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2020-01

高麗茶碗〜三井記念美術館 - 2019.11.21 Thu

根津美術館を出て、表参道の駅地下にけっこうな規模のフードコートがあることをM姉様に教えていただき、二人でなかよくランチした後は三井記念美術館へ。途中武者小路千家の若がなにげに歩いておられるところに遭遇したり、、、、



IMG_7712.jpg



途中紅茶ではなく日本茶のフレーバーティー50種!というのお店に驚きながらたどり着く。
(スイカとかチョコミントとかバナナミルクとか、ちょっと想像できないというかしたくないような、、、オーナーはフランス人だと。納得)



DSC09252.jpg



不白展をオープンそこそこに出かけることにしたのは、これの会期に間に合わせんがため。
大好きな高麗茶碗シリーズ!
高麗の分類とか歴史とか、かなり勉強した方だと思うが、繰り返し刺激を与えてないと消えていく情報が多いお年頃(^_^;、それに高麗茶碗図鑑がわりに図録がほしかったのだ。

高麗茶碗の分類は、特に後期の日本からの注文のものが混乱しているというか、わかりにくく、研究者によっても分類が異なるので、私たちがまちがえても全然セーフ!だと思っている。
今回の展示は
1)朝鮮半島の日常の器を茶道具に見立てたもの〜井戸、粉青など
2)日本向けに注文に応じて焼かれたもの
  ①釜山の借用窯で焼かれたもの〜斗々屋、伊羅保、御所丸、蕎麦など
  ②釜山の倭館窯で対馬藩が運営にたずさわったもの〜金海、半使、御本、呉器、玄悦・茂三・弥平太などなど(これが一番ワカラン)

と分け、各種類の代表となるような茶碗を展示してあるので、生きた図鑑でもありわかりやすく(言うてもワカランが)勉強できるようになっている。



DSC09254.jpg



私が好きなのはやはり見立ての時代の物で、井戸はそりゃ好きだがなかなか手を触れる機会がなく、比較的入手しやすい粉青シリーズ(三島・粉引・刷毛目)。
ここでおさらい 
  <粉=白い化粧土 青=透明釉の色>  で粉青
刷毛目や三島のうすいブルーの地は釉薬の色なんである。はっきり言って倭館窯以降の物には全く興味がない。借用窯のものも伊羅保までかな。あまりに日本人っぽくってなんかのびやかさがないというか、作意がすぎるような気がするのだよ。(あ、でも彫三島は好き)



IMG_0047.jpg
(重い図録二冊をリュックにかついで持ち帰った)


気になった物をいくつか

刷毛目「合甫」、全部刷毛目なのだが、粉引とどうちがうのか?

真熊川と鬼熊川では、印象と裏腹に鬼の方が小ぶり

大好きな粉引ではあるが伝世品は極めて少ないのにそのうちの4つまで出ていた!しかもその景色が4つとも全然違うのにおどろく。三井がもっている「三好」が一番好きかな。

三島はなんと3つしかでてない。それも二得三島とか。普通の三島は数が多すぎて価値がいまいちなんかな。よだれのとまらん三作三島もあった。

井戸茶碗がこれでもか!とでていたのは圧巻である。大井戸、青井戸、小井戸。根津で見たタライラマ師の「八重桜」に匹敵する小貫入「雄蔵山」は藤田所蔵、雰囲気がよく似ている。

日本からの注文品の時代になると斗々屋と蕎麦の区別がつかなかったり、呉器や御所丸はあまり好きではないし、、、と思っていたが、なかなかどうして、名品となるとやはり格が違う。
斗々屋の極渋しかし多彩な味わいの「奈良」を見ていたとき、これを現在の所蔵主に取り次いだという某道具屋さんがいらして、来歴を説明してくれたのがうれしかった。(M姉様のおかげです)

黄伊羅保は3つのみ、しかし全部伊羅保か?と思うくらい趣がちがう。

東博の彫三島「木村」がでていた(。>ω<。)ノ私が見たことのある唯一の外花!(茶碗の外側にも印花がある貴重なもの)これ好き♪



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(夜の三井タワー)


最後に興味深かったのがパネル展示になっていた「御誂物控〜(元禄14年から宝永2年まで)」である。これは昭和55年に発表された釜山の倭館窯、特に当時そこを仕切っていた弥平太への注文書で、これによって倭館窯の歴史研究が飛躍的に進んだと言われる資料である。(対馬歴史民俗資料館蔵)
そこには注文する器のことこまかな寸法入りの切り型とか紋様とかが描かれ、展示にはその図からおこしたと思われる器の現物があり(御本編笠・弥平太)おお!と感動した。
さらにずっと高麗青磁と思われていた雲鶴青磁が御誂物控に載っており、初めて注文されて作られた御本とわかった、というあたりはもう鳥肌ものである。


この展示をM姉様とずっとおしゃべりしながら(スミマセン、はた迷惑でした)一緒に見た。ここに個人蔵の展示品をいくつも出している数寄者さんとお友達でもあるお姉様はさすがにすごい。
今自分で作った言葉だが「茶の湯インテリジェンス」の高い人と展示を見るのはなんと楽しく勉強になることであろうか。
東京駅でお別れしたが、この日一日ずっとおつきあいくださりありがとうございました、の気持ちをこめて最敬礼。



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新幹線に乗る前に、最近東京駅地下にできたカンノーリバーのお店へ。(カンノーリを模したシチリアというお菓子に最近はまっているの)私がこんなしゃれた店を知っているわけないので、ここはブロ友のMariko様に教えていただいたのだ。




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その場で好きなクリーム、トッピングを組み合わせて作ってくれるので5種5本をオーダー。新幹線の中で食す。美味しいからって言っても、やはり2本が限度でありました(^_^; (のこりは家人へお土産)



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● COMMENT ●

しぇる様、こんにちは。
1日違いで私も今日、行ってきました。
うちにも茂三の写しがあるものの、なんだかよく知らないので、対馬コーナーは勉強になりました。
高麗茶碗ばかりがこんなにたくさん集まったのを見て、堅手も蕎麦手も小井戸も写し持ってるなぁ…、あれ?私高麗茶碗、好きなんじゃん⁉︎と気付いたのが結構衝撃でした。
いや、好きだから見に行ったんですけどね😅
いい粉引が、いつか欲しいです。
私は有楽井戸の静かな迫力が、印象に残りました。

しぇる様を見習って、掛け持ちして大嘗宮も見てきました。
青空に白木が映えて、なんとも神秘的でした。

ちび山様

やっぱりおいでになりましたか。行きますよね、これ。
ある程度お茶やると、高麗茶碗へ走る人が多いような気がします。
それだけ魅力的(お茶やらない人にはどうなんだろ、小汚い茶碗とか?(^_^;)
茂三と、弥平太と玄悦のイメージをつかもうとするのですが、やっぱり混乱です。

大嘗宮拝見も考えたのですが日程的に無理で、きっと人多いだろうなあ〜と断念。
拝見されたのなら一世一代のよいものをご覧になりましたね〜。


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