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2020-04

冬の山科疏水を歩く - 2020.01.03 Fri

明けましておめでとうございます。
新春早々地味〜な話題をおとどけします(^_^;


大津から蹴上までひかれた第一琵琶湖疏水の山科北部をとおるパートを山科疏水、あるいは山科運河とよぶ。
一昨年、昨年と桜の季節に、この疏水を大津から蹴上までボートでくだるびわこ疏水船を楽しんだ。その時に運河から眺め上げる疏水縁の散歩道をいつか歩いてみたいと思っていた。秋に毘沙門堂へ紅葉を見に行った際、疏水縁の道をみつけておいたので、年末のちょっとした時間を利用してでかける。



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スタート地点は毘沙門堂へ行く途中の、疏水諸羽トンネルをでてしばらく行った府立洛東高校の前から。しかし、ここあたりは桜紅葉の名所なのに、さすがこの季節はなにもない(^_^;



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みわたせば 花も紅葉もなかりけり、、、(定家)

が、紹鷗の説く佗茶の精神というし、私は冬の京都がたいそう好きだし。
さあ、どんどん西へ、蹴上方面へ歩こう。


ちなみに春の景色はというとこんな感じ↓



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一昨年、桜のベストシーズンに幸運にもびわこ通船の券がとれたときのもの。これは安祥寺の船溜まり辺りの景色。



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山が近いので、野鳥の声がかまびすしい。
たまに疏水縁に姿をみせてくれる。これは尾長かな?
この場所はバードウォチャーにおすすめ。



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しばらく行くと安祥寺がある。平安初期に建てられた真言宗の古いお寺だが、あいつぐ戦火火災などで廃れ、土地の多くを毘沙門堂門跡に譲渡したという。現在は江戸時代再建の数個のお堂が残るのみで、今は非公開。




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門のそばには八朔?夏蜜柑?がたわわに。



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さらに西へてくてく。
このあたりは山の気が強い。



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この日は典型的な冬日和で、雨が降ったかと思うと急に晴れたり。傘をだしたりひっこめたり忙しい。ぬれた落ち葉散り敷く道はあやうくすべりそう。
道中だれともすれ違わず、「イノシシ注意」の看板に若干ドキドキ。



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見晴らしのいいところにでると山科の町が見通せる。疏水はかなり高いところを通っているのがわかる。(山科は東山が西にあるので京都ではないといういぢわる京都人もおるけど(^_^;)



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おっと!でっかい青サギ。
もっと近くで写真撮りたかったがさすがに逃げられた。



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たゆたう水は遙か琵琶湖から山をいくつも超えて、先人の知恵と技術と情熱の結晶として流れる。



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疏水にはいくつも対岸にわたる橋があって、疏水通船など舟がこの下を通るわけだが、そのために橋は一段と高くなっているので、このように三角形の階段がついているところが多い。これは5号橋かな。



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さあ、さらに西へ西へ
ますます人の気配がなくなってきたぞ

左手のうっそうとした森が天智天皇陵だと、通船に乗っているときに聞いた。というので遥拝するためにここで一度疏水からはなれる。



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どんどん下る道を行くと民家も見えてきて、、、



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あら!いつのまにか三条通りに出るではないか。
もしかして、、もしかして、、、三条通りを走る地下鉄の駅名の「御陵(みささぎ)」って天智天皇御陵のこと?!しょっちゅう前は通っているのになんと今までそれに気づかなかったとわっ!!



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大化の改新〜最近では乙巳(おっし)の変というらしいが、それを成し遂げ天皇中心の中央集権体制をとりもどそうとした天智天皇は大津京で崩御された。御陵は奈良にありそうな気もしていたが、大津京だもんね、やはりこのあたりか。



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やすみしし わご大君の かしこきや 御陵仕ふる 山科
   鏡の山に 夜はも 夜のことごと 昼はも 日のことごと 哭のみを 泣きつつありてや
        ももしきの 大宮人は去き別れなむ  (額田王・万葉集)



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疏水縁にもどると御陵の囲いとしての石の柱が並ぶ。



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あ!
初めて人に遭遇!
ご近所のおばあちゃんのようだ。



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山科疏水の唯一華やかな朱の橋は本圀寺へ到る、、、



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名を正嫡橋
なんとなれば14世紀、時の天皇から「正嫡付法」の綸旨を拝領した寺だから。
(意味はあまりわからん、、、)



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山科のこんな田舎に(ゴメン)こんな大きなお寺があるなんて知らなかった。
なんでも日蓮宗の大本山の一つらしい。



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茶藝閣ってなんかお茶でもでるのかしら???



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本堂脇の日蓮様
このお寺はもともとは六条堀川楊梅町にあったそうだが、ここへ移転したのは昭和44年と意外と新しい。



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この落ち葉の道にすっかりなじんでしまったが、秋や春はどんなにかきれいかしらん、、、とやっぱり桜紅葉も見たくなってきた(^_^;



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そろそろ山科疏水とお別れ、疏水は洞門へと流れ込む。
これは日本で一番古いコンクリートアーチ橋。明治37年架橋。
山ノ谷橋、黒岩橋、10号橋とも。
(もっと蹴上寄りに明治36年に掛けられた11号橋があるが、これはデータをとるためのパイロット橋であったという)


ここを南に折れて地下鉄御陵駅をめざす。


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御陵に出る前に国の有形文化財指定の栗原邸(旧鶴巻邸)がある。時々一般公開されているらしいが、昭和4年竣工、本野精吾設計モダニズム建築だそうだ。機会があれば一度中へ入ってみたい。



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ついに三条通り、地下鉄御陵(みささぎ)駅に出る。
もう忘れないよ、御陵が天智天皇御陵であること。

全行程約2kmほどかな。寄り道しつつも2時間あれば。





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しぇるさん、こんにちは

新年、明けましておめでとうございます

冬枯れの景色は

どこか、物悲しくも在りますが・・・

澄んだ蒼の空が、とても美しく好きです

本年も、どうぞ、宜しく御願いいたします^^

高兄様

観光客が多少減るから冬の京都がよいのですが、最近は冬でも多くて、、、
山科あたりならほとんど外国人観光客は来ないので狙い目かと。ま、、、さびしいけど、、、、

こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。
またお遊びさそってくださいませ。


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