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2020-04

町家ゲストハウスの草分け〜五条通の錺屋さん - 2020.01.31 Fri

錺屋(かざりや)さんという、人気のある古い町家のゲストハウスの存在は知っていた。京都好きブロガーさんたちも宿泊されているようだし。でも市内に住んでいると宿泊する機会も無いので、見る機会もなかろうかと思っていたが、一日限りのオープンハウスデイがあるという情報をMちゃんからキャッチ。そちらのほう(五条室町)にでかけるつてもあって、ようやく見参いたす!



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どこにあるのか正確な場所を知らずに交通量の多い五条通り(国道1号線)を歩いていたら、あら、なんだか目を惹くえらいレトロな看板が。
「六神丸」「亀田利三郎」、、、、、



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と思ったらここが錺屋さんだった!
なんとほんまに五条通りに面しているのね。こんな大通りに面している町家はもう絶滅危惧種だから、看板がなかったらスルーしてたかも。



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玄関=フロント、からいきなり大正時代のカフェー的な和服割烹着の、あまりに雰囲気にマッチしたスタッフさんが迎えてくれてびっくりした。(後にこの方以前陶々舎でお目にかかっていたことが判明)


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いつもは宿泊客しか入れないけれど年に何回か、プチちとせ市と称する蚤の市とオープンハウスをされているよし、玄関スペースにアンティーク着物などいろいろ展示。
この町家は大正期の京町家で、建具や照明器具、家具などできるだけ当時のモノを残すようにされているとか。



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この町家の所有者は「亀田六神丸」の代々の亀田利三郎さん。現在はここには住んでおられないが、六神丸の会社としては健在である。


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当時ここを建てた大正期の利三郎さん、かなりの普請数寄だったらしく、現在客室になっているそれぞれの座敷にスキモノのテイストが残っている。


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天井も網代があったり鏡板だったり、、、
この竹が通してあるの、かつては槍とかかかってたりして(^_^;



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二重の落とし掛けにも普請数寄を感じるわ。こういうパターン、表千家系の茶室でみたことあるような気がするが、最近記憶があいまいで〜(^_^;


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気になったのが、中庭にある茶室?!
腰掛け待合いまである。



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のぞいてみると二畳向切中板の席ではないか。
なんでも今はおられないお茶好きのスタッフが自分で考えて、物置かなにかを手作り改修した茶室なんだそうだ。待庵に憧れてそれに似せたとか。(待庵は隅炉だけれど) 天井も竹を使った真行草に準じた材を投入。ここでちょっと茶会のまねごとなどしてみたいね。



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こちらは玄関脇の洋室(京町家でよくあるパターン)を客室にしたもの。確かに窓の外の一号線は若干ウルサイかもだが、それも楽しめそうなかわいいお部屋である。私なら爆睡できる。



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バスタブはユニットにしてあるが、浴室のタイルは大正期のものとか、これは今では貴重。



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二階の客室の窓からは、京都タワーも見える。京都駅がほぼ徒歩圏内というのも、旅行者には魅力的だ。



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そして忘れてならないのがキッチン。ここは宿泊客が共同で使えるようになっているのだが、これを一躍有名にしたが某少年週刊誌の漫画。このキッチンが舞台なんですってよ。という前に人研ぎ以前のタイルの流しに萌える。リアルタイム経験者だからね。



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大阪ガス製ながらもう廃版になったとおぼしきガスコンロも現役で健在。イマドキの若い人は、このダイヤル式の着火スイッチや、自動湯沸かし器の使い方もわからないと聞く。ああ、昭和は遠くなりにけり。


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家の中じゅう、さきほどの割烹着のスタッフさん(町家への愛にあふれておられました)が丁寧に案内してくれたあと、一番いい客室とおぼしき縁側のある部屋へ。本日のみここは喫茶室として解放。



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この部屋はかつてご隠居さんの部屋だったそうで、ここにも普請数寄。



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さきほどの漫画がおいてあって、それぞれ知らない人同士が漫画を読みながらおしゃべり。飲み物、お菓子いずれも100円とあって、私はハーブティーをいただく。ここのファンの若い方がすてきに着物をお召になっていらしてたのが、雰囲気に妙にマッチ。



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こちらは100円のお菓子、いや〜!懐かしいホワイトロリータ!源氏パイ!これ私が学生の時からある定番よね。そうこうするうちにMちゃんつながりのお友達も来て、お菓子をつまみながらさながら女子会になって長居をしてしまった。



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ちなみにこの六神丸をみせてもらった。



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成分は麝香とか、牛黄とか、熊胆みたいにワシントン条約で手に入らないモノもある(在庫がたっぷりあるらしい)。効能はめまい、息切れ、気付け(気付けってどういう効能かな?)、食あたりなど。しかし値段にもびっくり!まあ、貴重な生薬使っているからね。

(亀田六神丸について詳しくはコチラ



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ちなみに錺屋のこの看板は六神丸の看板をなぞって作ったモノ。そう言えば同じテイスト。
最後に大正レトロの絵から抜け出たようなスタッフさんにお見送りいただいた。
宿泊する機会はないだろうが、ミニ茶会とかのイベントでまた使ってみたいものである。




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● COMMENT ●

お久しぶりです。

しぇるさんへ

大変ご無沙汰していました。
たぶんもう覚えていらっしゃらないと思いますが数年前おじゃましました北海道ののりーなです。
茶道を習っていますが北海道ではなかなかお茶会の機会がないので京都での色々なお茶会の様子がたいへん興味深く楽しく拝見していました。
ただ昨年急に京都行きにはまってしまって月に一度のペースで行っているうちにしぇるさんのブログを時々読ませて勉強させていただいてたのにコメントする余裕もなくて失礼していました。
今回”かざりや”さんのお宿の記事を拝見して1年前に友人と縁側つきの部屋に泊まったことを思い出しました。
本当にあの台所がとても面白かったです。
でも冬場は少し寒くて最近は大浴場つきのホテルばっかりになってしまいました。

しぇるさんのブログはお茶の世界の事も、京都や奈良の情報も、その他の事も皆本当に興味深く読ませていただきいつも勉強になります。
今年もまた京都に、奈良に、引き寄せられそうです。
あらためましてどうぞよろしくお願いいたしますm(^^)m

のりーな様

お久しぶりです。はるか北海道からようこそ。(北海道も暖冬ですか?)
錺屋さん、泊まられたことあるのですね。やはり人気なんだ。確かにあのお風呂はちょっと使いづらいかな、冬はちょっと寒いだろうな、とは思っていましたが、北海道の方に寒いと言われると、、、、(^_^;
私は相変わらずの京都奈良巡り、お茶巡り(と、仕事)で忙しい日々を楽しんでおりますよ。
のりーな様も、京都によく来られるよし、今年もまた御入洛、そしてたっぷり楽しんでくださいませ〜。


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