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2020-01

石州流宗家夜咄〜西行庵2019 - 2019.11.29 Fri

真葛が原西行庵、毎年保存会最後の茶会が夜咄である。
毎年毎年、時期は紅葉の真っ盛り、場所は円山公園〜祗園と交通が麻痺するのがわかっていたので、キモノに水屋袴で自転車!(すっかり慣れました(=゚ω゚)ノ)




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今年の夜咄の席主は片桐家の流れをくむ石州流宗家のお家元である。
この日の朝に當麻寺へいったのは記事に書いたとおり、當麻寺は片桐石州と後西天皇とゆかりの深い寺であったので、この席は思い入れが深い。

石州流はご存じのように完全相伝であるから、全国各地にいろんな派の家元が林立している流派なのだが、昭和の初めにこれをなんとか統合しようという動きもあり、そのなかで片桐貞昌(石州 片桐且元の甥)を祖とする片桐家を家元と仰ぐのが石州流宗家であると聞いた。



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待合の小間で片桐家の紋菓・違え鷹羽(鷹の羽根がぶっちがえになっている)をいただきお薄をいただくが、御当代家元が直々にお出まし、しかもとってもおちゃめな方でお話しが楽しい。

待合は令和の御大典にちなむ物で。
掛物が「萬歳」。これは御大典の時の萬歳旗(即位の儀でたくさん幡がたてられるがそのうちの一つ)を紙に正確に写しとった物(だれだったか失念)。大正天皇か昭和天皇の即位礼の高御座の金属製飾りを蓋置にしたてたもの、車軸釜は新天皇をお乗せする馬車の車に見立てて。




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ご宗家は奈良なので、お菓子は奈良の樫舎さんではないか!お得意の葛焼だ。この季節の葛焼もなかなか。正客が弘道館の太田先生だったので、蘊蓄を語ってくださり、楽しい席になる。太田先生、文化庁のイベントで二条城でおこなわれている寛永茶会で小堀遠州に扮し、もう遠州になりきっているので年下の石州を「おい、石見(石見守だった)」と呼び捨てにしそうだと。これでまた大笑い。



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点心席は時代が少し遡って、幕末の水戸藩主・斉彬公(一橋慶喜の父)の瓢箪図の掛け軸。
石州の茶の湯は四代将軍家綱公の茶道指南に選ばれたことから武家に浸透した流派であるから、水戸公も石州流を嗜んでいたのかもしれない。

点心は三友居さんで、煮物椀がスッポン豆腐。熱々で生姜もよくきいてほんまに美味しく体もぽかぽかである。



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紅葉の象嵌も美しい手燭を手にみなさまと雁行する夜咄の楽しみ。
本席ではさらに時代を遡って片桐石州の時代へ。

席入りしてまずビックリしたのは、、、、え?これなに?アヴァンギャルド?な花入れと思った。
西行庵の有名な円相床のまえにぶらーんとぶら下がるバネのような花入れ、下の方に椿が。
これが有名な石州好みの蛇腹花入だったのだ!
長い竹に切れ目をいれてらせんのバネのような形状にしたもの、長さは1mくらいはあろうか。これをあの時代に作ったのか!と感動する。てっきり現代のものだと思ってしまった。(あとで調べたら當麻寺の宝物庫にこれの本歌?があるそうな)
やはり耐久度には弱く、時がたつと折れてしまうものなのだそうだ。

茶杓が石州のライバル?船越伊予守であるのも感慨深い。伊予と石州は将軍家綱の前でそろって茶を点て、結局石州を将軍は茶道指南役にとりたてたのだ。

あと宗家では初釜など格式のある茶会にしか出さない黄伊羅保をこの会にだしてくださった。ここ数日ほんと、黄伊羅保の名品をたくさん見る。これが秘蔵の黄伊羅保かとありがたく拝見。それからこの会を最後に引退させる茶碗といって砂御本を。よくみればつくろいのところからにゅうがはいって、これはもう使えないと判断されたとか。

お家元はそんなお話しをジョークを交えてお話しくださるし、正客の太田先生には勉強になることをたくさん聞けるし、でほんとよい席だった。西行庵さんにも感謝。

帰り道、暗くなった円山公園をまばらになってきた観光客を追い抜いてキモノ自転車でかけぬける爽快感!♪(/・ω・)/ ♪






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● COMMENT ●

しぇる姐御、こんにちは

御無沙汰でございます

朝晩の、此処、数日の冷え込み

炬燵から出られません><

健脚、健康、鋼のハートのしぇるさんは

きっと、貴船や大原辺り・・・と、想像しております^^;

京都には、冬の気配が降り立っております

風邪などひかれぬ様に、ご自愛くださいね^^

高兄様

紅葉を追いかけてカメラ片手にあちらこちら、兄さんもされていることでしょう。
当たりです!
このコメントをいただいて読んだとき、夜の大原にいましたことよ(^_^;!(ライトアップ)
吐く息が白く、帰りの車のフロントガラスが凍っておりました。
とうとう冬が来ますね〜。


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