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2023-09

師走忙中閑・洛中界隈2019 - 2019.12.14 Sat

なにかと忙しい師走
忙中閑ありのある日


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京都移住直前にできた伊右衛門カフェの跡。お気に入りだったんだけれどな、残念ながらなくなってしまった。景色がかわった三条通り界隈。



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こちらは10年前とかわらない素夢子古茶屋
先日おじゃました誉田屋さんの奥様のお店。



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韓屋(ハンオク)にお邪魔したような感覚、周りを土壁にかこまれるのは心地良い。



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李朝の薬箪笥
これほしかったけれどな、もううちには置くスペースがなくて断念。



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お粥もおいしいけれど、この日は五味子(オミジャ)茶
五味は甘酸苦盬辛だけれどちょっと酸っぱい飲み物。



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こちらのインテリアのセンスの良さはトイレにも



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鬼灯ライトも虫籠にいれられてステキ。(鬼灯ライトは販売もあり)



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その後はお向かいの文椿ビルジングへ久々に行ってみる。



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若い人向きの店ばかりだと以前は思っていたが意外と大人向けのお店もあるのね。
カトラリーのお店が気になった。



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大正9年に貿易会社の社屋として建てられたこのビルは、その後所有者を変えながらあやうく壊されそうにもなりながら、商業施設として蘇った。よくぞこの三条通りに残ってくれたものだ。



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2Fには「Cafe 星雲」
クラシック音楽がBGM



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明るくてシンプルで、コーヒーを飲みながら読書、長居ができるのがうれしい。



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その後は国の登録有形文化財・無名舎吉田家で今年最後の吉田塾
(北観音山の屏風祭が有名なところですよ〜)



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今年最後とあって久しぶりの方ともたくさんお目にかかる。



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吉田家の風情ある坪庭
蹲居が小判型に刳ってあるというのはこの日初めて聞いた。商人らしい意匠だと、初代鬼友さんから数えて三代目の吉田孝次郎先生はおっしゃる。



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表の間には右手に、八つ星メダリオンの4つめの絨毯が誇らしげに掛けてある。
ヨーロッパには残されていなくて日本にのみ3つしかない(うち2つは北観音山と函谷鉾所有)といわれていたが、つい最近吉田先生が(私も行っている)京都アンティークフェアで発見された物なのだ。



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今回の吉田塾は吉田家の歳時記
お正月から始まって初春、初夏、祗園祭の夏、、、、と、吉田家の室礼をスライドで見る。



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美術を専攻された吉田先生の室礼の美的センスがすばらしい。引き算の装飾、これは日本人が得意とするところだが意外にむつかしい。
中には吉田家三代につたえられた伝統的な京都らしい室礼もあって、これはお正月の歳徳神を祀る神棚。その年の恵方に向きをかえられるという。こんなのはいままで見たことがない。



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吉田先生の室礼で一番好きなのがこれ。
春、種々の椿をそれぞれぐい飲みに投げ入れる。花の名前をつけて札に書いたのは奥様だそうだ。毎年たくさんお庭の椿を届けてくださった方がおられたが、その方もいまは故人でこの飾りももうできないなあ〜と、ちょっとお寂しそうであった。




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所用あってフォーシーズンズ京都へ。フロント(3F)から見下ろす積翠亭(平安時代の庭園の遺構)とレストランが美しい。



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用事をすませてカフェラウンジでひとやすみ。
こちらも居心地よく、、、



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積翠亭を見下ろす眺め
(この日、池の掃除の人が池の中を歩いていたのを見た!)



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インテリアも端々凝っている。



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「日本酒」ケーキと紅茶をいただく。
酒粕っぽくもないし、どこが日本酒かな、と思っていたが食べた後にふわ〜っときたから、アルコールは入っているよね。美味しかった。



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フロントのロビーも美しく、ここは外国籍のスタッフが多いので、どこか異国へ来た観光客になりきれる感あり。よって遠慮なく写真バシバシ。



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オーナメントもクリスマス仕様でいよいよ年もおしつまる。



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● COMMENT ●

えぇぇ〜っ!伊右衛門カフェ、無くなってしまったのですか⁉︎
ショック…。1月末にこちらのホテルにお世話になるので、行こうと思ってたのに。
駅にあった抹茶頂けるお店も、だいぶ前に無くなったし、残念です。

しぇる様は、本当に美しいものにいつも囲まれていますね。
羨ましいです。
特に、珍しく素晴らしい絨毯の写真、見せて頂きありがとうございます。

ちび山様

そ〜なんですよ。なぜか伊右衛門カフェ、なくなっちゃいました。けっこうはやっていたと思ったのになあ。駅の茶寮もなくなりましたよね。あれも京都移住直前にできたお店やった。移り変わりが激しいとこもあれば、ず〜っと変わらずにいる(いてほしい)ところもあります。京都は私が移住した10年前にくらべてメチャクチャ観光客が増えて、ちょっと悲しいくらい残念な状態になってます。

美しいと思うものしかアップしてませんが、日常生活はけっこう猥雑ですよ(^_^;

八つ星メダリオンは吉田先生がみつけなければどんなになっていたでしょうか。なにせ地面に巻かれてころがっていたそうですから。


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