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2020-01

佐保路・興福院〜特別公開 - 2019.11.26 Tue

佐保路は奈良の観光中心部よりかなり北〜西になる。西大寺にも近く、法華寺など名刹もあるが、普段は非公開の興福院(こんぶいん)が御大典を機に数日間だけ公開されるとあって出かけてきた。(ここんとこ奈良づいてる)



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近鉄奈良からはバスで15分くらい、普段は観光客がほとんどいないであろうあたりにある興福院。尼寺である。



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もともとは現在の尼ヶ辻あたりにあった寺だが、四代将軍家綱から現在の土地を寄進され移転されてきて以来、徳川家の庇護を受けてきたため、このように幔幕にど〜んと葵の御紋が。
奈良には珍しい。



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開山の歴史は和気清麻呂説や藤原百川説などあって、はっきりしないらしいがそうとう古い歴史があるのは確か。そしてなんども荒廃復興をくりかえした寺であるそうだ。



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おりしも紅葉の見頃の季節、意外と多くの人が訪れていた。


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快晴の空を背景に背をのばすパンパスグラス
麗しき秋の日である。



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中は本堂以外は撮影OKと太っ腹、あちこちに尼寺らしい室礼がみられる。



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これは尾州徳川家から天保九年に寄進された打敷(仏様へのお供え物の下にしくもの)
当時の染色や織物、刺繍の技術のレベルの高さがうかがえるもの。

こちらには「江戸掛袱紗」とよばれる重要文化財があって、公開はされていなかったが写真の展示があった。五代将軍家綱の側室瑞春院(お伝の方)寄進で31枚ある。これも華やかで美しい。(実物みたかった)



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タラヨウの葉に書かれた花の名前
(タラヨウはとがったもので傷をつけると跡が残るので葉書の語源になる)



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書院の飾りもどこか女性らしい艶やかさが。

この寺は安土桃山時代に筒井順慶一族の尼が、また順慶のあとに郡山城主となった秀長の正室光秀尼が、復興に力をつくし、入れ替わる時の権力者とわたりあって守ってきた尼寺なのだ。



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長い回廊をわたって本堂へ。



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今回の展示にはこのザルがあちこちに上手に使われていて、これも女性らしい細やかな心遣いだと感動する。



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本堂へ行く道からは奈良市内が見下ろせる。



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こちらは本堂、庵主様がご本尊の阿弥陀如来様と脇侍の観音菩薩、勢至菩薩(三尊とも天平時代・重文)のご説明をしてくださる。
建築はなんと小堀遠州(秀長に仕えていたものね)、「興福院」の扁額はなるほど遠州の手によるもの。



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渡り廊下の向こうには御霊屋の屋根。

遠州の友人でもあった長闇堂(久保権太夫)の茶室の復元が境内にあったらしい。(見逃した、、、)



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道に散り敷く散り紅葉もゆかしく



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奈良の古寺に紅葉はよく似合う。


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見上げれば大銀杏、この下に茶室と長闇堂があったらしい。


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このイチョウの銀杏は拝領できるので持ち帰っていただいた。



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拝観記念のクリアファイル(江戸掛袱紗)もみやびで尼寺らしくていいなあと思った。



**我が愛する「卑屈な奈良県民bot」のツイッターで「他はみんな京都に負けるけれど唯一勝てるのが観光客少なくてゆっくり見られます」というツイがあったが、これは真実、そしてほんとにオススメ。
(この時期京都の人混みは殺人的で交通機能麻痺してる。特にうちの近所は紅葉の名所が多くて→脱出すべし!)





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