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2024-02

淡路島にて名残の茶事 - 2019.10.27 Sun


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ツバキ科の楚々と下を向く茶(チャ)の花も咲く名残の季節



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明石海峡大橋を渡って晴天の淡路島へ。

今日は茶事によびつよばれつのお仲間でお招きの順番、亭主は師匠(私淑中)である。流派も裏千家、山荘流、紫野遠州流(仮)、藪ノ内流と多彩な面々。これがまた楽しい。
おりしもこの日は天皇即位礼の日であった。



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半年ぶりの露地は樹木の落とす影が長い。
待合に益田孝(鈍翁)の軸、おお、そういえば現在京都国博で開催中の佐竹本三十六歌仙絵をぶった切った(^_^;)大立者だわ。またお正客様の山荘流流祖・高谷宗範とほぼ同時代の人でもある。

席入りすると、六歌仙の歌を色紙にちりばめた風炉先、軸が伝寂蓮右衛門切(先日の和楽茶会にもでていたがすっかり忘れてた!)佐竹本三十六歌仙絵につながる和歌の世界だ。「をみなへし(女郎花)」の歌であったが、まだ完璧には読めぬな。

色紙風炉の二文字押し切りのエッジがぴしっと立ってさすが。
(私は今年全部丸灰でお茶を濁してしまった)あまりに美しいので、初炭で風炉中拝見所望。

懐石も師匠お手製
向付が古染の写しで有名な村田森さんのザクロ。村田さんの古染写しは私も好きで何種かもっているが、現在ご病気療養中とのこと、早いご回復を祈りたい。
富山の万惣さん直伝のカニしんじょうはフワッフワで感動的。私のはどうしてもカマボコみたいになっちゃうしなあ。

石杯に「これでしょ?」と選んでくれたのは、うふふふ、、、大好き三島の盃、にんまりがとまらん。
強肴の鉢も以前から知っている来賓三島のかっこいいやつがでてきて、ニヤニヤしていたら連客に「あやしいですよ。」と言われた。



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主菓子、美しい五色の糸のオダマキがこれまた師匠のお手製と聞いてまたびっくり。
銘が「揺蕩(たゆたふ)」(多分、、、(^_^;))当日即位礼で、皇族女性方がお召しのご装束や檜扇の飾り紐の連想でもある。(後日師匠より「天雲の たゆたいくれば ながつきの もみじの山も うつろひにけり」(万葉集・遣新羅使)の歌から、とご指摘ありました)

縁高が黒くてみえないが、実は結んだ干瓢が入っている。お正客が遠州系の流派なので、遠州流茶事にならったものなのだそうだ。
そういえば四つ頭なんかでも椎茸とかでてくるし、裏千家でも奥伝の菓子に蒟蒻とかでるときもあるから、その名残なんだろうか。

八寸の生栗は初めての食感。シャクっとしてあとでほんのり甘い。今後うちでも使えないかメモメモ。



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後座

秋明菊を入れた竹の一重切は尾張徳川家12代知止斎(徳川斉荘)のものだったか。茶を裏千家の玄々斉に習ったという。その玄々斉の茶杓がでていたが、私始めて本物をじっくり見たかも。頭巾型の櫂先はよく見るが櫂先の裏の削りの迫力あること。

濃茶をそれぞれの流儀で飲むのが見ていて面白い。ちなみに濡れ小茶巾を使うのは裏千家だけ。茶碗手渡しありなしもそれぞれ違う。

干菓子がこれもお手製のピーナッツ州浜!+ドライイチジクのチョコレートかけ。

薄茶のお茶碗はとりどり、やはり土地柄、懐石の器もだけれど初代珉平(文政年間)の作品がたくさん見られるのはうれしい。あの独特のねっとりしたグレーの土味は、同じく淡路島特産の瓦の土からきていると知って、なるほどと納得した。絵付けも色も華やかな京焼と違う鄙びている感じが味になっている。残念ながら廃絶してしまった焼物。




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茶事に慣れている師匠は重厚にも軽妙にも茶事を操れる。いつかあのようにさらさらと気負わずに水のようにできればな〜と思うが道遠し。そうこうするうちに体力の衰えも感じてきたしね。でもがんばろう。

帰り道、行きに明石海峡大橋を眺めた淡路SAの観覧車はライトアップされている。これを見ながら淡路島をあとにした。






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