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2020-01

サラリーマン狂言・河田全休さん〜京終サロン - 2019.11.25 Mon

二回目の京終サロンである。前回は薬師寺花会式の造り花のお家の方のおはなしでたいへん面白かったのだが、いかんせん、交通の便がいまいち、帰りが遅くなる、、、ということでなかなか行けずじまいであったが、このたびサラリーマン狂言の河田全休さんがゲスト、と聞いてでかけた。
(京終:きょうばて、、、と読むのよ。京、だけれど京都じゃなくて奈良だよ)



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京終サロン会場の夜の璉城寺

河田さんとは数年前、陶々舎の狂言会で知り合ったが、古典狂言を演じられたのはみたことがあるけれど、サラリーマン狂言は実はまだ見たことがなかったのだ。そうこうするうち、新聞やTVなどでも時々取り上げられるようになり、ますますのご発展のようでなにより。最近では給湯流サラリーマン狂言と名乗っておられる。



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璉城寺の座敷の中になんと!鏡の松が!
なんでも京終サロンのスタッフの方がこの日のために描いたものとか。素晴らしい!



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まずは狂言の歴史や奈良との関わりなどのお話しを聞く。
(ならまちに大蔵宗家屋敷跡の史跡があるとか)

河田さんは京大卒、大学時代に学生狂言会に入会し、以後大蔵流のプロの狂言師の方々に師事し、古典狂言をみっちりされた方なのである。狂言普及につとめるうち、太郎冠者と主の関係がサラリーマンとその上司である中間管理職の関係そのものであると考え、狂言の型で現代のサラリーマンの姿を描くサラリーマン狂言を発明したのだそうだ。




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そして本日のメインイベントは、同じ題材の古典の狂言とサラリーマン狂言を見比べるというもの。
題材は「痿痢(しびり)」

古典の痿痢は、外に買い物に行けと主に命じられなんとかしてそれを逃れたいとあれこれ言い逃れをする太郎冠者。行きたくなるような用事も言いつけられ、仮病をつかったもののだんだん辻褄があわなくなって主に怒られて退場、、、というお話し。

あるじ役は、全休さんの狂言友達で京終サロンの常連でもある大塚盆休さん。



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膝が痿痢で痛うてたてませぬ、、、、の太郎冠者。
室町時代の庶民の言葉や暮らしを写しているというが、現代にも充分通用して笑える。



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サラリーマン狂言への舞台代わりの間に、お友達のお二人で、狂言ワークショップ。
みんなでいっしょに、笑い方や、泣き方、酒の飲み方、注ぎ方を体験。



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見てください、このいいお顔!
見ているだけでこちらも楽しくて笑ってしまう。



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さて、サラリーマン狂言の「痿痢」
格好は現代のサラリーマンであるが、言葉使いは古典のまま、けれどシチュエーションが現代で、「京終システムズ開発1課」の平社員と課長の話に置き換わる。



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残業を申しつけられてPCに向かって作業をしていたが、面白いゲームのソフトを仕事中にダウンロードし、課長にばれそうになって、やれキーボードの調子が悪くて腱鞘炎、ディスプレイが悪くてドライアイ、あげくの果てにはマウスアレルギーというようなへんてこな言い訳を苦し紛れに考えだし、課長に怒られて退場、、、というお話し。




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古典狂言の言葉使いの中に、マウスとかキーボードとか、ドライアイとか名前が出るたびにみんな大笑い、会場は大いに沸いたのである。おそらく中世の頃の庶民も狂言で大笑いしたに違いない。当時は同じ時代の風俗であったから。それを現代にもってきて、より狂言が近しいものになる。これは面白い、楽しい。
河田さんたちのこの試み、今後さらなるご発展を期待します。

*)FM87.0 に月イチで番組あり 「笑ってスッキリ!サラリーマン狂言」


<おまけ>

奈良を愛する人が作り、奈良を愛する人が集うことのまあかりさん、璉城寺に行く前に寄った。



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こちらの大好きな削り氷(かき氷)の季節が終わったのを残念に思っていたら気になるメニューが。
古事記まんドリンクセット!



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筍入りの肉まん
干しぶどう入りの蒸しカステラみたいなの
桃の形のカスタードまん


なぜこれが古事記と関係するかわかった方はかなりの古事記通。

(正解)
イザナギが亡くなったイザナミに会いに死者の黄泉の国へ行った時、黄泉比良坂で黄泉醜女に追いかけられ、これを逃がれんと投げつけた三つのものなんですね〜。(筍、葡萄、桃)



DSC09280.jpg



毎年購入している、なら旅手帖も忘れずに。(表紙は8種 これは當麻寺中将姫剃髪得度図)



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● COMMENT ●

ありがとうございました!

京終さろんでの狂言の会、お越しくださいましてありがとうございました。
楽しくご覧頂けたようでとても嬉しく存じます。
また今後ともどうぞよろしくお願い致します!

河田全休様

コメントありがとうございます。
ほんとうに面白くて大笑いしました。楽しかったです。
今後のご活躍、ますます期待しております!
(またみたいです!)

お返事ありがとうございます。

嬉しいお言葉ありがとうございます。
今後も励んで参ります!
またご案内させて頂きますね。
末永くよろしくお願い致します!

河田全休様

はい!
よろしくお願いします。
来年もますますのご活躍を!

しぇる様も

良いお年をお迎えくださいませ!


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