FC2ブログ
topimage

2020-02

七草粥・白馬節会のはしご〜西院春日神社と上賀茂神社 - 2020.01.11 Sat

四条通りを西へ、西大路と交差するところが西院。

ふだん京都人は地名として認識しているけれど、なんで西院か知っている人はどれくらいいるのだろうか。(先日地下鉄御陵(みささぎ)駅が天智天皇御陵にちなむことを初めて知ったし(^_^;)



DSC09821.jpg



阪急は駅名が「さいいん」だけれど京福電車は「さい」になる。
淳和天皇(桓武天皇の三男〜平城→嵯峨→淳和)退位後の離宮があった場所で、御所の西の宮だから西院とよばれるようになったとか。また、このあたりかつては庶民の葬送の場所だったため、賽の河原の音からという説も。



DSC09822.jpg



西大路の1本西の通りが春日通り、別名(というか本来?)佐井通りというのも「さいいん、さい」からきているのだったか。なにげに使っている京都の地名は深すぎるわ。



DSC09823.jpg




西院春日神社
ここで7日、七草粥がいただけるとのことで出かけたが、西院はなじみがあるものの、実はこんなところに神社があるなんてしらなかった。



DSC09826.jpg



淳和天皇が西院離宮を営むにあたり守護として春日神をここに勧請したという。巫女さんの髪飾りが春日大社と一緒の藤の花だし、社紋が下り藤なので、おそらく天皇の母が藤原氏出身ということと関係しているのだろう。

(淳和天皇は諱が大伴だったため、これに遠慮して大伴氏が伴氏に改姓、のちに天皇の後継を争った承和の変で藤原氏に失脚させられたのは因縁めいている)


DSC09827.jpg



雨なので、例年より人出が少ないと地元の方が言っていた。
七草粥は300円、番号札をもらってよばれるまで待つ。



DSC09829.jpg



肌寒いので古いお札焼きのたき火がありがたい。



DSC09831.jpg



三々五々途切れずに参拝客は来るので、七草粥ご接待の巫女さんも走る。



DSC09834.jpg



ほぼ毎年来ている地元の方が多いとおみうけした。
地元密着の神社って好き。特にここのように京都の西の方はまだこんな感じがたくさん残っている。(東は観光者向けになっているところが多い)



DSC09837.jpg



おそらく近年本来の用途では全く使われていないと思われるが能舞台もある。



DSC09842.jpg



社内摂社の還来神社(もどろきじんじゃ)
文字通り旅から無事帰るよう、旅の安全のご利益があるそうで、旅にちなんだわらじがたくさん奉納されていた。なんとなれば大津にある還来神社の御祭神は淳和天皇の生母、藤原旅子、それを当地に招来したものと思われる。



DSC09843.jpg



奥にはひっそりとお稲荷さんとかの社があってトトロの森っぽい(^◇^;)



DSC09844.jpg



ちなみに本殿には小さい白馬の像が飾られている。
1月7日は白馬(あおうま)の節会だから。これに関しては次の上賀茂神社でほんまもんの白馬見たので、そこでまた。



DSC09845.jpg



やっと順番が来ていただく七草粥は熱々で冷えた体も温まる。小芋つき。これで無病息災。



DSC09846.jpg



西院を四条通に沿って東に行くと、ここにも淳和天皇ゆかりが。高山寺
上皇亡き後皇太后が出家してこのあたりに作った寺がもとになっているといわれる。葬送の場所であったこと、西院の音が賽の河原に通じることで、現在は地蔵信仰のお寺になっているらしい。



DSC09849.jpg



さて、七草粥のはしごで上賀茂神社へ。


DSC09850.jpg



こちらは迫力ある大木(倒木か)を景気良く燃やしている。



DSC09854.jpg



たま〜におでましになる神馬・神山号(こうやまごう)も白馬節会だからきっとおでましだと思っていた。参拝客から人参をもらってご機嫌♪



DSC09855.jpg



こちらの七草粥は500円。上賀茂神社崇敬会婦人会の方々が作っておいでだ。



DSC09859.jpg



近頃は七草がセットされたパックも売られているので、自宅ではそれですませた。すずな、すずしろはわかるにしても、あとどれがどれなのか実はよくワカラン(^◇^;)



DSC09860.jpg



こちらのはお餅入りでご当地名産のすぐきがついている。お粥でも二杯+餅だとけっこうお腹がふくれる。


DSC09865.jpg



そして狙わずに来たが、ちょうどいいタイミングで白馬(あおうま)奏覧が。
(神事は午前中だったらしい)
さきほどまで参拝客からもらった人参を機嫌良く食んでいた神山号、神主さんに先導されて社の前をぐるぐる。



DSC09866.jpg



おじぎもちゃんとするのね。

もともと宮中で1月7日に行われていた白馬節会を起源とする。かつてはほんまに青馬(青っぽい黒毛)だったらしいが、醍醐天皇のころにいつのまにか白馬にすりかわったらしい。名前だけ「あお」が残る。

もっと起源の中国では青=春の色、で馬は吉祥の動物なので春に青馬を見ると縁起がいいということらしい。(ちなみに白にすりかわったのは、ちょうど大陸文化の影響が薄れた時代で、日本人の白=清浄という感覚からという説も)



DSC09869.jpg



神山号が立砂のまわりを歩いた足跡。


DSC09875.jpg



肌寒い雨の日なので参拝客も例年より少なくゆっくり散策。



DSC09880.jpg



御手洗川の水も濁りがち。



DSC09881.jpg



おみくじを結びつける立砂もどきの竹の円錐もオブジェっぽい。



DSC09882.jpg



もひとつ行きたかった、昨年出来たばかりの神山湧水珈琲へ。




DSC09883.jpg



社務所のお隣にひっそりとあるこちらは、上賀茂神社を流れる神山湧水を使った味の素AGFプロデュースの珈琲スタンド。



DSC09884.jpg



天気のいい日は境内の憩いの庭はじめあちこちで味わえるが雨の日はね〜、、、屋根のあるところですするしかない。まあ美味しくってあたたまったけれど。(ちなみに和菓子付きの和菓子って神馬堂の焼き餅なのね)






関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1331-5f7d16a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

日日・冬夏〜中里太亀展 «  | BLOG TOP |  » 異界っぽい(^_^;初ガラクタ市2020〜東寺

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (9)
茶の湯 (278)
茶事(亭主) (40)
茶事(客) (96)
茶会(亭主) (10)
煎茶 (8)
京のグルメ&カフェ (69)
町家ウォッチング (9)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (69)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (47)
京都めぐり2020 (2)
京都めぐり2019 (27)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (12)
美術館・博物館 (87)
奈良散歩 (44)
大阪散歩 (1)
着物 (7)
京の祭礼・伝統行事 (50)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2020 (1)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (8)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (7)
ギャラリー (4)
暮らし (7)
中国茶 (34)
京都の歴史・文化について勉強 (2)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (7)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
台北旅行2018 (3)
ニュージーランド紀行2019 (9)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR