなし 梅の花 
    
       色こそ見えね 香やは隠るる 香やは隠るる

(古今集 凡河内躬恒)


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このように大仏殿を背景に見る能はちょっとタイムスリップしたような気持ちになる。
鏡池にほんのりうつる陰もまた美し。



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浮島には東大寺の幔幕を張り巡らし控え室に。
すでに色づき始めた木々の色。

まあ、残念だったのは観光地ど真ん中で、能を初めて見たという人も多く、ざわざわと周りが騒がしすぎること。いいところで金切り声や怒声が響くからなあ。ロケーションとしてはしょうがないけど。



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 ♪ 此処こそ花の台(うてな)に 和泉式部が臥所(ふしど)よとて
   
     方丈の室に入ると見えし夢は   覚めにけり


和泉式部の魂は去って行きました。



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帰り路
お約束の奈良の鹿
鹿煎餅も値上げされたそうだね。



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最後は中川政七商店ならまち茶論にて、この季節鉄板の善哉とほうじ茶で締める。




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