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2020-02

日日・冬夏〜中里太亀展 - 2020.01.13 Mon

御所東にあるギャラリー日日さんへ、一度行きたいと思いつつなかなか機会がないのであった。
美術雑誌「目の眼」最新号のコラム「京都迷店案内」に取り上げられていたのと、昨年唐津やきもん祭に行ったとき、洋々閣で開催中だった中里太亀さん個展に行ったご縁で、こちらで正月明けにされる展示の案内をいただいたことに力をもらって、ようやくたどりついた。



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行ってみればお気に入りの器・雑貨その他のお店kitさんのほん近く(京都人は「ほんねき」と言う。これは慣れない)でびっくり。
このあたりにまだたくさん残っている仕舞屋のお家で、なんでも明治〜昭和初期に活躍した日本画家・西村五雲の旧宅であったという。




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玄関に、いただいた太亀さんの案内葉書と同じ物が貼ってある。
「茶」の文字だが、よ〜く見るとこのようなことになっている。



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おお〜!文字面を見るだけでヨダレがでそうである。

玄関を入ると小上がりに、床まで届く長い日蔭の蔓が飾ってあった。
日本間の広座敷がギャラリーで、太亀さんの作品が畳に棚に並べられ、いずれも手に取ってじっくりと拝見。
唐津自体が多彩な焼物なので、太亀さんの作品も絵唐津から斑唐津、朝鮮唐津、またルーツの高麗茶碗系さまざまである。
唐津は代々中里太郎右衛門さんのお膝元なので、中里姓の陶芸家がたくさんおられる。太亀さんは先々代の太郎右衛門さんのお孫さんに当たる。(父上が中里隆さんで12代太郎右衛門さんの五男)



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(こちらは併設の茶房・冬夏の坪庭)


座敷から見える手入れの行き届いたお庭も楽しみながらゆっくり拝見。太亀さんの汲み出しでお茶もいただきつつ。

ギャラリー日日はもともとドイツの方が開かれたギャラリーで、現在はパートナーの奥田さんが中心となって五年前にこちらで開かれているそうだ。シンプル、ミニマムな室礼に展示物が映える。



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太亀さんの作品を購入した後は玄関脇の三畳くらいの部屋に作られた茶房、冬夏へ。

荘子に曰わく「受命於地 唯松柏独也在 冬夏青青 受命于天」が由来という。節操が固くどんなときもかわらない、、という意味らしい。
栃の木のカウンターテーブルに椅子というこちらもミニマムな室礼。



IMG_8350.jpg



ここに入ってまず目を惹きつけたのは黒い布の壁にひとつだけ飾られたゆがんだ根引き松。
このアレンジ、どなたがされたのかすごいな。普通ゆがんだ根引き松って使おうと思わないもの。



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メニューは無農薬栽培の煎茶、焙じ茶など、お菓子付き。
在来種の煎茶を選ぶ。目の前でゆっくりと、湯冷ましをするところから一煎目、二煎目をいれてくださる。茶房のスタッフさんはお茶の勉強をはじめたばかりで、お客さんから学ぶことが多いとおっしゃってた。
茶器も作家さんのもので、栗の木をくりぬいた茶筒(中蓋も刳物)に萌えた。



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ちなみにお茶はまさんど窯のあるあの朝宮(信楽)のお茶であった。
在来種なので、どっしりとした野生のかおりがする。


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時間をかけて丁寧に目の前でいれてくれるお茶は美味しく、待っている時間も楽しみになる。思いもかけず長い時間をここですごしてしまった。
(これに刺激をうけ、帰宅してから久々に玉露をゆっくり煎れてみた。)



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お菓子は薯蕷、洋菓子系、とこのカカオの三種類から選べる。
カカオ80%以上のオーガニックチョコレート。たくさん採れない貴重なハワイのカカオだそうだ。



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持ち帰った太亀さんの作品。
本来落としもついている花器だが、火入れにしようともとめたものと、焼き締めの蓋置、この渋さが気に入って。




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